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高齢者の痛みの治療で大切なこと~高齢者の体の痛み3

2017年7月7日

「他人の痛みを理解する」ということは大変難しいものです。家族といえど介護者が本人の痛みを的確に把握するのは困難なことも多いでしょう。
訪問看護やかかりつけ医などの医療者と相談しながら、よく観察し、痛みの負担を少しでも減らしてあげられるとよいですね。

 

<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:椎崎亮子>

 

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痛み止めなどの常備薬は、一度見直しをしてみる

1関節痛、腰痛、頭痛など、高齢者自身が、比較的若い頃から「付き合ってきた」痛みもあるでしょう。その場合、高齢者自身が、痛み止めなどを長年使ってきた経緯があると思います。

 

「痛いけれどあの薬を飲めば治るから」と、常備薬を使いたいという訴えがあるかもしれません。けれども、介護が必要になっている場合、特に市販薬の服用は一度見直したほうがよいかもしれません。

 

医師から処方されている薬と市販薬の効能がかぶっていることもありますし、相乗効果や拮抗する効果で、薬の効き目が変わってしまう場合もあります。
特にイブプロフェンやロキソプロフェンなどに代表される消炎鎮痛薬(NSAIDs)の飲み薬は、高齢者では腎臓の働きを悪くしたり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こすことがあります。

 

かかりつけ医や薬局の薬剤師に一度相談してみるとよいでしょう。頻度や用量を減らしたり、腎臓に負担の少ない薬に変更したりする提案があると思います。

 

また、介護者は、高齢者がどれだけ薬を服用しているか、きちんとチェックするようにしましょう。特に認知症のある方では、何度も飲んでしまったり、飲む量を間違えていたりすることもあります。
過剰に服用したことに気づいたときは、医師あるいは薬剤師に報告して指示をもらってください。

 

「初めて」「いつもと違う」痛みには注意深く対処

「いつもの痛み」ではなく、初めて訴えのある痛みの場合は、介護者はいきなり薬を飲ませたりせず、少しの間、様子を観察するようにしましょう。

 

どこが、どのように痛いのか、数分~数十分程度の間に、痛みが治まるのか、増すのか。痛みのほかに症状がないかもチェックします。いきなり痛み止めなどを飲ませてしまうと、痛みは消えるかもしれませんが、同時に原因までわからなくなってしまうかもしれません。
脳内出血や胃潰瘍を見過ごしてしまうようなこともありえます。

 

「いつもと違う痛み」で、痛みが強くなってくるような場合や長引く場合は、かかりつけ医や訪問看護師などに一報入れた方がよいでしょう。

 

痛い場所が患部ではない? 別の部位が痛む関連痛(かんれんつう)

2痛みを訴えている体の部位をいくら調べてもそこには何もなく、実は原因はまったく別の部位の病気などということがあります。関連痛または放散痛(ほうさんつう)と呼ばれる現象です。
簡単に言えば、痛みを伝える神経の伝達経路が近いために、痛む体の部位を脳が勘違いするものです。希なことではなく、ほとんどの人に普通に起こります。

 

さまざまな病気で関連痛はみられますが、高齢者では、特に以下の関連痛を考慮に入れたほうがよいでしょう。

 

・心臓の病気
左の上腕部や左の肩などに痛みを訴えるなら、狭心症や心筋梗塞の症状である場合があります。顎の左側や歯の痛みという場合もあるようです。

 

・膵臓の病気
左の肩、背中の左側上部の痛みが、膵炎やすい臓がんのシグナルである場合があります。

 

・尿路結石症
背中や腰、腹部の痛みが、尿管などにできる尿路結石症やそれにともなう腎臓の不調によるものである場合があります。いわゆる「石が詰まった場合」は突然激しい痛みが出現し、背中や腰の痛みが足先まで響くこともあります。
また、慢性の結石があると、腰痛のような鈍い痛みが長く続くこともあります。

 

・便秘
腰や下肢の痛みを訴えているとき、お通じがちゃんとあるか確認してみてください。便秘でおなかが張っているときに足腰の痛みとして出ることがあります。

 

介助の際に、高齢者の関節や骨、筋肉を傷めないように

介助の際に高齢者にけがをさせてしまう事故は少なくありません。高齢者は骨や筋肉、皮膚、関節なども非常にもろく傷つきやすくなっています。
ベッドから車いすなどへの移乗の際や、おむつ交換、トイレ介助などで、高齢者の体重を支えて移動する際は特に、ご本人の関節や筋肉に無理な力がかからないよう、十分注意してください。

 

拘縮(こうしゅく)のある方では、少し関節を動かすだけで、痛みの訴えがあります。固まった関節は、通常動くはずの可動域が極端に狭まっている状態です。痛みの訴えに注意しつつ、無理に動かさずに体を支えるようにします。

 

痛みに配慮した介助の仕方がわからなかったり、不安だったりしたら、理学療法士や看護師に聞いてみると具体的に教えてくれるはずです。

 

また、ケアマネジャーに相談して、介助が上手な介護職に教えてもらうことも可能です。介護職は、介護の専門家として拘縮や麻痺のある人の介助の仕方も学んでいますし、家族等に教えるのも仕事の一つだからです。

 

正しい介助の方法を知ることで、介助中に、介護する人が足腰を傷めたりすることも防ぐことができます。

 

次回は、高齢者の体の痛みと合わせて考えたい「心の痛み」を見ていきます。

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

 

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