
香辛料は発汗作用があり、身体を温めると思われがちですが、実は汗をかくことにより身体を冷やす作用があります。
多くの香辛料の産地が南の国であることからも、暑い気候の国では、香辛料を使った料理を食べることにより、発汗して体温を下げています。身体が冷えやすい方は、少し控えめにされた方がよい食材といえます。
少量使う分には、香りや辛さは食欲を刺激し、味のアクセントになる食材です。
しかし、年を重ねて行くと、健康な方でも段々と飲み込む力が衰えてきて、刺激のある食材が喉に引っかかり、咽せやすくなってきます。
咽せる事が、誤嚥性肺炎を起こす事につながりますので、気をつけたいものです。以前は好んでいた食事でも、咽せ込むことが多くなってきたら、香辛料や刺激物を控える事も必要かもしれません。
意外な食材としては、長ねぎ、生姜、にんにく、辛みの強い大根なども香辛料として扱われます。長ねぎや玉ねぎなどは、火を通したものを、生姜、にんにくなどは、刻むのではなく、すりおろして風味付けに使うなど、工夫をしましょう。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
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