高齢者は加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、介護では、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。
ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。
体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
7月のポイント
梅雨明けを迎えると、暑い夏の到来です。家の中にいても熱中症状を起こすこともあり、また、喉の乾きに自ら気がつかずに脱水症状を起こすこともあります。瑞々しい夏野菜を使い、自然に水分補給が出来るように工夫をしましょう。
きゅうりとミョウガの炒め
きゅうりには、利尿作用や血圧を調整する作用のあるカリウムが多く含まれています。生野菜の食感が食べにくいと感じる人も、火を軽く通すことによって食べやすくなります。また、体を冷やし過ぎない効果もあります。

材料(4人分)
・きゅうり1本
・ミョウガ1本
・ごま油、すりごま、塩適宜
作り方
1.きゅうりはところどころ皮をむいて薄切りにし、全体量の1%程度の塩をふっておく。
2.ミョウガはみじん切りにする。
3.フライパンでごま油を熱し、1のきゅうりの水気を軽く切って加えてさっと炒め、色が変わったところでミョウガとすりごまを加え、塩で味を調える。
ワンポイントアドバイス
きゅうりの皮をところどころ剥いておくと、野菜の歯ごたえを残しつつ、食感は和らぎ、食べやすくなります。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
http://ameblo.jp/yori920303/