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検査を拒否する高齢者を、病院へ導く方法「認知症の人が受診を拒むとき」3

2016年5月20日

家族に認知症の可能性がある場合、なんとかして、一刻も早く医療機関に連れて行かなければ、という思いは当然のことだと思います。けれども、ここで焦ってしまうと、あとあとまでよくない影響が残ってしまうことも。上手に医療とつながり、協力関係を保ち、なおかつご本人が不安なく過ごせるように。認知症が疑われる方を医療機関に連れ行くときのコツを紹介します。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:椎崎亮子>

 

 

【質問 認知症かもしれない祖父をどうやって病院につれていけばよい? ~82歳・介護認定前】

物忘れなどがある祖父。認知症の診断を受けに病院に連れていきたいのに、本人がかたくなに病院へ行くのを拒みます。
(相談者:孫娘)

 

82歳になる祖父は、地方に一人で暮らしています。最近になって、祖父の友人から私の父(祖父の息子)に「物忘れがたびたびあり、家の中も雑然としている、様子がおかしいので病院へ連れて行ったほうがよい」という電話がありました。仕事の忙しい父は、…(続きはこちら)

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(2回目)1回目はこちら

ご本人の心情を口に出せるようにする

1第1回目で、軽度認知障害や、ごく初期の認知症の方では、ご自身の物忘れやそれにともなう失敗の自覚がちゃんとあるため、ご本人自身が一番不安に思っており、受診を希望することが多い、とお話ししました。

 

私の経験でも、この時期は、他の慢性疾患と同様、ご本人は症状に気づいてなんとかしたいと思っており、助けてほしい、という気持ちを持っていらっしゃることがほとんどです。

 

ですので、ご家族が上手に「もしかして物忘れが心配?」などと問いかけてあげることによって、ご本人が心情を吐露できます。
「そうなんだよ、最近物忘れが多くてね」「認知症じゃないかと心配で」というような言葉が出てきたら、「心配なのね、じゃあちょっと病院へ行ってみようか」と、誘うことができればよいと思います。

 

「認知症になっても大丈夫」と伝えて

ここで大事なのは、ご家族がまず、ご本人を安心させてあげられる情報をきちんと伝えることだと思います。
「もし、認知症だったとしても、早いうちに治療を始めれば、物忘れが軽くなることもあるし、これ以上進行せずに、今までどおりの暮らしを送ることができるよ」
「私たち家族も、地域の人たちも、ちゃんと見守って支えるから、大丈夫だよ」
こういうことを、ぜひ言葉に出して伝えてあげてほしいと思います。受診した際には医療者も、このようなことを必ずお伝えするはずです。

 

「受診を拒否する」心を受け止める

2さて、ご相談者のお祖父さまのように、「大丈夫だ、なんともない」などと言い張る方は、どのように対応すればよいでしょうか。

 

認知症が少し進んで、症状の自覚がない、あるいはあっても忘れてしまう場合、周りからの「物忘れしている」「失敗している」という指摘は、ご本人にとって「身に覚えのないことで責められる」と受け取られることもあります。そのため「ぼけ老人扱いして!」という怒りにつながり、意固地になって受診を拒否することにつながってしまいます。
周囲が「ご本人は症状を理解できないこともある」という理解をすることが必要です。

 

ここで、無理やり車に押し込んで病院へ連れていくなどということをすると、ご本人はその嫌な記憶が心(脳の働きで言えば、海馬という領域です)に刻まれて残ってしまい、その後、受診のたびに拒否したり、時には暴れてでも拒否するというような辛いことになってしまいます。

 

ここは上手に、「健康診断」「血圧だけ測ってもらおう」「私(家族)の受診についてきてくれないかな」などの方便を使い、ご本人が出かけたいというモチベーションをアップできるような理由を探し、納得して出かけていただくのがよいと思います。

 

また事前に、受診させたい医療機関の医師にご家族が相談しておき、口裏を合わせてもらうのも一つの手です。もっとも、認知症の検査などを実施すれば、ご本人も気づいてしまうことでしょう。そこは、医師から上手に言ってもらえるよう、頼むのもよいと思います。

 

次回は、受診の際の注意点をお伝えします。

 

●「認知症の人が受診を拒むとき」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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