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かかりつけ医にしたいのはどんな医師?~「高齢者のかかりつけ医」3

2016年8月19日

前回、前々回と、「かかりつけ医」を持つことの重要性についてお伝えしてきました。
では、たとえば、あなたには“ここ数年高血圧のお薬をもらいに行っている近所の小さな病院の医師がいる”とします。そのドクターをすなわち「かかりつけ医」と呼んでよいのでしょうか?
または、介護が必要な状態になったとき、介護保険申請のための「かかりつけ医の意見書」が必要となります。普段から懇意にしている医師がいないため、地域包括支援センターから紹介された近所の内科医に意見書を作成してもらうことになりました。ではこのドクターをこれから先、「かかりつけ医」と呼びつづけるのでしょうか?
患者側からみたとき、「かかりつけ医」という言葉には、いくつかの大切なニーズが含まれています。それを明らかにして、ひとりひとりにとって大切な、長きにわたる医師との良好な関係を築くこと。それが「かかりつけ医」づくりなのです。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>

 

 

【質問 「かかりつけ医」ってどういう意味ですか? ~80歳・要支援2】

最近、病院に行くと「かかりつけ医を持ちましょう」というポスターを見かけますが、どんなメリットがあるのでしょうか?
(相談者:娘)

 

父は脳梗塞で倒れたことがあるものの、あまり介護の手がかからず元気に過ごしています。ですが、定期的に通院はしており、先日も父と一緒に病院へ行きました。すると、「かかりつけ医を持ちましょう」というポスターが目に入り…(続きはこちら)

 

 

【 回答 】前回からの続き  *前回(2回目)1回目はこちら

その医師は、あなたの話をどこまでどのように聞いてくれる?

1前2回で、いわゆる制度としてのかかりつけ医とはどのようなものかを、日本の医療のおおまかな組み立てをもとに見てきました。
日本医師会が、かかりつけ医を育てようと体制づくりをしていることもお伝えしました。でも、「わたしのかかりつけ医」と考えたときには、まだピンとこないのではないでしょうか。

 

よほど元気な人であっても、医師と名の付く人のひとりやふたりは、顔を思い出せると思います。高齢者となれば、慢性疾患を持っていない人のほうが珍しいでしょう。ふだんから、医療機関には足を運び、誰かしら医師と話をしていると思います。

 

今、顔を思い出したその医師とは、診察室でどんな話をしているでしょうか。たまたまひどい風邪をひいただけであれば、熱でもうろうとしていてろくに会話など覚えていないかもしれませんね。

 

でも、その医師が、あなたに親切に対応してくれたかどうかは、覚えていると思います。
何より、かかりつけ医に求められることは、「病気でつらいときに、親身に温かい対応をしてくれるかどうか」。当たり前かもしれませんが、実は重要なことです。「何かあったら、またあの先生にお世話になりに行こうかな」と思える医師が、まずはかかりつけ医の第一歩と言えます。

 

高血圧で月に1度、お薬をもらいに行く循環器内科の医師がいたとします。そのドクターは、あなたの生活についても話をしてくれているでしょうか。薬を出すだけではなく、食生活やストレスについて、心配してアドバイスをくれたりする医師であれば、頼りにできる医師のひとりだと言えるでしょう。「病気の予防、特に生活習慣病の予防と改善に力を入れている医師」も、かかりつけ医として適任です。

 

さて、その医師に、「あのう、実は今、膝が痛くて……」と診察の合間に話しかけたとします。どんな応対をしてくれるでしょう。「どれどれ? いつからですか、転んだか何かこころあたりがありますか?」と話が続くでしょうか。怪訝そうな顔で「私は専門外ですから」と話を打ち切ってしまうでしょうか。

 

たとえ専門外のことであっても、すぐに突き放すのではなく、まずは様子を聞いてくれて、「湿布だけでも出しておきましょうか? それとも○○病院の整形外科に行ってみますか?」などと一緒に考えてくれる医師であれば、患者としては安心していつでも心配事を話せるでしょう。これもまた、かかりつけ医として、大事な要素です。

 

「先生、私が寝たきりになったら、家まで来てくれますか?」

2さて、高齢の方では特に、いつか通院するのが難しくなるのではないかという不安をお持ちの方も少なくないと思います。その息子・娘からしても、住むところが離れていたり、仕事が忙しかったりして、通院付き添いの時間を十分にさけず、心配に思う方もいるでしょう。このような場合に、私のような在宅医療を行う医師がかかりつけ医になるという選択肢があります。

 

私自身は外来診療をほとんど行っていません。ですからほとんどの患者さんとは、在宅医療を必要とする状態になられて初めてかかわりを持つことになる、いわば少し特殊な立ち位置にいます。でも、私のような医師ではなく、今までかかっていた医師に継続して自宅で診てもらうということだって、できるかもしれません。それが、昔からある「往診」という形です。

 

今後、制度的にも往診スタイルは重要視されることになるでしょう。現在、外来診療だけで往診の対応をしていない医師も大勢いますが、その医師たちに往診してもらうには、患者側から「往診が必要です」と伝えていくことも一つの大きな動きにつながると私は考えています。

 

通院している先の医師に「先生、私が(親が)寝たきりになったら、家まで来てくれますか?」と話してみてほしいのです。何かのついでで十分です。

 

もちろん、診察スタイルを変えることは、医師としてのノウハウや医療機関の体制を整えるという点で大変なことです。今日頼んで明日実現、というのはもちろん無理な話でしょう。「いや~、往診はできないんですよ、余裕がなくてね」などという会話になるかもしれません。

 

ですが、もしその医師の心の中に、「この患者さんが寝たきりになって、ここに来られなくなったら心配だな」という思いがあるとしたら、「国も在宅医療に力を入れていることだし、将来的に往診ができるように考えてみるか」という方向へ進むかもしれません。

 

医師・医療機関の経営的なことで言えば、地域の患者さんが高齢化し、寝たきりになる人が増えていくことが予想される場合、外来にやってくる患者さんを待つだけでは当然、「患者が減ってしまう」ということになります。在宅専門医が地域の外からやってきて、患者さんを取られてしまうというような事態もあるでしょう。

 

そのようなことも勘案して、「では在宅医療に踏み出してみるか」と考える医師も、この先増えてくると思います。いつも何かと頼りにしている医師に一歩踏み出してもらうのに必要なことは、厚生労働省がつくる制度だけではなく、「あなたというひとりの患者のニーズを伝える」ことなのです。

 

ただ、いろいろな事情でやはりこの先も往診は無理、という医師でも、「では、そのときになったら私が信頼している在宅医の○○先生をご紹介しましょう」と言ってくれるなら、あなたのかかりつけ医としてはとても頼れる存在と言えます。
自分でできない分野は、地域の中のネットワークを駆使して、ともかく目の前の患者さんが網の目から漏れないように、安心して暮らせるように考えてくれる。それが「かかりつけ医」の大事な芯の部分なのです。

 

次回は、長年のかかりつけ医に、実際に在宅の現場に踏み出してもらった事例をとりあげながら、「かかりつけ医を育てられる患者」になる、ということについて考えます。

 

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プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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