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むくみは病気のサイン?病気や薬剤が原因の場合~高齢者のむくみ3

2016年7月29日

むくみそのものは、高齢者ご本人の自覚症状もほとんどなく、周囲の介護者からも見過ごされがちな症状です。ですが前回にも解説したとおり、むくみの部位の皮膚は脆弱になり、褥瘡や感染症のリスクが高まった状態であることを意識しておきたいものです。また、むくみの原因となる病気についても、「年だからしかたない」とあきらめていないでしょうか。治療でQOL(生活の質)の向上が見込めるケースも多々あります。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>

 

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原因となる病気とむくみの関係

1高齢になり、あちらこちらの臓器が弱ってきている(心不全、腎不全などの臓器不全)場合、これらの病気は、すでに完治は目指せないこともあります。ですが治療により、できるだけ臓器の機能を維持することでQOLは確実に上がります。

 

(1)心不全と腎不全
慢性の心不全により全身の循環が悪くなると、下肢だけではなく、顔や体にもむくみがみられることがあります。また、肺に浮腫がおきることもあります。

 

心不全の影響はすべての内臓に及びます。血液の循環が悪くなることで、内臓を構成する細胞に酸素や栄養がいきわたらず、機能不全を起こすからです。特に、腎臓は体内の水分を尿として排泄する働きを担っています。もともと腎疾患があったり、または心不全の影響があったりして腎不全が起きると、排泄する尿量が減り、体に余分な水分がたまることでむくみがおきます。

 

治療をせず、むくみをほうっておくと、常に体に余分な水分があるために、心臓、腎臓に負担がかかります。この状態のときに風邪などの感染症にかかると、体の負担はさらに重くなり、命にかかわることもでてきます。

 

心不全、腎不全は治療を行い、必要であれば利尿剤を使って余分な水分を排泄させるようにしましょう。これにより、循環がよくなり、むくみもひきます。

 

急激な体重の増加(体に水分がたまって体重が増える)は、心不全、腎不全の悪化のサインです。こまめに体重をはかり、急激な体重増加がみられたら主治医に連絡しましょう。

 

また、下肢を挙上(高く上げること)すると心臓に負担がかかって呼吸が苦しいときには、上半身を少しギャッジアップする(下肢を平らにまたは膝を立てるなどして、上半身を上げる)ほうがよい場合があります。

 

(2)肝臓の病気
肝炎などの肝機能障害、肝硬変などでもむくみが出ます。肝臓が正常に機能しないことで、肝臓で作られるアルブミンというタンパク質が血液中に不足します。アルブミンは水分を引き付ける役割をしているので、不足すると血液中にあるべき水分が血管壁から外へ漏れ出しやすくなるのです。

 

ほかにも腎疾患のひとつネフローゼ症候群や、低栄養状態(十分にエネルギーや栄養素が摂れていなかったり偏ったりしている方)でも同様に血液中のアルブミンが不足してむくみが出ます。

 

(3)悪性腫瘍(がん)の治療が原因でおこるむくみ
2乳がんや婦人科のがん(子宮がん、卵巣がん)や、大腸がんなどでは、手術の際に臓器の近くにあるリンパ節(リンパ管の途中にある豆つぶ大の器官)をがんと一緒に切除する場合があります。乳がんではわきの下、婦人科がんや大腸がんでは腹腔内のリンパ節を切除します。がん細胞がそこに飛び火している場合、リンパの流れに乗って全身に転移しないための処置です。

 

リンパ節の切除(リンパ節郭清と呼びます)をすると、リンパ液の流れがせき止められ、皮下組織にたまってしまいます。これが「リンパ浮腫」と呼ばれるむくみです。リンパ浮腫ではむくんだ手足は押してもへこみ痕はつかず、太さが二倍になるほどまで膨れ上がることもあります。

 

リンパ浮腫は、特別な治療が必要です。医療的なマッサージであるリンパドレナージや、外から締め付ける弾性ストッキングやスリーブ、弾性包帯などの医療器具を用いて治療します。この場合のマッサージは、専門家にゆだねるか、専門家によるセルフケア指導の下に行う必要があります。

 

薬剤が原因でおこるむくみ

このほか、高齢の方では、薬剤によるむくみが出ることがあります。薬剤を調節すればむくみを防げる場合もありますので、主治医や薬剤師に確認してみましょう。

 

椅子の生活にこだわりすぎない

傾眠(うとうとしていて眠り込みやすい状態)しがちな高齢の方の場合、起こしておくために一日中椅子に座らせているということもあります。これはむくみを助長してしまいます。むくみを考えれば畳の部屋でごろごろする生活も悪くないのです。

 

高齢者にとって最適な環境を整えるのはなかなか難しいのかもしれません。しかしむくみのケアは結果が出やすく、介護者にとっても効果を実感しやすいものの一つでしょう。全身状態の指標にもなりますので、普段から足に注目してフットケアを習慣とするのも、高齢者のQOLを保つのに役立つと思います。

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

 

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