介護では、高齢者の加齢に伴い、運動量の低下とともに、代謝の衰えも始まりますが、緩やかに状況が変化し始めていることに気づきにくいものです。
ここで紹介するレシピは、身体に負担をかけず、健やかな食事をご提案し、その上で食べやすさや飲み込みやすさも考慮しています。
体に負担をかけない食事というのは、介護をする方にとっても日々を健やかに過ごせる食事と言えるでしょう。介護する方がいただいても十分に美味しいレシピです。
今月のポイント
寒さはまだ続きますが、少しずつ代謝が活発になる時期です。冬にたまった老廃物を排出する工夫をしましょう。
菜の花のお吸い物
春を感じさせる野菜の一つ。とても栄養価が高い緑黄色野菜です。養分を蓄えて冬を乗り切り、花を咲かせるための養分がつぼみにはぎっしりと詰まっています。
材料(2人分)
・昆布だし400cc
・菜の花4本
・糸寒天2g
・桜の塩漬け2つ
・葛粉大さじ1+水大さじ1
・塩小さじ1/8
・醤油少々
作り方
1.菜の花はさっとゆでて食べやすい大きさにカットする。桜の塩漬けは塩抜きをしておく。
2.昆布だしを温め、塩と醤油で味を調え、糸寒天を加えて水溶き葛粉を入れてとろみをつける。
3.菜の花を加えて火を止める。
4.器によそい、桜の塩漬けをあしらう。
ワンポイントアドバイス
独特のほろ苦さと香りが春の味わいを感じさせてくれます。花が咲く寸前が味わいもよく、開いてしまうとにがみが強くなるので、美味しいうちに調理しましょう。
プロフィール
寄國揚こ (よりくに ようこ)
リマ・クッキングスクール認定 マクロビオティックインストラクター/雑穀エキスパート/介護食士/米粉マイスター/菓子製造業 ”34″運営
広告代理店に長年勤める傍ら、食に深い興味を持ち、マクロビオティックのインストラクターとなって独立。出張料理教室・出張シェフというスタイルで、その人のライフステージに合わせた食の提案を行なっている。一方で介護現場も経験し、介護食士の資格も取得。
http://www.facebook.com/macrobianyori
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