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高齢者の看取りは、自宅と病院で何が違う?「家で亡くなるということ」2

2016年4月15日

自宅で介護していたが、状態が急変して家族が救急車を呼んでしまった。搬送先の病院では延命医療が行われ、望んだ最期が迎えられなかった……ときどき聞く話です。
病院では、望むような最期が迎えられないのでしょうか。病院での看取りは、自宅での看取りと何が違うのでしょうか。
今回は、病院の役割から、看取りについて考えます。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:星野美穂>

 

 

【質問 自宅での看取り、本当にできるの? ~89歳 要支援1】

父が家で死にたいと話しています。でも、家で亡くなるということがイメージできません。
(相談者:娘)

 

同居している父が、「死ぬときには、病院ではなく家で死にたい」と言います。幸い父はまだ元気ですが、まもなく80代後半になります。今から最期のことを考えて…(続きはこちら)

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(1回目)はこちら

心電図のモニターが主役の「死」

1勤務医時代に印象に残った、お看取りの光景です。
ある高齢の患者さんが、病院の病室で最期のときを迎えていました。周りには、息子さん、娘さん、お孫さんも集まっていました。
患者さんの心臓はすでに止まっていて、呼吸も止まっていました。
しかし、心電図の波形はまだ出ていて、家族も医療者も心電図のモニターにばかりに目を取られているのです。
患者さんの身体は、もう死を迎えているのに、誰も患者さんを見ていない。患者さんが置き去りになっている、そんな印象を強く抱いた光景でした。

 

延命が病院の役割

今は一昔前のように、まもなく臨終を迎える患者さんに対して、人工呼吸器をつけたり、心臓マッサージをしたりして、無理やり臨終の時間を先延ばしすることは少なくなっていると思います。
でも、多くの病院は、心電図や心拍数、血圧などを監視するためのモニターにつないで患者さんの容態を見守り、少しでも延命を図るため点滴を入れます。なぜかといえば、それが病院の役割だからです。

 

ゴールの異なる在宅医療と病院医療

2在宅医療が「家で死ぬことをゴールとする看取りの医療」だとしたら、病院の医療は、「死を迎えないために、長く生きていただくための医療」です。
当然ですが、病院では患者さんが死ぬことを前提としていません。

 

ですから、栄養や点滴も、生き続けるために必要な量を入れようとします。おだやかな看取りのためには、栄養や水分は死期が目前に迫ってきたら絞る必要がありますが、死ぬことを前提としない病院では、それを考えるのは難しいことです。

 

今の病院、特に救急車が病人を運び入れる急性期病院は、生きるための治療行うことが前提となっています。生きるためですから、来た患者さんに延命治療を施すのが、病院の役割です。救急車を呼んで病院に搬送して、「いや延命治療はしないでください」と言われては、医師に「なんの目的で病院に来たのか」と問われかねません。

 

病院の役割を理解しておきましょう

「終末期を家で過ごす」のコーナーでも紹介しましたが、「家で看取るつもりでいたが、いざお迎えの間際になって怖くなり、救急車を呼んでしまった」という話をときどき耳にします。
ご家族の気持ちもよくわかりますが、終末期に病院へ搬送する場合、病院の役割を考えておかないと、望んだ最期は迎えられないかもしれません。救急車を呼ぶような事態になる前に、ご本人やご家族、関わっている介護や医療スタッフの人たちと、どんな最期を迎えたいのかを話し合っておくことが大切です。

 

ご本人が、無理な延命治療は望まず、最期は人工呼吸器も人工栄養も行わないことを望み、家族もそれに同意をされているなら、病院へは連れていかないほうがいいでしょう。最近の研究では終末期に在宅療養した方が、入院よりも長生きという報告もあります。
病院の役割を理解しておくことも、おだやかな看取りのためには必要なことなのです。

 

次回は、自宅で看取るための覚悟について考えます。

 

●「家で亡くなるということ」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る

 

●こちらの記事も参考に
→「終末期を家で過ごす」

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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