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歯を失うだけじゃない!高齢者のむし歯と歯周病~高齢者の口腔トラブル2

2016年9月9日

歯を失う原因となる、2大歯科疾患をご存知ですか。
むし歯(虫歯)と歯周病です。どちらも高齢になるとかかりやすくなる歯科疾患です。
「歯が無くっても、普段の生活は、特段問題はないよ」とおっしゃる方も時々いらっしゃいますが、むし歯や歯周病の怖さは、単に歯が無くなることだけではありません。
歯が1本無くなると、隣の歯が倒れてくるなどして、全体の噛み合わせに支障が出てきます。その結果、食事が摂りにくくなったり、会話がしにくくなります。「噛む」ことは脳を活性化するともいわれています。噛めなくなると認知機能が低下する恐れもあります。
むし歯や歯周病は、口だけにとどまらず、全身の健康の問題なのです。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/ 文:星野美穂>

 

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付け根部分が侵される、高齢者のむし歯

1子供の頃の「むし歯」は、歯と歯の噛み合わせの部分が黒くなることが多く、口をあーんと開けるとむし歯を見つけることができました。
一方、高齢者は、歯の付け根の部分のむし歯が増えてきます。
高齢になると、歯肉が縮んで歯の根の部分が口のなかに露出してきます。この歯の根の部分は歯の質が柔らかく、そこからむし歯に侵されやすくなってくるからです。
また、歯肉が縮むと歯と歯の間に隙間ができて、食べ物のカスが挟まりやすく、歯ブラシで磨いてもなかなか汚れが落ちにくくなります。
さらに、高齢になると唾液の量が少なくなるため、口の中の洗浄力も落ちてきます。

 

初期は気が付きにくいことも

こうしたことから、高齢者では、歯の付け根のむし歯(根面う蝕:こんめんうしょく)が多くなるのです。
高齢者のむし歯は、歯の表面にうっすらと着いた歯垢が、広く浅く歯を侵していきます。そのため、初期の頃は穴も開かず、歯の色が変わることもほとんどなく、むし歯が出来ていることに気が付きにくいのです。
進行すると、歯の根の表面が茶色く変色し、穴が開いてきます。多くの歯が同時にむし歯になることも少なくありません。しかし、高齢者は歯の神経が鈍くなっていることから、症状に気が付くのも遅くなりがちです。
むし歯に気が付かず、ある日突然歯が折れることもあります。
そうなると、残った歯を根元から抜いて、入れ歯(義歯)を入れなければならなくなることもあるのです。

 

歯周病は、喫煙やストレスも要因に

一方、歯周病は、細菌(歯周病菌)の増殖によって歯肉に炎症が起こる病気です。進行すると、あごの骨(歯槽骨:しそうこつ)まで炎症が及び、さらに、全身にも影響を及ぼします。
歯周病も初期症状はほとんどないため気が付きにくい病気です。しかし、放置するとゆっくりと進行していきます。
歯周病の原因は、口の中の歯垢、つまり細菌の塊です。
それに加えて、喫煙やストレス、不規則な生活習慣も歯周病の要因と指摘されています。
特に喫煙する人は、喫煙しない人に比べて歯周病にかかる率が高く、また治りにくいといわれています。
タバコに含まれる化学物質が、歯肉からの出血を抑えたり歯肉を硬くすることで症状に気が付きにくくなるためです。また血管を収縮させ、歯肉の血流を悪くするため、歯周病の治りも悪くなります。
さらに、糖尿病や肥満、骨粗しょう症なども歯周病の原因として関わってきます。

 

気が付きにくい歯周病、早めに相談を

「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」運動を推進する、8020推進財団では、ホームページに歯周病のチェックリストを掲載しています。
当てはまる症状があれば早めに歯科医師に相談しましょう。

 

1. 歯ぐきに赤く腫れた部分がある。
2. 口臭がなんとなく気になる。
3. 歯ぐきがやせてきたみたい。
4. 歯と歯の間にものがつまりやすい。
5. 歯をみがいた後、歯ブラシに血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある。
6. 歯と歯の間の歯ぐきが鋭角的な三角形ではなく、うっ血していてブヨブヨしている。
7. ときどき歯が浮いたような感じがする。
8. 指でさわってみて、少しグラつく歯がある。
9. 歯ぐきから膿み(うみ)が出たことがある。

 

《判定》
チェックが1~2個
歯周病の可能性があります。歯みがきの仕方を見直し、歯科医院で診てもらいましょう。
チェックが3~5個
初期あるいは中等度歯周炎以上に歯周病が進行しているおそれがあります。早めに歯科医師に相談しましょう。
8020推進財団ホームページより

 

歯科医院での治療が必須

2むし歯も歯周病も、かかってしまったら歯科医院での治療が必要になります。
痛くないから、生活に支障がないからと放っておいても自然に治ることはありません。むしろ、悪化してしまいます。
進行すれば、歯を失うだけではすまないことがあります。
むし歯や歯周病の原因となる細菌が口の中で増殖すると、誤嚥性肺炎にかかりやすくなるほか、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞などを引き起こす確率が高くなることも報告されています。
本人や家族は気が付かないこともあるため、3カ月に1回は歯科医師のチェックを受けて、必要な治療は行いましょう。

 

予防はセルフケア+プロフェッショナルケア

むし歯も歯周病も、予防のために一番大事なのは、正しく歯磨きをして歯垢を除去することです。ただし、口のなかの状況は人それぞれなので、その人に適した歯ブラシの選択や、ブラッシングのやり方が重要です。歯科医院で指導を受けると良いでしょう。

 

また、セルフケアだけでなく、歯科医院で専門的なクリーニングをしてもらい、自分では取り除けない歯垢や歯石を除去することも大切です。
毎日のセルフケアに加え、かかりつけの歯科医を持って口腔ケアを行うことが、むし歯や歯周病を防ぐことになります。

 

次回は、高齢者の口内炎、口の乾燥、味覚障害について取り上げます。

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

 

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