高齢者は加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、介護では、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。
ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。
体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
今月のポイント
少しずつ代謝が活発になる時期です。冬にたまった老廃物を排出する工夫をしましょう。
ぼたもち
春のお彼岸にはぼたもち。砂糖を使わずに、ドライフルーツを使って、小豆を煮ます。さっぱりとした甘さです。

材料(4個分)
・小豆150g
・レーズン、デーツ、干し柿などのドライフルーツ70g
・水
・塩少々
・道明寺70g
・100%リンゴジュース140cc
・塩少々
作り方
餡
1.小豆は洗って3倍の水を加えて火にかける。沸騰したら蓋をとり、小豆の青臭さがなくなったら、蓋をして弱火で煮る。
2.時々差し水をしながら、小豆が柔らかくなったら、刻んだドライフルーツを加え、塩少々を入れて、全体が馴染むようになるまで煮る。
3.煮えたらバットなどにあけて広げ、冷ます。
道明寺
1.リンゴジュースに塩を加え、沸いてきたら道明寺を入れる。道明寺が水分を吸ってまったりとしてきたら、蓋をして10分ほど蒸らす。
2.道明寺、餡それぞれ4等分し、道明寺を餡で包む。
ワンポイントアドバイス
糖分を気にされている方も食べやすいように、白砂糖を使わず、リンゴジュースやドライフルーツで優しい甘さに仕上げています。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
http://ameblo.jp/yori920303/