介護に向けて食事を作るというと、特別なレシピが必要なイメージがありますが、実は普段家庭で作っている基本の料理をちょっと工夫するだけで十分な場合も多くあります。
できるだけ食べ慣れた料理を高齢者でも食べやすくするポイントを、ここではご紹介します。
今月のポイント
ますます寒さが厳しくなる季節。暖房のきいいている所とそうでない所の温度差が大きくなり、それがきっかけで倒れる人も多い時期です。脳卒中の要因である高血圧を予防するために塩分を控えた料理をご紹介します。
シチュー→鶏肉のホワイトシチュー
ローリエ、こしょうを加えることで塩分が控えられます。
鶏肉と野菜の煮込み、ホワイトソースはブールマニエを混ぜるだけで簡単にできます。
材料(2人分)
・サラダ油小さじ2
・鶏のむね肉1/2枚
・人参1/4本
・玉ねぎ1/2個
・水カップ4
・チキンコンソメの素1個
・ローリエ1枚
・こしょう少々
・酒大さじ1
・じゃがいも1個
・ブロッコリー1/5個
・ブールマニエ(バター大さじ3/小麦粉大さじ3)
・塩・こしょう少々
作り方
1.鶏肉は皮を取って、一口大のそぎ切りに切る。
2.人参、玉ねぎ、じゃがいもは1㎝の角に切る。
3.ブロッコリーは小房に切り分け、茹でておく。
4.鍋に油を入れ鶏肉を炒め、人参、玉ねぎを加え炒め、水、コンソメ、ローリエ、酒を加え、人参がやわらかくなるまで煮る。
5.じゃがいもを加え軟らかく煮て、ブロッコリーを加え、ブールマニエでとろみをつけ、塩、こしょうで味をととのえる。
ワンポイントアドバイス
*そぎ切りとは、材料に対して包丁を右斜めに寝かして入れ、包丁を手前に引いて、薄くそぐようにして切る切り方です。包丁を入れる角度によって切り身の大きさを加減します。鶏肉に火が通ると身がしまり硬くなるのでできるだけ薄くそぎ切りにしましょう。
*ブールマニエは、洋食でソースやダシ汁にとろみをつける時に使うもの。バターと小麦粉同量混ぜ合わせて作ります。バターは室温で軟らかくしておき、小麦粉を少しずつ加えて混ぜ、練りこみます。
プロフィール
佐藤昭子(さとう・あきこ)
弥生学園クッキングスクール講師7年半勤務(和食料理・中国料理・西洋料理・お菓子)
平成9年:世田谷区在宅栄養士会会員:北沢支部
*地域支え合い活動:高齢者・子ども・離乳食の献立作成と講師
*男の料理教室講師:DANCHU会・ヤローやろうー会・男前教室
*北沢地区健康教室講師:部会員の要望に合わせた健康に良い献立作成
月間冊子CGCふれあい交差点製作【6年間】
全国スーパーマーケット協会 青果スペシャリスト養成の料理講師:旬の食材・新しい食材を使っての調理方法・季節に合ったアイデア料理【10年間】