介護では、高齢者の加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。
ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。
体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
8月のポイント
8月は、暦の上では秋のはじまりですが、この時期に年間最高気温を記録されることも多く、特に高齢者の体調管理には気をつけたいものです。
ただ、暑いからといって、真夏の食事を続けていると、秋の声が聞こえはじめ、急に涼しくなった時に、体調を崩しやすくなります。食の面でも、少しずつ秋を迎える準備が必要です。
焼きなすのねぎソース
いつもの焼きなすに、玉ねぎで作ったソースを添えて、変化をつけてみました。よく加熱すると、とろりとした食感になり、より食べやすくなります。
材料(1人分)
・なす1本
・玉ねぎソース(玉ねぎ150g、醤油大さじ2、甘酒大さじ1.5)
作り方
1.なすはヘタの周りにくるりと包丁を入れ、さらに縦に何本か包丁を入れておく。
2.グリルなどでなすの皮が焦げるまで、まんべんなく火を入れる。
3.あら熱が冷めたら、皮を剥いて、食べやすいように切り込みを入れて盛りつける。
4.玉ねぎのソース:玉ねぎは輪切りにして鍋に入れ、少量の水を加えて蒸し焼きにする。
5.4のあら熱がとれたら、醤油、甘酒を一緒にしてミキサーにかける。
ワンポイントアドバイス
玉ねぎのソースは、いろいろなものに使えて便利。野菜のつけだれとして、または冷や奴にかけても美味しいです。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
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