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高齢者の骨折の原因と検査・診断 ~高齢者の骨折

2012年9月21日

高齢者では、若い人では考えられないちょっとした踏み外しや日常動作で骨折してしまう場合があります。高齢者の骨がもろくなる原因は複数あり、複雑に絡み合っています。
また骨折に至る事故は、半数以上が家庭内で起こっていることもわかってきています。骨折の原因と状況、その後の診断等について見ていきます。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>

 

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高齢者の骨が弱くなるこれだけの原因

高齢者の骨折では、骨粗鬆症が大きな原因となっていることを前回述べました。

 

骨粗鬆症とは、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨が十分に生成されないために骨密度が低くなり(「骨がスカスカ」と俗に言われる状態)、骨全体に含まれるカルシウム量が減る(骨量が減る)ことです。

 

高齢者が骨粗鬆症になるのは、ひとつには腸での消化機能が衰え、骨を形成するカルシウムなどのミネラルを吸収しきれず、不足しがちになるからです。カルシウムが不足すると、体は骨を溶かしてカルシウムを補おうとします。

 

また女性では妊娠・出産で骨のカルシウムが使われてしまううえに、閉経後、女性ホルモンであるエストロゲンが減少します。エストロゲンは古くなった骨細胞が壊れるのをゆるやかにし、新しい骨細胞の生成を助ける働きがあります。そのためエストロゲンが減少すると、骨細胞が壊れる一方になります。このため骨粗鬆症は女性が男性の数倍かかりやすく、65歳以上では骨折患者の数も、女性が男性の2倍以上いると言われています(国民生活センター調査・1992年8月~1996年7月)。

 

最近では、骨密度以外に「骨質」の重要性が注目されています。骨の体積の約半分がカルシウムなどのミネラルで、残りがコラーゲン(タンパク質)です。このコラーゲン繊維の構造(コラーゲン架橋)が骨質を決めることが明らかになってきました。骨構造を鉄筋コンクリート柱に例えると、コラーゲン繊維は鉄筋、ミネラルがコンクリートの役割を果たします。

 

このコラーゲン架橋には、善玉架橋(コラーゲンが酵素によってつなぎとめられる)と、悪玉架橋(コラーゲンが酵素ではなく、酸化・糖化されてくっつく)があり、悪玉架橋では骨の構造がもろくなってしまいます。

 

年齢とともに悪玉架橋が増えることが確認され、高齢者の骨折の一因となっています。

 

病気の治療で使う薬の中には、骨粗鬆症を起こしやすくなる副作用のあるものがあります。乳がん治療のホルモン剤(タモキシフェン・アロマターゼ阻害薬)、経口ステロイド、メトトレキサート(がん治療に使う場合)、抗血栓薬のワーファリン、ヘパリン製剤、抗てんかん薬、向精神薬のうちリチウム製剤などです。これらの薬を長期で使っている場合に骨折のリスクが高くなります。

 

また、骨の腫瘍や各種のがんの骨転移、骨髄の病気によって骨が弱っている場合もあります。生活習慣では、一定量以上の飲酒と喫煙が、骨の生成に悪影響を及ぼす事が知られています。

 

 

骨折事故はどこでどのように起きているか

少し古いデータですが、国民生活センターでは、1992年から96年にかけて、骨折事故について調査しています。収集した65歳以上の方のかかわる事故3734件のうち20.5%に当たる780件が骨折事故でした。このうち男性は31.4%、女性は68.6%と2倍以上の開きがありました。

 

780件中、また、どのような場所で起きているかについては、階段、道路、建物内の床がトップ3を占めました。781件中、家庭内で起きたと分かっている事故が409件(52.43%)ありました。さらに、生命に危険が及ぶ重症事故は、階段(重症割合57.0%)、床(同54.7%)、さらにはベッド(落下)(同54.5%)、風呂場(同53.5%)で起きやすいということもわかりました。

 

骨折に至ったきっかけは、転倒、どこからから落下する、ぶつかる、ドアなどに挟むなどでしたが、そのうち転倒が最も多く、年代別にみると70代では61.7%、80代では73.2%、90代では95.7%と増え、高齢になるほど転びやすい傾向も浮かび上がりました。

 

 

骨折の検査と診断

病院では問診や触診のあと、単純X線検査を行います。X線では、患部を立体的に把握するために、2方向からの撮影を行います。

 

中には単純X線検査ではよく写らない骨折があります。「不顕性骨折」といって、主に骨粗鬆症患者の弱った骨に微細なひびが入っていたりするもので、大腿骨頸部骨折でよく見られます。転倒して足の付け根に痛みがあるのだけれどもX線でははっきり骨折かどうかわからない、というような場合には、「不顕性骨折」を疑います。X線検査も、受傷していない脚と比較して撮影する、日を改めて撮影するなど慎重に撮影するとともに、MRIで撮り、確定診断を行います。

 

関節の中を骨折している場合、あるいは、粉砕骨折(骨折部がバラバラになったような骨折)が疑われる場合は、CTによって検査を行います。

 

また、骨折後時間がたっている場合、治療をしても骨がなかなか癒合しない場合は、骨シンチグラフィと呼ばれる方法で検査します。代謝が盛んな部分に集まる性質をもつ薬剤にラジオアイソトープ(放射性物質)を混ぜて注射し、X線撮影を行うと、患部に薬剤が集まるかどうかを確認して、骨の癒合の状況をみることができます。

 

 

【参考】
独立行政法人国民生活センター
滑る、つまずく、高齢者の骨折事故<抜粋>
骨粗しょう症ホームページ

 

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●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る
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