高齢になると、身体機能の低下などによって様々な病気・疾患にかかりやすくなります。では、どんな病気の種類があるのでしょうか? 高齢者がかかりやすい主な病気や疾患を、ご紹介します。
気になる病気・疾患や症状を選んでください。
あ行
●あざ/老人性紫斑 ●体の痛み ●老人性うつ病 ●摂食・嚥下障害 ●吐き気・嘔吐
か行
●疥癬(かいせん)・白癬(はくせん) ●風邪(かぜ) ●花粉症 ●体の痛み ●皮膚のかゆみ ●がん(悪性腫瘍) ●逆流性食道炎 ●狭心症・心筋梗塞 ●脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血) ●結核 ●口腔トラブル ●高血圧 ●肺炎・誤嚥性肺炎 ●骨粗しょう症
さ行
●失神 ●腎機能の低下 ●床ずれ(褥瘡) ●食欲不振 ●狭心症・心筋梗塞 ●性器出血(婦人科系 疾患) ●せき(咳) ●摂食・嚥下障害 ●喘息(ぜんそく) ●せん妄
た行
●帯状疱疹 ●脱水 ●てんかん ●糖尿病 ●床ずれ(褥瘡)
な行
●排尿障害(頻尿・尿失禁…) ●認知症 ●やけど・熱傷 ●熱中症 ●脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血) ●ノロウイルス
は行
●肺炎・誤嚥性肺炎 ●排尿障害(頻尿・尿失禁…) ●吐き気・嘔吐 ●パーキンソン病 ●疥癬(かいせん)・白癬(はくせん) ●白内障 ●発熱 ●冷え ●皮膚のかゆみ ●不眠症 ●変形性関節症(変形性膝関節症・変形性股関節症) ●便秘 ●歩行障害
ま行
●慢性閉塞性肺疾患(COPD) ●めまい ●むくみ
や行
●やけど・熱傷
ら行
●リウマチ ●緑内障 ●老人性うつ病 ●あざ/老人性紫斑
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高血圧
血圧は年齢とともに上昇する傾向にあります。日本人では40~74歳の人のうち、男性は約6割、女性は約4割が高血圧だという調査結果があります。
ただし、高血圧は自覚症状が乏しいこともあって、健康診断などで高血圧を指摘されても放置されることが少なくありません。正しい血圧を知った上で、生活習慣の改善や薬の服用を行う必要があります。
●高血圧について、詳しくはこちら
認知症
認知症は誰もがなる可能性があり、一度かかると長期のケアが必要になる病気です。
認知症には種類があります。全体の6割はアルツハイマー型認知症だと言われていますが、他にもレビー小体型認知症、ピック病、脳血管性認知症などがあります。
症状は病気の種類により多少単なりますが、多くの場合、同じ話を繰り返す、いつも歩いていた道なのに迷うなどの症状があらわれます。また、病気の種類や置かれている環境・性格などによって、徘徊、妄想、幻覚、被害妄想、暴言、暴力などが発生する場合があります。
認知症の人を介護する時には、家族の接し方が重要になります。また介護する家族は介護疲れを起こしやすいため、負担を軽減できるよう介護サービスを利用したり、地域や家族会などの支援を積極的に活用していくのがよいでしょう。
●認知症について、詳しくはこちら
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てんかん
てんかんといえば、赤ちゃんのひきつけのような、子どもが発症することの多い病気というイメージがありますが、実は65歳以上の高齢者が発症することも多い病気です。100人に1~2人ぐらいの割合で患者がいるといわれます。
高齢者の場合は、脳血管障害や脳腫瘍、脳炎などの感染症のあとに発症することが多く、また発作も一般的なてんかんのイメージと違うため、見過ごしてしまうことも多いようです。
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老人性うつ病
老人性うつ病は様々な原因により発症しますが、環境の変化や寂しさ、配偶者の死といった喪失体験などが主な原因となります。
発症すると、一日中ぼんやりしている、急に怒りっぽくなった、被害妄想や自責の念が強く「早く死にたい」など口にするようになります。その他にも、不眠や食欲不振などといった症状も見られます。
また「何もしたくない」と無気力になったり、あるいは何をしたら良いのかという判断力が低下したりする症状から、認知症と間違われやすいため注意が必要です。
