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病院で正確な診断を受けるための注意点「認知症の人が受診を拒むとき」4

2016年5月27日

認知症が疑われ、受診を勧めても拒否する方を上手に医療機関へ連れて行くことができたら、次のステップは、ご本人の症状やご家族の困惑をありのまま医師に見てもらうこと。
認知症のある方の、他人の前での「取り繕い」などをご家族はどうとらえればよいのか。また、どうしても受診につなげられなかったときに相談できる窓口についても考えます。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:椎崎亮子>

 

 

【質問 認知症かもしれない祖父をどうやって病院につれていけばよい? ~82歳・介護認定前】

物忘れなどがある祖父。認知症の診断を受けに病院に連れていきたいのに、本人がかたくなに病院へ行くのを拒みます。
(相談者:孫娘)

 

82歳になる祖父は、地方に一人で暮らしています。最近になって、祖父の友人から私の父(祖父の息子)に「物忘れがたびたびあり、家の中も雑然としている、様子がおかしいので病院へ連れて行ったほうがよい」という電話がありました。仕事の忙しい父は、…(続きはこちら)

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(3回目)2回目1回目はこちら

診察室では決してご本人の言い分をさえぎらない

1認知症が進んでくると、いわゆる「取り繕い」と呼ばれる言動が目立つ方がいらっしゃいます。ご家族以外の他人(特に医師など)の前では、とりわけシャキシャキとした態度をとったり「なんともありません」「元気です」「自分でできます」ということをおっしゃいます。実はそうではないので、ご家族は慌てて、「また嘘ばっかり」「できないのに!」などと、横からついつい、否定してしまいがちです。

 

ですが、ここはぐっと我慢してください。医師は、そのようなご本人の言動も含めて、診察室に入ってきたときからすべてを観察しています。
また、ご家族が横合いから口を出すことで、ご本人のプライドも傷つけられてしまいますし、「先生の前で恥をかかされた」というような嫌な記憶が残ってしまうことも考えられます。

 

家族からの情報をより効果的に医師に伝える

とはいえ、医療者にとっても、ご家族からの情報はとても大事です。ご家族も、ご本人とは別に、医師と話す時間を少しつくってもらえるようにするのが良いでしょう。ご本人にわかってしまうのがはばかられる場合は、問診票にメモを挟んだり、応対の看護師や事務員にそっと伝えておくなどの方法があります。
医師のほうでも、そのあたりは察してくれることがほとんどです。
もしも、医師が本人の言葉だけをうのみにしてご家族の隠された思い、言葉にまったく配慮する様子がないようなときは……「かかりつけ医」としては、不適格かもしれません。

 

取り繕わず、ありのままの姿を見せることも大事

認知症の方でありがちなのは、ご自身でTPOに合った服装を選べず、外出するのにパジャマのままで出かけようとしたり、夏なのに冬の洋服を着ていたり、といった場合です。こういうとき、出がけに着替えさせようとやっきになる必要はありません。車で受診ならば、パジャマでもまぁ、よしとしてしまいましょう。

 

逆に、それなりにご家族が配慮して服装を整えた場合は、そのことを医師に伝えればよいのです。
認知症の診断にかかわる受診では、ご家族がご本人より緊張して、または心配して、取り繕ってしまうこともあります。ご本人とともに、ご家族の気持ちや、ご本人との関係性も、「ありのまま」見せることは、大事なことです。

 

認知症初期集中支援チームに介入してもらう場合

2ご家族が言っても、どうにもご本人が聞き入れず、受診につなげられそうもない、というような場合は、「人を変える」つまり、家族以外の方にバトンタッチするのがよいでしょう。知人等の助けを仰げる場合はそれもよし、また、地域包括支援センターの相談員などに頼むこともできます。

 

たとえ「介護はまだ先だな」と思ったとしても、地域包括支援センターにつながりを作っておくこと、相談してみることは悪いことではありません。地域にどんな人が住み、どんな情報を欲しているか、どんな支援が必要かなどの情報は、地域包括支援センターでもぜひ把握しておきたいことだからです。
「こんな人がこんなニーズを持っている」ことを知っておいてもらうことで、いざ支援が必要となった場合に、いち早くつないでもらうこともできます。

 

ご相談者の場合も、ぜひ地域包括支援センターへ連絡し、認知症初期集中支援チームの力が借りられないかを相談してみてよいケースだと思います。お祖父さまはふだん一人暮らしでいらっしゃるし、ご家族はお仕事があり、何かあってもすぐに駆け付けられない状況です。また、相談者であるお孫さんも、お祖父さまの生活すべてを把握していないでしょう。
だからこそ、借りられる手、相談できる先を確保しておくことが必要なのです。

 

ただし、実際の介入には時間がかかる場合もあります。お祖父さまが他人の介入を拒まれる場合は、まずその他人との間に、人間的な信頼関係を築く時間が必要な場合もあります。

 

次回は、この「時間がかかる」を家族としてどのように受け止めるかを考えたいと思います。

 

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プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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