介護に向けて食事を作るというと、特別なレシピが必要なイメージがありますが、実は普段家庭で作っている基本の料理をちょっと工夫するだけで十分な場合も多くあります。
できるだけ食べ慣れた料理を高齢者でも食べやすくするポイントを、ここではご紹介します。
6月のポイント
家族といっしょに美味しい「なめらか・やわらか介護レシピ」
在宅介護で家族の調理の負担を少しでも減らすためにも、家族と同じものを作って食べられるように。特別なトロミ食材を使わずに水分の調整で軟らかく、飲み込みやすいように簡単な工夫して作ることができます。
かまぼこ→手作り茹でかまぼこ
合わせた材料をホイルで包み、茹でて作るかまぼこです。スプーンで軽く押すとつぶれるくらいに軟らかい食感です。

材料(2人分)
・A(生ダラ100g 長芋50g 卵白30g 片栗粉大さじ1 塩小さじ1/2)
・アルミホイル(30×30)1枚
・青じそ2枚
・おろし大根30g
・醤油少々
作り方
1. 生ダラは骨と皮を除いてみじん切りにしてから、細かく包丁でたたく。
2. 長芋はすりおろす。
3. ボールに生ダラ、長芋、卵白、片栗粉、塩を合わせ、粘りが出るまでよく混ぜる。
4. 湯飲みなど筒状の器の中にアルミホイルを敷き込み、3を入れ形を整え、沸騰した湯に入れ10~15分ほど茹でる。
5. 冷めてから1.5㎝ほどの幅に切る。青じそといっしょに盛りつけ、おろし大根を添える。お好みでしょうゆをかけて。
ワンポイントアドバイス
※材料を細かく切るのが大変な方は、フードプロセッサーまたはミキサーに3を入れかくはんしてペースト状にするとよいでしょう。
※長芋の粘りが少ない時には、片栗粉を倍量入れます。
※アルミホイルでかまぼこの形が作りにくい時には、ホイルの上からラップで包み直すと形が作りやすくなります。
※食紅があったら色を付けるのも良いでしょう。
プロフィール
佐藤昭子(さとう・あきこ)
弥生学園クッキングスクール講師7年半勤務(和食料理・中国料理・西洋料理・お菓子)
平成9年:世田谷区在宅栄養士会会員:北沢支部
*地域支え合い活動:高齢者・子ども・離乳食の献立作成と講師
*男の料理教室講師:DANCHU会・ヤローやろうー会・男前教室
*北沢地区健康教室講師:部会員の要望に合わせた健康に良い献立作成
月間冊子CGCふれあい交差点製作
全国スーパーマーケット協会 青果スペシャリスト養成の料理講師:旬の食材・新しい食材を使っての調理方法・季節に合ったアイデア料理