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パーキンソン病
パーキンソン病は、脳内のドーパミンが減少することによって起こる神経の病気です。
ゆっくりと進行する病気で、動作がのろくなり表情も乏しくなります。何もしていない状態で手が震え、歩行開始時にすぐ歩き出せない、前傾前屈姿勢で加速しながら歩行するなどの症状が現れます。特定疾患にも指定されています。
※ドーパミンとは?・・・運動やホルモンの調節、意欲や快感などに関与する神経伝達物質です。ドーパミンが不足すると、運動機能に障害がでたり、集中力が低下し忘れっぽくなったり、あるいは無気力になったりします。一方でドーパミンが過剰になると、気持ちが高ぶって幻覚や妄想などがあらわれたりします。
リウマチ
関節リウマチの主な症状は全身の関節の腫れ・痛みです。まだわかっていないことも多いのですが、早期に薬の治療を開始することで、痛みを緩和してQOL(生活の質)やADL(日常の生活動作)を良くすることが可能です。
●リウマチについて、詳しくはこちら
変形性関節症(変形性膝関節症・変形性股関節症)
関節も長年使っていると、軟骨がすり減り変形して、痛みを起こすことがあります。これが「変形性関節症」です。膝などの関節の痛みは、加齢とともに増加します。寒い季節になると、特に痛みを訴えられる方が増えるようです。
●変形性関節症について、詳しくはこちら
肺炎・誤嚥性肺炎
肺炎とは、肺に細菌やウイルスなどの病原性の微生物が入り込んで起こる急性の感染症です。平成23年度の調査では、日本人の死因の第3位が肺炎です。また、嚥下機能に障害がある場合は、誤嚥性肺炎を引きこしやすくなります。
●肺炎について、詳しくはこちら
脳梗塞
脳梗塞とは、脳の血管が詰まり酸素が不足することによって、脳の組織が壊死してしまう状態です。
症状は梗塞を起こした部位によって千差万別ですが、めまいがする、急に立ち上がれなくなる、ろれつがまわらないなどの症状が現れます。麻痺や言語障害、意識障害を起こすことも多く、介護が必要となるケースが多い病気です。
●脳卒中(脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血に代表される脳の病気の総称)について、詳しくはこちら
狭心症・心筋梗塞
狭心症は、心筋に一時的に血液がいかなくなることで起きる状態です。
冠動脈が完全に詰まって血液が届かなくなると、その先の心筋が壊死してしまい心筋梗塞を引き起こします。狭心症は、胸痛、胸が締め付けられる、胸部圧迫感があるといった症状が数分間続き治まります。
しかし心筋梗塞になると、締めつけられるような痛みが激しくなり、30分以上続きます。また放散痛と呼ばれ、背中や左肩、歯などに痛みが現れることもあります。高齢になると痛みを感じにくくなり、また糖尿病を患っていると神経障害を起こし知覚が正常に機能しない場合があります。そのため、胸の痛み以外の症状、動機やめまい、吐気や嘔吐などにも注意する必要があります。
●心筋梗塞について、詳しくはこちら
糖尿病
糖尿病は、ホルモンの働きが不足することなどにより血糖値が高くなる病気です。
普段の自覚症状はほとんどありませんが、血糖値が高くなると、口の渇きや多飲、多尿などの症状が出てきます。他にも手足の末端がしびれる、全身がだるいといった症状や、感染症を起こしやすくなります。また、低血糖症状にも注意が必要です。
●糖尿病について、詳しくはこちら
がん(悪性腫瘍)
がんには、大腸がん、食道がん、胃がん、肺がん、乳がん、子宮がん、リンパ性白血病など様々あります。
がんの症状は、息苦しさや疼痛など部位によって異なります。抗がん剤治療による吐気や嘔吐などの副作用も辛く、免疫力低下によって肺炎などの感染症にかかりやすくなります。またベッド上で過ごすことが多くなると、筋力低下や床ずれなどを起こしやすくなります。身体的な症状にばかり意識がいきがちですが、精神的なサポートも重要です。
白内障
水晶体が混濁し、視力の低下などを引き起こす病気です。
一般的な治療は手術になりますが、初期では点眼による治療を行う場合もあります。「よく見える」ということは生活の質を大きく向上させることになりますので、早めに受診するようにしましょう。
