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高齢者にとって本当に必要な医療・介護を知る「医療・介護資源マップ」2

2016年10月21日

前回は、国と地方自治体が医療・介護資源の情報をとりまとめ、「医療・介護資源マップ」という形で公表し始めたという話をしました。高齢の家族のために必要な医療や介護の情報を、私たち国民がより有効に利用できるようにすることがねらいです。
このような公的な情報を上手に利用するにはどうしたら良いのでしょうか? まずは利用者自身の医療・介護ニーズについて考えます。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:椎崎亮子>

 

 

【質問 地域の医療や介護の資源マップとはなんですか? ~70歳・要介護認定前】

各地域に、医療や介護の「資源マップ」というものがあると聞きました。どのように活用できますか?
(相談者:息子)

 

遠い故郷で一人暮らしをする父が、先ごろ脳梗塞で倒れ、右半身の麻痺と言語障害や嚥下の問題などの後遺症がのこりました。現在リハビリのため入院しています。父は自宅に帰ることを強く望んでいますが、私は仕事の都合で実家に長期間いられないので…(続きはこちら)

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(1回目)はこちら

ご本人に必要な「医療・介護」は何かを考える

1医療・介護が不可欠な高齢者にとって、具体的に必要としている施設やサービスにはどんなものがあるのでしょうか。
相談者のお父様を例にしてみましょう。脳梗塞を発症され、入院、治療を受けられましたが半身麻痺と、口の麻痺が残ったということですね。

 

お父様ご本人が自宅に帰ることを希望されているとのことですが、ご家族はすぐにはそれをかなえてあげられそうにないとのこと。
現在リハビリのために入院されているので、退院後は、医療とリハビリを提供できる施設が選択肢に入るでしょう。介護老人保健施設と呼ばれる種類の施設ですね。

 

介護老人保健施設は、病院から退院後、いきなり在宅復帰をするのが難しい高齢者のための施設です。自宅で生活できることを目標にしていますので、3ヶ月ごとに入所を継続するか退所できるかの判断を行います。
もし、相談者のお父様の願いを叶えて自宅に戻るとしたら、介護老人保健施設の次には、どのような医療・介護が必要でしょうか。

 

日頃の健康管理をしてもらうために、訪問医療を行ってくれるかかりつけ医と訪問看護師。麻痺を少しでも改善するためにリハビリの継続も必要でしょう。訪問リハビリまたは通所リハビリの施設。あるいは、デイケアサービスなどですね。嚥下の問題があるとのことですから、言語聴覚士の力を借りる必要があるかもしれません。
(註:言語聴覚士 病気やケガにより声を出し話す、聞く、表現する、ものを食べることに障害が出た場合に、その機能の回復を援助する医療専門職。STと略記されることがある)

 

そして、生活を支える訪問介護サービス。ご家族がお留守の時にお父様が短期で宿泊可能なショートステイなども必要であれば、それをどのように組み合わせるか、あるいは小規模多機能型居宅介護事業所を探すかといったことを考える必要があります。

 

ざっくりと整理しただけですが、相談者のお父様には、このようなニーズがあることがわかります。

 

ケアマネジャーに任せればよいことでは?

上記のようなことは普通、ケアマネジャーがご本人やご家族と話し合い、ニーズを聞き取って提案していくことだと思います。地域にどんな医療・介護資源があり、どのようなサービスが受けられるかを、利用者側が全く知らなくても大丈夫なシステムになっています。

 

ですが、介護を受ける人のニーズを、一番理解しているのは言うまでもなくご本人とご家族です。何も言わなくてもケアマネジャーが100%、ニーズを汲み取ってくれるかといえば、そうではないでしょう。

 

介護を受ける利用者側が、「こんなことが必要なんだ」「こんなサービスが受けられないか」というニーズを、具体的に、上手に伝えることができれば、ケアマネジャーも最適なサービスを探しやすくなるでしょう。

 

そのときに役立つのが、共通の情報ソースなのです。
国や地方自治体が、医療・介護資源マップを、医療者・介護関係者だけに向けて公表しているのではなく、今後住民(=利用者)に向けた公表を目指している理由は、そのあたりにあります。

 

「医療・介護資源マップ」を眺めるだけで、多くの情報が得られる

2最初に、相談者のニーズをざっと整理してみましたが、一般のご家庭で、突然ご家族に介護が必要となった場合に、全く介護や医療に縁のなかった方が短時間でニーズをまとめることは、かなり難しいはずです。

 

介護事業者にどんな種類があるかもわからないでしょうし、どのような医療スタッフがいるのかも知らないと思います。医師や歯科医師が、自宅に訪問診療に来てくれることを知らない方もまだ大勢いるでしょう。ご自身(あるいは家族)の住む街にどのような医療・介護資源があるかは、必要になって初めて興味が出るものかもしれません。

 

そんなとき、公的な医療・介護資源マップにアクセスしてみれば、一覧表や地図に記された情報を概観して、さまざまな発見があるのではないかと思います。

 

行ったことのある医療機関が、訪問医療を提供しているかもしれません。家のすぐ近くの商業施設の中に、リハビリや認知症予防を目的としたサービスを提供する事業所があるかもしれません。いつも風邪薬を買っている薬局の薬剤師さんは、家に来てくれる人かもしれません。そして、さまざまな介護事業所が点在していることもわかるでしょう。

 

逆に、さまざまな情報に接して初めて、「あっ、こんなこともできるんだ」と自分(あるいは家族)のニーズに気づくこともあるかもしれませんね。

 

公平な情報を、医療者・介護関係者と共有できる

地方自治体が提供する医療・介護資源マップは、広告という要素が一切入っていません。
ですから、どの事業所、どの医療サービスも公平に扱われています。電話帳のように、広告費を出せば大きく記事が載るといったことがありませんので、一見、平板にみえるかもしれませんが、先入観を持たずにサービス選びができる利点があります。

 

そして、この情報は、ケアマネジャーなどの介護関係者や医療者も情報の基準にしているものです。つまり「同じ土俵」に立って、介護関係者、医療者と話ができるということになるのです。

 

次回は、医療・介護資源マップを利用して、実際にニーズを上手に伝える方法を考えていきたいと思います。

 

●「医療・介護資源マップ」の記事をすべて見る
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プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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