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慢性腎臓病(CKD)の治療法は?~「腎機能の悪化を指摘されたら」2

2017年3月3日

前回、慢性腎臓病(CKD)のリスクと重症化を予防することの重要性について説明しました。CKDの治療は、重症化の予防を目指すことが目標となります。
なぜなら、現在のところ、CKDそのものを治す薬はないからです。
ですから、腎不全治療の目標は、慢性腎不全の進行を遅らせること、そして心血管疾患などの合併症を予防することにあります。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:星野美穂>

 

 

【質問 腎機能の低下を指摘された父。本人は全く生活を改める気はないが……~80歳・要支援2】

父が初期の認知症という診断を受け、同時に腎機能の低下も指摘されました。主治医からは、「生活習慣をあらためないと、透析になるかもしれませんよ」と言われています。
(相談者:娘)

 

最近物忘れが多くなってきた父が、「初期の認知症」との診断を受けました。そのとき受けた検査で、腎機能の低下も指摘されました。父は、昔からお酒が好きで、…(続きはこちら)

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(1回目)はこちら

血圧を下げることが大切 ~高血圧の治療~

1高血圧は、CKDの進行につながります。また、血圧が高いと心臓の血管が詰まっておきる狭心症や心筋梗塞など心血管疾患が起きやすくなることも知られています。
ですから、高血圧を伴うCKDの患者さんでは、血圧を下げる治療が大切です。

 

しかし、高齢者の場合、急激に血圧を下げるとからだへの負担が大きく、副作用も出やすくなります。血圧を下げる薬を使うにしても、急激に血圧を下げることなく少しずつ下げていくことが大切です。

 

だるさや息切れを改善 ~貧血の治療~

腎臓の働きの1つに、赤血球を作るためのエリスロポエチンというホルモンの分泌があります。CKDで腎臓の働きが低下すると、エリスロポエチンが作られなくなり、赤血球が不足して貧血を引き起こします。
これを腎性貧血と呼びます。

 

腎性貧血の治療には、エリスロポエチンの注射が使われます。
貧血になると、だるさや息切れといった症状が現れます。貧血の治療を行うことで、こうした症状を軽減し、日常生活のQOLをあげることを目指します。

 

高血糖はCKD進行の要因 ~糖尿病の管理~

2糖尿病で高血糖が続くと、血液に含まれた糖のために血管が傷つき、それが狭心症や心筋梗塞などの心血管疾患につながります。
一方、腎臓は細い血管が多い臓器です。そのため、高血糖による血管のダメージが大きく、糖尿病はCKDを進行させる要因と考えられています。

 

糖尿病を伴うCKD患者さんには厳格な血糖コントロールが求められています。CKDの進行を防止するなら、HbA1c値は7.0%未満とされています。
しかし、高齢者の場合、厳格に血糖コントロールしてもCKDの進行予防につながるかどうかは明らかになっておらず、また、低血糖が出やすいという危険性も指摘されています。
そのため、糖尿病を伴う高齢のCKD患者さんの血糖管理目標値は、HbA1c値8.2%が推奨されています。

 

心筋梗塞などのリスクも軽減 ~脂質異常症の治療~

脂質異常症もCKDの発症と進行に大きく関わっています。また、脂質異常症があると、心血管疾患のリスクが高くなることも知られています。
食事や運動などで脂質異常症の改善を図る一方、脂質異常症の治療薬(コレステロールを減少させる薬)も、CKDの進行を防ぐ可能性があるとして、推奨されています。

 

腎機能悪化は骨折につながる ~骨粗しょう症の予防~

CKDで腎機能が悪化すると、カルシウムを体内に吸収させるための活性型ビタミンDが作られなくなります。そのため骨がもろくなり、骨折しやすくなります。
そのため、活性型ビタミンD製剤を投与しカルシウムの吸収を促します。また、骨を強くする薬(ビスホスホネート製剤)が投与されることもあります。

 

このほか、症状に合わせてさまざまな薬を使うことがあります。
たくさんの薬を服用することもありますが、それぞれの名前や、働きについては医師や薬剤師から説明を受けておきましょう。
疑問があったり、薬を飲みだして不調が現れたら、遠慮なく医師や薬剤師に聞いてみましょう。CKDに限ったことではありませんが、治療期間が長くなる病気では、医師や薬剤師とちょっとしたことでも相談できる関係を作ることができれば、安心して治療を進められます。

 

●「かかりつけ医」や「かかりつけ薬剤師」の見つけ方は以下を参考にしてください。
→「高齢者のかかりつけ医」
→「かかりつけ薬剤師の選び方」

 

次回は、CKD進行予防のための生活について考えます。

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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