●「88歳の母でも、白内障の手術をすべき?」在宅医 上條先生の回答はこちら
骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨形成と骨吸収のバランスが崩れることによって起こります。
閉経後の女性に多く見られる症状です。骨折をしやすくなるだけでなく、骨の変形や痛みといった症状もでてきます。
●骨折について、詳しくはこちら
床ずれ(褥瘡)
床ずれは、寝たきりなど長時間同じ姿勢でいることによって引き起こされます。
床ずれを予防するには、こまめに身体の向きを変え、皮膚の清潔を保つ、栄養状態に気をつけるなどが大切です。もし床ずれができてしまったら、家族だけで解決しようとせずケアマネジャーや看護師などに相談し、医師に診察してもらうようにしましょう。
●床ずれ(褥瘡)について、詳しくはこちら
不眠症
高齢者は若いころに比べると睡眠を必要とする時間が少なくなります。これは年をとることによるからだの生理的な変化によるものです。「眠れなくなった」ことを必要以上に気にする必要はありませんが、「眠れない」原因として病気が隠れていることがあります。
●不眠症について、詳しくはこちら
便秘
高齢になり、また介護が必要になった場合は特に、便通の問題は大きくクローズアップされます。介護者にとっても排泄の悩みは何より大きいものです。いつまでもすっきりした日々を送るために、高齢者の便秘について正しい知識を経ておきましょう。
●便秘について、詳しくはこちら
性器出血(婦人科系疾患)
ずいぶん前に閉経したはずなのに、下着やおむつに血液が…実は、閉経後の女性でも、性器から出血することは少なくありません。
ただし、老年期での出血は、思春期から更年期にかけての出血とは原因が異なります。高齢の女性で起こる性器出血について、その原因や対処法をまとめました。
●性器出血(婦人科系疾患)について、詳しくはこちら
排尿障害(頻尿・尿失禁…)
「トイレに間に合わない」、「夜中に何度もトイレで起こされる」、「失禁があるのにオムツを嫌がる」など、排尿に関する悩みは多岐にわたります。一般的に、加齢に伴い膀胱が小さくなり弾力性も衰えることから、高齢になると排尿の障害が起こることが増えてきます。一方、「年のせい」だけでなく、排尿の障害のかげに病気が隠れていることもあります。
●排尿障害(頻尿・尿失禁…)について、詳しくはこちら
歩行障害
足腰が弱るのは老化現象だからしかたがない、と考えがちですが、隠れた疾患がある場合もあります。高齢者が歩きたがらなくなるには、さまざまな原因があります。高齢者の歩行の特徴とともに、歩行障害を起こす原因や代表的な病気・疾患を知っておきましょう。
●歩行障害について、詳しくはこちら
●歩行障害では、杖やシルバーカーの活用を。歩行補助用具の種類はこちら
摂食・嚥下障害
食事中のむせ、喉のつまり、食べられないなど、高齢者に起こる「嚥下障害」や「摂食障害」。嚥下機能とは、口に入れた食物を咀嚼(そしゃく:かみくだくこと)して、飲み込み、胃に送り込む機能。最近ではより広く、「食べ物を認識して口に運び、口に入れて咀嚼して飲み込む」までを「摂食・嚥下」といい、それが正常に機能しなくなった状態を「摂食・嚥下障害」と呼んでいます。
その原因や家でできる対処法をご紹介します。
●摂食・嚥下障害について、詳しくはこちら
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喘息(ぜんそく)
喘息は重症になると死亡することもある怖い病気です。高齢者の喘息が増加の一途をたどっている一方で、疾患や薬の理解不足から治療が放置されたり、きちんとコントロールされていないことも多いようです。病気をきちんと理解し、正しい治療を行いましょう。
●喘息(ぜんそく)について、詳しくはこちら
熱中症
熱中症は、日中や戸外での運動中に起きると思われがちですが、室内や夜間でも起き、時に命にかかわります。また熱中症の死者の多くは高齢者です。正しい知識と対象法を知っておく必要があります。
●熱中症について、詳しくはこちら
疥癬・白癬
高齢者は、皮膚のバリア機能が衰え、全身の免疫機能も下がるため、皮膚の感染症にかかりやすくなっています。感染が問題となることのある皮膚の感染症、疥癬(かいせん)と白癬(はくせん)について知っておきましょう。
