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認知症本人や家族の声を地域に伝える「認知症にやさしい地域をつくる」5

2017年2月17日

認知症を持つ当事者やそのご家族が、積極的に体験談や自分たちの意見を述べ、地域づくりに貢献する。そんな場を医療者も作ろうとしています。勇気をもってあげた声は、必ず誰かが受け止め、地域のために活かそうとしてくれるはずです。一歩踏み出して「親身になってくれる地域の人・場」のつながりを、探しにいきませんか?
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:椎崎亮子>

 

 

【質問 友人知人や近所の人に「親が認知症になりました」と言ってよい? ~78歳・要介護1】

郷里で一人暮らしをする親が認知症に。親の知人などにそのことを話してよいものか悩んでいます。
(相談者:息子)

 

先日、郷里にひとりで住む母が、軽度の認知症との診断を受けました。見守りを兼ねて、今は週2回ほどヘルパーさんに来てもらっています。私は就職してからずっと親元を離れ…(続きはこちら)

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(4回目)3回目2回目1回目はこちら

当事者の声に耳を傾けてくれる場がある

1前回、地域の医師会が開催する勉強会や、地域住民への講演会で、認知症の当事者やそのご家族の体験を語っていただく試みが行われていることをご紹介しました。

 

公の場、しかも本職の医療者の前で患者が体験談を話すなんてとんでもないと思われるかもしれません。ですが、このような講演会は、当事者として日ごろ感じていることや地域の医療や福祉への要望など、当事者の声を「響かせる」場としては最も適しているのです。

 

なぜならこういう会には、その地域でもっとも、その問題に関心を持つ人たちが集まるからです。発した声は、必ずキャッチされ、受け入れられる場であると言えます。

 

認知症や高齢者介護に関心を持っているかどうかわからない友人知人に、私事として直接話をする場合のリスク(第3回で書いたような、無関心の壁に突き当たることなど)を冒すよりも、ある意味ハードルが低いかもしれません。

 

身近な人に話すかどうかは、当事者の意思を尊重して

ご相談者は、若いころに郷里を離れていらっしゃるため、現在お母様が住んでいるその地域やそこにいる人々について「知らない」ことが多いのではないでしょうか。そのためにたくさんの不安を感じたり、心配になったりしている面があると思います。

 

手始めに、認知症サポーター制度や当事者の声を集めるシステムなどが、そちらの地域でどのように活用されているのか、調べてみてはどうでしょうか。行政や地域の医師会のサイトで、大まかな情報は得られると思いますし、お母さまの担当のケアマネさんなどに聴いてみるのも手です。今まで見えなかった人と人のつながりや、行政の方針、地域住民の意識などが、少しずつ見えてくるのではないかと思います。その過程で、不安や心配は多少なりとも減るはずだと私は思うのです。

 

もちろん、ご相談者が考えられているように、お母さまの友人知人といった人たちに直接お母さまのことを話し、理解を求めていくのもひとつのよい方法と思います。ただ、話すのであれば何よりも「お母さま自身が希望されること」を前提にしてください。

 

認知症にかかったとしても、その人の意思は最大限に尊重されなければなりません。たとえば、お母さま自身が話したくないと思っていらっしゃるなら、ご相談者の一存でお母さまのお友達などに話してしまうことは、してはいけないことです。

 

お母さまが信頼して話したいと思われる相手であれば、ご相談者も安心してお話しできると思います。これまでお母さまを大事に思ってきた人のはずですから、病気にかかったあともきっと大事に思ってくださることでしょう。

 

発言する勇気は、地域を変える原動力

2親しい方たちに実情を話し、理解を得たうえで、さらに親身に「見守り」をしていただくには、その人が持っている「思い」を具体的な行動に移してもらう必要があります。
具体的に何をすればよいのか、どんな風に声をかければよいのかを教えてくれるものこそが、地域で開かれている認知症サポーター制度であり、医師会の講演会などです。

 

ご相談者とお母さまが、一番親身になってほしい方たちを、このような会に誘って、公の場での発言を聞いてもらうことも一つの方法ではないかと思います。問題を参加者みなで共有しようとしている場ですので、偏見も少なく、思いや要望がストレートに伝わりやすいと私は考えています。

 

当事者として声をあげていく勇気を出すことは、かならず報われます。私自身も、地域で声を上げてくださる患者さんたちを心の底から応援しています。その人たちのために、地域を作る力をもっと大きくしていきたいと日々行動しています。そしてそのような思いを持つ医療者や福祉関係者、地域住民はどこの地域にでも必ずいるのです。

 

「親身に見守ってくれる人がいたら、地域で暮らしていける」その声が、多くの当事者から上がり、地域の多くの人々に受け入れられることを願ってやみません。

 

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プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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