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かかりつけ薬剤師を持とう!そのメリットとは?~「かかりつけ薬剤師」1

2017年1月6日

昨年4月から始まった、「かかりつけ薬剤師制度」をご存知でしょうか。
「かかりつけ薬剤師制度」とは、患者さんが信頼できる薬剤師を選び同意書を交わすことで、薬や健康に関する相談や管理を一人の薬剤師に任せる制度です。その薬剤師の勤務している時間はもちろん、緊急の場合は電話などで24時間対応してもらうことができます。また、必要に応じて自宅や施設にも訪問し、薬や治療のアドバイスをしてもらえます。
今回は、この「かかりつけ薬剤師制度」を紹介します。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:星野美穂>

 

 

【質問 かかりつけ薬剤師って何ですか? ~76歳・要介護認定前】

最近、「かかりつけ薬剤師」という言葉をよく聞きます。いったい何をしてくれるんですか?
(相談者:娘)

 

1母は昔から身体があまり丈夫ではなく、よくいろんなお医者さんにかかっては、その度にたくさんの薬をもらってきます。薬の種類や量が多すぎて、どれが何の病気の薬なのかがわからなくなったり、飲み忘れることもしばしば。母も私もおおざっぱな性格なので、薬の管理がうまくできずに悩んでいました。

 

そんな折、最近になって「かかりつけ薬剤師」という言葉をよく聞くようになりました。「かかりつけ」とついているので親身に薬の相談にのってくれるのでは…?と想像しているのですが、実際にはどんなことをしてくれるんですか?

 

 

【上條先生の回答】

かかりつけ薬剤師を持つメリット

2●毎回、同じ薬剤師に対応してもらえる
患者さんが、「この人は信頼できる、薬の管理を任せたい」という薬剤師を選び、「かかりつけ薬剤師」となる「同意書」を交わします。いわば、契約です。
「かかりつけ薬剤師」は患者さんに勤務表などを渡し、勤務時間を明らかにします。患者さんは薬剤師の勤務時間を把握でき、遠慮なく問い合わせができます。
対応は毎回同じ薬剤師なので、治療の経緯や生活状況なども把握しており、相談もしやすくなります。

 

●薬の一元管理ができる
複数の医療機関にかかっていて、複数の薬局で薬を受け取っているという方はいらっしゃいませんか。これは実は危ないこと。薬の名前は異なっていても成分が同じ薬が出ていたり(重複投与)、飲み合わせが良くない薬(相互作用)が出ていても、複数の薬局で薬をもらっていたら、チェックすることができません。
こうした複数の薬局で薬を受け取っている場合、「お薬手帳」に薬の情報をひとまとめにすれば、「かかりつけ薬剤師」にチェックしてもらえます。
重複投与や相互作用がある薬があったときは、その処方をした医師に連絡して、薬の変更などの調整もしてもらえます。

 

●市販薬やサプリメントもアドバイスがもらえる
病院から処方される薬だけでなく、市販薬やサプリメントについても、利用者の持病や生活習慣にあったものをアドバイスしてもらえます。

 

●24時間対応してもらえる
薬を飲んだら急に体調が悪くなった、間違って同じ薬を2回飲んでしまった、薬を飲んでも症状が治まらない、など、薬や治療に関する不安や疑問は時間を問わず起こるものです。
「かかりつけ薬剤師」は、薬局の営業時間外でもそうした緊急事態に電話などで24時間対応することが義務付けられています。
「かかりつけ薬剤師」として利用者の状況を把握しているだけに、これまでの治療や薬の履歴をふまえた上での適切なアドバイスをしてもらえます。

 

●残薬へも対応
飲み忘れなどで残ってしまっている薬は、「かかりつけ薬剤師」に持っていけば、まだ使える薬と廃棄すべき薬に分類してもらえます。そのうえで、今後は飲み忘れないような工夫を提案してもらえます。

 

●処方医と連絡をとり、利用者に適した薬物治療を考えてくれる
錠剤が飲み込みにくい、薬を飲み始めて体調が悪い、この薬を飲み続けていいのか不安を感じる……など、薬についての不安や疑問を相談できます。必要があれば、処方医と連携をとり、患者さんの不安を解消し、患者さんの体調や生活状況にあった薬に変更するなどします。

 

つまりは、薬や健康全般についての相談役として「かかりつけ薬剤師」を患者さんが選び、利用していきましょうという制度なのです。
これまでも、そうした活動は薬剤師の基本とされ、それを行ってきた薬剤師はいました。
けれども、薬を調剤し患者さんに渡すことのみが業務の中心となり、患者さんの相談を受けるまでにいたっていない薬局・薬剤師も多いことが指摘されていました。

 

2016年4月の診療報酬改定で、「かかりつけ薬剤師指導料」という項目が新設されました。これは、国は「患者さんの同意を得てかかりつけ薬剤師として患者さんの指導をした薬剤師には、それを評価し診療報酬を払う」ということです。国が、薬剤師や薬局に、「もっと患者さんを向いた業務をしなさい」という方向性を示した結果です。
患者さんも、信頼できる薬剤師を選び、どんどん利用していくべき制度だと考えます。

 

かかりつけ薬剤師にかかる費用

32016年の調剤報酬改定では、薬局で支払うお金のうち「薬剤服用歴管理料」が、38点=380円(6ヶ月以内に薬局に処方せんを持参した方)、または50点=500円(6ヶ月以内に薬局に処方せんを持参していない、またはお薬手帳を持っていない方)かかりました。患者さんは、そのうち1割~3割、自分の負担額に合わせて支払うことになります。

 

「かかりつけ薬剤師」を持つと、この「薬剤服用歴管理料」のかわりに「かかりつけ薬剤師指導料」がかかることになります。
「かかりつけ薬剤師指導料」は、70点=700円です。
1割負担の方では約20~30円差、2割負担では約40~60円差、3割負担は約60~100円差となります。

 

「かかりつけ薬剤師」を持つと、これまでよりも少し多くの支払いが生じることになります。
しかし、相談者のお母さまのように複数の医療機関から薬をもらっていて管理に困っていたり、少し多くのお金を支払ってもきちんと薬の管理をしてもらいたい、薬や健康について気軽に相談したい――そういう人が利用すべき制度だと考えます。

 

どんな人をかかりつけ薬剤師として選べるの?

「かかりつけ薬剤師」となれる薬剤師には基準が設けられています。
3年以上の薬局勤務経験があること、現在所属している薬局において、週32時間以上勤務していること、その薬局に6か月以上在籍していること、定められた研修を受けていること、などです。

 

ですから、患者さんが「この人が良い」と選んだからといって、上記の基準を備えていないと、「かかりつけ薬剤師」として契約することはできません。
また、「かかりつけ薬剤師」として契約できるのは、一人だけです。ほかの薬局で薬をもらう場合は、「かかりつけ薬剤師」がいるということを伝えましょう。
ただし、「かかりつけ薬剤師」は変更することができます。自分とは合わない、変更したいと感じたときは、別の薬剤師を「かかりつけ薬剤師」として選び直すことができます。

 

次回は、「かかりつけ薬剤師」について、選び方や疑問について解説します。

 

●「かかりつけ薬剤師の選び方」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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