●疥癬・白癬について、詳しくはこちら
逆流性食道炎
特に食べ過ぎてもいないのに頻繁に胸やけが起きたり、日常の食欲に影響したり、不快感が強い場合、逆流性食道炎である可能性があります。高齢者の場合は、食欲や、嚥下にかかわる症状は重要です。正しく理解しておきましょう。
●逆流性食道炎について、詳しくはこちら
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
タバコは多くの病気の原因となりますが、特にはっきりと因果関係がわかっている病気に慢性閉塞性肺疾患(COPD=chronic obstructive pulmonary disease)があります。別名を「タバコ病」とも呼ばれ、高齢者のQOL(生活の質)を著しく下げ、命にかかわります。
●慢性閉塞性肺疾患(COPD)について、詳しくはこちら
風邪(かぜ)
高齢者は、軽いかぜでもADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を大きく下げてしまい、他の重篤な疾患の引き金になることもある、まさに「万病のもと」。知っているようで知らない、かぜについて正しい理解が必要です。
●風邪(かぜ)について、詳しくはこちら
ノロウイルス
ノロウイルスによる胃腸炎は、1年を通して発生していますが、例年冬頃が発生のピークとなります。おう吐、下痢、腹痛などつらい症状を引き起こすノロウイルス感染症について確認しましょう。
●ノロウイルスについて、詳しくはこちら
花粉症
花粉症になると鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどに悩まされます。高齢者は重症化させないために、早めに対処しましょう。
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帯状疱疹
激しい痛みを伴い、身体や顔などに帯状に赤いプツプツができる帯状疱疹。治療が遅れると症状が悪化するばかりか、治ったあとにも長い期間痛みが残る場合があります。
●帯状疱疹について、詳しくはこちら
食欲不振
高齢者が食欲をなくすと、「もう年だから仕方ない」と思われがちですが、本当に「年のせい」でしょうか。特に認知症を持つ方の場合、他に不調があるのに訴えられず、結果的に食欲が落ちていることもあります。家族も気づきにくい、高齢者の食欲不振の原因に迫ります。
●食欲不振について、詳しくはこちら
吐き気・嘔吐
嘔気(吐き気)・嘔吐は、胃腸の病気だけでなく、さまざまな病気の症状としてあらわれることがあります。また、車酔いや薬の副作用(とくに抗がん剤)などでも、発症することがあります。高齢者の場合は、嘔気・嘔吐で消耗してしまうことや、誤嚥することも、若い人より可能性が高く、注意が必要です。
●吐き気・嘔吐について、詳しくはこちら
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発熱
介護を受けるお年寄りが熱でつらそうな様子になると、介護者としては心配であわててしまいがちです。でも、発熱には発生する原因やメカニズムがあり、あわてて病院に駆け込むことが高齢者ののためにならない場合もあります。発熱の原因や対処について知っておきましょう。
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皮膚のかゆみ
高齢者の皮膚は、薄くて乾燥しやすいため、かゆみを起こしやすくなっています。「かゆみなんていつものこと」と放っておくと、単なる乾燥から湿疹にまで悪化してしまい、治るまでに時間がかかることもあります。
●皮膚のかゆみについて、詳しくはこちら
冷え
高齢になると「冷え」を訴える人が多くなります。「冷え」は不眠や頭痛、肩こり、関節痛などを引き起こすだけではなく、免疫も落とすといわれています。また寒いと動くのがおっくうになり、できるだけ動かない生活を送っているうちに、「動けなく」なってしまうこともあります。
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失神
加齢による身体機能の低下や高血圧、糖尿病などの疾患があること、またその治療薬の影響により、高齢者は特に失神発作を起こしやすくなっています。目の前の人が急に倒れても慌てないための、失神発作の知識をまとめました。
