
介護に向けて食事を作るというと、特別なレシピが必要なイメージがありますが、実は普段家庭で作っている基本の料理をちょっと工夫するだけで十分な場合も多くあります。
できるだけ食べ慣れた料理を高齢者でも食べやすくするポイントを、ここではご紹介します。
8月のポイント
めん類を使った夏バテ予防
日本の夏は高温多湿です。その気候に対応し熱を体内に溜め込まないようにするために、大量の汗をかき体調を整えています。
しかし大量の汗と一緒に、体内に蓄積されていたビタミン類が一緒に流れてしまいます。ビタミン類やミネラル類が失われると、神経や筋肉の機能が低下し、疲れやすくなります。それらを補っていく食生活がこの季節は大切です。
食の落ちた時に食べやすい、スタミナめん料理を紹介します。めんは好みでうどん、そば、そうめん、冷麦などに変えても大丈夫。しっかり食べる事が大切です。
うどん→肉味噌あんかけうどん
豚肉は、糖質の代謝を高める働きのあるビタミンB1を豊富に含む、疲労を予防する代表的な食材です。
そぼろを作る時には、ひき肉を使うと簡単に作れますが、薄切り肉を細かく切って味噌あんを作った方が、うどんにからみやすく食べやすくなります。
材料(2人分)
・うどん2袋
・なす1本
・塩小さじ1/3
・サラダ油小さじ2
・豚の薄切り肉100g
・玉ねぎ1/4個
・A(水150ml、味噌大さじ1、砂糖大さじ1、味醂大さじ1)
・水溶き片栗粉(水大さじ3+片栗粉小さじ1)
・生姜の絞り汁小さじ1
・きゅうり1本
・赤ピーマン1/2個
作り方
1.うどんは茹で、よく湯を切り、5㎝の長さに切って、器に盛っておく。
2.なすは皮をむきあらみじんに切り、塩をふり水分をだしておく。
3.豚肉は細かく切っておく。玉ねぎはみじん切りに切っておく。
4.鍋にサラダ油を加えなすを炒め、肉、玉ねぎを加え炒め、Aを加え水溶き片栗粉でトロミを付け、生姜の絞り汁を加える。
5.きゅうりは斜め薄切りに切ってから、せん切りにする。
6.赤ピーマンはラップに包み、電子レンジ(600W)で2分加熱してから皮を剥き、斜め薄切りに切る。
7.1の上に赤ピーマンと胡瓜を飾り、3をかける。
ワンポイントアドバイス
※塩を振って水分を出してからなすを炒めると、少量の油で炒める事ができます。
※味、見た目に変化を付けて食欲を出させます。
※うどんは、太いめんよりは稲庭うどんのような細麺が軟らかく食べやすいのでオススメです。
プロフィール
佐藤昭子(さとう・あきこ)
弥生学園クッキングスクール講師7年半勤務(和食料理・中国料理・西洋料理・お菓子)
平成9年:世田谷区在宅栄養士会会員:北沢支部
*地域支え合い活動:高齢者・子ども・離乳食の献立作成と講師
*男の料理教室講師:DANCHU会・ヤローやろうー会・男前教室
*北沢地区健康教室講師:部会員の要望に合わせた健康に良い献立作成
月間冊子CGCふれあい交差点製作
全国スーパーマーケット協会 青果スペシャリスト養成の料理講師:旬の食材・新しい食材を使っての調理方法・季節に合ったアイデア料理