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入院期間を短縮できる?がん治療の前に口腔ケアを~高齢者の口腔トラブル6

2016年10月7日

抗がん剤や放射線などによるがん治療を行うと、口内炎や味覚の変化、口の渇きなどが起こることがあります。そうしたがん治療によって起こる口内の合併症を予防・軽減するために、早期から口腔ケアを行うことの重要性が指摘されています。
口腔ケアを始めるタイミングは、がん治療開始前。がん治療を始める前から口のケアをしっかり行うことが大切なのです。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:星野美穂>

 

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がん治療における口腔トラブル

1抗がん剤や放射線などによるがん治療では、さまざまな口腔合併症が起こることが知られています。
口内炎など口のトラブルが原因で食事が摂れずに衰弱したり、あごの骨が壊死するなどの合併症が起こることがあります。

 

抗がん剤治療や放射線治療、手術を行うことでからだの抵抗力が落ちると、普段は悪さをしない細菌が肺炎などの感染症や重症の口内炎などを引き起こすこともあります。
そうした合併症のため、がん治療を続けられなくなるという事態が引き起こされることも少なくありません。

 

最近では高齢の患者さんでも、積極的ながん治療を受けられる方が増えています。高齢の患者さんは、一見元気そうに見えても体力に「余力」が少ないことが多く、がん治療がきっかけで一気に全身状態が悪くなることがあります。
そのため、特に高齢の患者さんには、がん治療による合併症を予防・軽減する手段を講じることが、がん治療を続けていくために大切になります。

 

がん治療開始前からの口内チェックで、口のトラブルを予防

がん治療による口腔合併症を予防・軽減するには、がん治療を始める前から口のケアをしっかり行うことが重要です。これは、単にがんを治すだけでなく、患者さんや家族の負担を減らし苦痛を軽減するための「支持療法(がんによる症状や副作用を予防、または軽減する治療)」の1つ、歯科支持療法です。

 

以前は、がん治療によって口内炎など口内合併症が起きてから、その治療を行うことがほとんどでした。しかし、それでは患者さんに苦痛を与えてしまうことになります。また起きてしまった口内合併症を治療するのは、非常に難しいものです。
ですから、現在は、がんと診断された後、がん治療を始める前に歯科医師に口の状態をチェックしてもらい、必要な口腔ケアを受けることが勧められています。
がん治療が始まると、一時的に全身の健康状態が低下し、十分な歯科治療ができないこともあります。がん治療前に口のチェックをすれば、必要な歯科治療をしっかりと行うことが可能です。口腔合併症も予防・軽減でき、がん治療を最後まで全うすることにもつながります。

 

がん治療前から口のケアを行うメリット

2日本歯科医師会が発行しているパンフレットでは、がん治療前から口のケアをすることで期待できる効果として次のようなことをあげています。

 

●抗がん剤治療や放射線治療に伴うお口の中やあごの骨のトラブルが減少する
●手術後の肺炎、傷口からの感染リスクが減少する
●入院期間が短縮される
●手術後の合併症が減少する
●あらかじめ口の状態を改善しておくことで、手術後の食事開始をスムーズにしたり、食事の際の苦痛を軽減し、全身状態の回復を早めることができる
●全身麻酔時の気管挿管(人工呼吸器の管が口等を介して気管に入る)の際、歯の脱落や破折を防止する

 

▼入院期間が短縮される
がん患者に対して手術前と手術後に口腔ケアをした・しないで比較した入院期間の結果

 

*公益社団法人 日本歯科医師会「治療前からのお口のケアのすすめ」平成28年

*公益社団法人 日本歯科医師会「治療前からのお口のケアのすすめ」平成28年

 

がん診療連携登録歯科医師を探そう

では、どこでがん治療前の口のチェックを行えばいいのでしょうか。
がんの治療を受ける病院で歯科治療が行えればよいですが、歯科がないという病院もあります。実際のところ、病院でがん患者さんへの歯科支持療法は、充分に行われていないのが現状です。

 

現在、がん患者さんへ十分な歯科治療を提供するために、がんを治療するための医師と、歯の治療を行う歯科医師の連携事業が進んでいます。
地域の歯科診療所の歯科医師に、がん治療に伴う口腔合併症予防のためのケアの講習会を行い、がん診療連携登録歯科医師になってもらおうという取り組みです。
2016年1月末現在、約1万2600名の医師が連携登録歯科医師となっています。
がん診療連携登録歯科医師は、「がん情報サービス」のウェブサイトで名簿が公開されています。

 

がんと診断されたら、がん治療を受ける前に歯科で口のチェックを受けるということを、覚えておいてください。それが、より良い状態でがん治療を行うためのポイントとなります。

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

 

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