●失神について、詳しくはこちら
咳(せき)
咳は、鼻や口から呼吸とともに入ってくる異物(埃や病原体)などを体外に排出する大事な生理的な働きです。しかし、咳が続くと苦しく、体力も消耗します。高齢者であれば、とくに咳には気を付ける必要があります。
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やけど・熱傷
高齢者の場合、皮膚が薄く熱が伝わりやすいため、やけどが深部にまで及ぶことが少なくありません。全身への影響も大きく、健康な人と同程度のやけどでも、高齢者はより重症になる傾向があります。低温やけどにも注意が必要です。
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脱水

高齢者は、脱水症状を起こしやすい傾向があります。夏場の熱中症などでの脱水はもちろんのこと、乾燥する冬も脱水を起こしやすく、一年を通して気を付ける必要があります。
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むくみ
靴が入らなくなったり、起立や歩行が困難になることもある高齢者のむくみ。その原因や、なんとか楽にしてあげたいむくみのケア方法をさぐります。
●むくみについて、詳しくはこちら
口腔トラブル
高齢になると、むし歯や歯周病にかかりやすくなるばかりでなく、しっかり食物が噛めないことから低栄養に陥ることがあります。また、あごをしっかり動かせないと、脳への刺激が低下し認知機能に影響するといわれています。
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めまい

めまいは、身体のバランスを保つ機能に障害が起こると生じる症状です。耳の障害が原因で起こるめまい、脳の障害が原因で起こるめまいなど、さまざまなものがあり、高齢者は特にめまいを起こしやすくなります。めまいがあると、転倒するリスクが高まる一方、その原因として重大な疾患が隠れている可能性もあります。
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あざ/老人性紫斑
高齢者は打撲などがなくても、突然目立つ赤黒いあざができてしまいます。老人性紫斑の「紫斑」とは、皮膚の中あるいは皮下の血管から、なんらかの原因で血液が漏れ出し、それが皮膚を通して紫色がかったあざとして見えている状態を指します。
●あざ/老人性紫斑について、詳しくはこちら
せん妄
せん妄は、気を失って倒れるわけではなく、目もちゃんと開いているうえに、誰かとしゃべることもできているのに「意識障害」の状態なのです。高齢者は、どのような場合にこの「せん妄」を起こすのでしょうか。
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腎機能の低下
腎臓は、からだを正常な状態に保つための重要な働きをしている臓器です。
ある一定レベルまで腎臓の機能が落ちてしまうと、回復することは難しく、最終的には透析や腎移植が必要になることもあります。
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結核
昭和20年代には「不治の病」として恐れられていた結核。現在は、よく効く薬も開発され、早期に治療を開始すれば治る病気です。
しかし、昨年も約18000人が結核を発症し、そのうち約6割は70歳以上の高齢者です。
●結核について、詳しくはこちら
緑内障
緑内障は、年齢が高くなるほど罹る人が増えていく病気です。
日本の失明原因の第1位ともなっている緑内障ですが、最近の治療の進歩は目覚ましく、早期に発見し、早期に治療すれば、失明の危険性を大きく減らすことができるようになってきました。
●緑内障について、詳しくはこちら
体の痛み
私たちの体は、なんらかの異常のサインとして「痛み」を発します。「体の声」に耳を傾け、養生・治療をすることで、体は健康な状態を保つことができます。
さまざまな痛みについてお伝えします。
●体の痛みについて、詳しくはこちら
→在宅医 上條先生に聞く「薬や認知症、終末期、医療ケアなど」をテーマにしたシリーズはこちら