介護に向けて食事を作るというと、特別なレシピが必要なイメージがありますが、実は普段家庭で作っている基本の料理をちょっと工夫するだけで十分な場合も多くあります。
できるだけ食べ慣れた料理を高齢者でも食べやすくするポイントを、ここではご紹介します。
5月のポイント
旬の食材から「カルシウム」をとろう「健康な骨づくりを作る食事」
骨が弱くなり、骨折しやすくなる骨粗しょう症。高齢になってから折れてしまった骨は再生が難しく、寝たきりの原因になるので、はやめの対策が必要です。
骨を強くする食事のポイントは、第1は栄養のバランスの良い食事。第2は骨の材料となるカルシウム。第3はカルシウムの吸収を良くするビタミンD。第4はカルシウムを骨に取りこむのを助けるビタミンKをとることです。
(参考)
カルシウムを多く含む食品:乳製品・大豆製品・小魚・青菜・ひじき・ごま。
ビタミンDを多く含む食品:さけ・うなぎ・さんま・乾燥キノコ。
ビタミンKを多く含む食品:納豆・青菜・キャベツ。
納豆→しらす納豆のとろろ
短時間でできる料理。そのまま食べても、ご飯にのせてもおいしいです。

材料(2人分)
・引き割り納豆1パック
・長芋150g
・しらす干し大さじ4
・麺つゆ(3倍濃縮)大さじ2+水大さじ6
・万能葱2本
作り方
1. 長芋は皮をむきすりおろしておく。しらすは熱湯をかけ水気を切っておく。万能葱は小口切りにしておく。
2. 器に山芋、引き割り納豆、しらす干しを盛りつけ、3倍にのばした麺つゆをかけた上に万能葱をのせる。
ワンポイントアドバイス
※納豆は粒よりも引き割り納豆の方が食べやすいです。
※納豆に付いている醤油や辛子を利用してみましょう。
※時間、手間をかけずにカルシウムが取れます。
プロフィール
佐藤昭子(さとう・あきこ)
弥生学園クッキングスクール講師7年半勤務(和食料理・中国料理・西洋料理・お菓子)
平成9年:世田谷区在宅栄養士会会員:北沢支部
*地域支え合い活動:高齢者・子ども・離乳食の献立作成と講師
*男の料理教室講師:DANCHU会・ヤローやろうー会・男前教室
*北沢地区健康教室講師:部会員の要望に合わせた健康に良い献立作成
月間冊子CGCふれあい交差点製作【6年間】
全国スーパーマーケット協会 青果スペシャリスト養成の料理講師:旬の食材・新しい食材を使っての調理方法・季節に合ったアイデア料理【10年間】