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早期発見・早期治療で失明の危険性は減らせる「高齢者の緑内障」1

2017年5月26日

ある調査によると、40代以上では20人に1人、70代以上では10人に1人が緑内障に罹っているという結果が出ています。
緑内障は、年齢が高くなるほど罹る人が増えていく病気です。
日本の失明原因の第1位ともなっている緑内障ですが、最近の治療の進歩は目覚ましく、早期に発見し、早期に治療すれば、失明の危険性を大きく減らすことができるようになってきました。
失明は、生活に大きな影響を与える問題です。若いうちの失明も大変なことですが、高齢になってからでは生活の自立を脅かしかねません。
潜在患者も多いと言われる緑内障。自覚症状が出る前に、健康診断などで発見したいものです。

 

<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:星野美穂>

 

 

【質問 父が緑内障と診断されました。もしかしたら、失明してしまう? 73歳・要支援1】

父が緑内障であることがわかりました。眼科を受診し、目薬を出されましたが、この先失明してしまうのではないかと不安がっています。
(相談者:息子)

 

173歳の父が緑内障と診断されました。
新聞に載っていた緑内障のテストを、興味半分でやってみたら、見えない部分があることに気が付いたようです。そこで眼科に行って検査をしたら、「緑内障」と言われました。
目薬が出されましたが、父は「このままでは失明してしまうのではないか」と不安がっています。目が見えなくなったら、趣味の読書もできなくなり、大好きな旅行にも行けなくなると、すっかり落ち込んでしまいました。
私たち家族も、父が失明したら介護の負担が大きくなるのではと不安です。
緑内障は、進行すると失明してしまいますか? 治療法は、どんなものがあるのでしょうか?

 

 

【上條先生の回答】

「失明の危険性」は、治療で大きく減らすことができる

2最近、新聞やテレビなどでも、緑内障のテストを紹介しているのを目にすることがあります。
お父様は、そのテストを試してみて、視野(見える範囲)が欠けていることに気が付いたのですね。早く気が付いて良かったです。

 

一昔前は「緑内障=失明」という認識が強い病気でした。しかし、最近の緑内障の治療の進歩は目覚ましく、現在は早期発見・早期治療すれば、失明に至る危険性は大きく減らすことができるようになりました。

 

お父様もこれからしばらくは薬物による治療で、今以上に見える範囲を減らさないような治療を行っていくことと思います。今のお薬に効果がなければ、異なる効果を持つ別の薬剤に変えたり、追加をします。
それでも効果が見られなければ、レーザー治療や手術という治療法もあります。
残念ながら、現在の緑内障治療の目的は、病気の進行を抑えること、進行をゆっくりすることであり、失ってしまった視野を改善することはできません。
それでも、視野があるうちに治療を開始すれば、失明を避けられる可能性は大きくなります。

 

眼圧を下げることが進行予防につながる

緑内障は、「眼圧が上昇することで、視神経が障害される病気」だとされています。視神経は、目から入ってきた情報を脳に伝達するという役割があります。ですから、視神経が障害されると、「見る」という機能が低下するのです。

 

一方、最近では、眼圧は正常範囲内なのに視神経が障害される「正常眼圧緑内障」も多いことが分かっています。
正常眼圧であっても、治療により「眼圧を下げる」ことが、緑内障の進行の予防になると知られています。

 

「眼圧」って何?

眼のなかには、「房水(ぼうすい)」という液体が循環しています。眼球には、角膜と虹彩(こうさい)というものがあり、この根元が交わるところには、「隅角(ぐうかく)」と呼ばれる部分がありますが、ここに房水の排出口があります。
隅角が何らかの理由でふさがるなどすると房水の循環が妨げられ、眼内に圧力がかかります。
この圧力が「眼圧」です。
眼圧が上昇すると、視神経を圧迫して障害を起こすと考えられています。

 

かなり進行するまで気が付かないことも

3緑内障というと、「ものが見えづらくなる」「見える範囲が狭まる」というイメージを持っている方も多いと思います。
確かに、緑内障は眼圧によって視神経が障害されて、視野が侵され、放置すれば失明することもある病気です。
ですが、病気の進行は非常に緩やかで、見えない範囲がゆっくりと広がっていくため、病気がかなり進行するまで、気が付かないことも多いのです。

 

片目に障害が現れても、無意識に目を動かして視野を補ったり、反対の目で見ることができるため、気が付いたときには失明寸前だったという方もいらっしゃいます。
ですから、早期に緑内障を発見するためには、定期的に検査を行うことが大切です。

 

緑内障患者の9割が、気付いていなかったという調査結果も

2000年9月から2001年10月まで、岐阜県多治見市で行われた緑内障の調査では、40歳以上の人の20人に1人、70歳以上では10人に1人が緑内障だったという結果が出ています。
そして、発見された緑内障患者さんのうち、約9割がそれまで緑内障であると気が付いていなかったのです。
治療により、失明の可能性を大きく下げられるようになった緑内障ですが、現在でも日本における失明原因の第一位です。
早期に発見し、早く治療に結びつけることが大切です。

 

次回は、緑内障の治療法についてお伝えします。

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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