介護では、高齢者の加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。
ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。
体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
5月のポイント
暦の上での夏の始まりです。梅雨の前の新緑が美しい季節。これから徐々に蒸し暑くなりますので、さわやかな季節に食が進むように工夫をしましょう。
新ごぼうのきんぴら
ごぼうは繊維質が豊富で、便秘解消だけでなく、コレステロールの排出も促進、血糖値の上昇もゆるやかにします。
材料(作りやすい分量)
・ごぼう1本
・にんじん1/3本
・醤油小さじ2〜
・油適宜
・すりごま少々
作り方
1.ごぼう、にんじんは洗って斜め薄切りにしてから細切りにする。
2.フライパンに油をひいて熱し、ごぼうを炒める。
3.ごぼうの生っぽい香りが消えてきたらにんじんを加え、全体に馴染むように炒める。
4.3にひたひたになるくらいの水を加えて蓋をし、柔らかくなるまで煮る。
5.4に醤油を加えて、水気を飛ばして、仕上げにすりごまを加える。
ワンポイントアドバイス
ごぼうの歯ごたえが気になる方でも、最初に斜め薄切りにすることによって、繊維を断ち切りますので、食べやすくいただけます。にんじんを加えることにより、甘みを引き出すので、砂糖を使わずに、野菜そのものの味を楽しみましょう。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
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