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より良い最期のために、具体的な医療の話し合いを「終末期を家で過ごす」4

2016年2月26日

これまで、終末期の過ごし方など、「いざ」というときのことを話し合っておくことの必要性、そして在宅の現場や施設で始まっている、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)という取り組みについて紹介してきました。
今回は、「いざ」というときに行われる医療処置について何を話し合っておくべきかを、具体的に考えていきます。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:星野美穂>

 

 

【質問 末期大腸がんで、家で看取ることにした父について ~83歳・要介護2】

末期がんのため自宅で最期を迎えることにした父。ある日、救急車を呼んだら医師に叱られました。救急車を使ったらいけないのでしょうか?
(相談者:息子)

 

大腸がんで闘病していた父が末期となり、家で最期を過ごしたいと退院してきました。
母の「家で看取りたい」という強い希望もありました。
ですが、昨夜までは普通に会話もしていたのに、退院から1週後の今朝、意識がもうろうとして起き上がれなくなりました。びっくりしてあわてた母が…(続きはこちら)

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(3回目)2回目1回目はこちら

「救命処置」の利点・難点とは?

1突然、死が目前に迫ったようなとき、まず思い浮かべるのは「救命処置」です。
救命処置とは、生命の危機が迫った患者さんに、生命を維持することを目的にした医療行為を行うことです。

 

たとえば、血圧が下がっている場合は、血圧を上げるための「昇圧剤」を投与します。
心臓が止まっていたら、心臓マッサージをして、身体をめぐる血液の循環が途絶えないようにします。
また、呼吸ができなければ口から気管(空気の通り道)にチューブを通して「気管挿管」を行い、人工呼吸器が装着されます(呼吸も止まり、心臓も動いていない人に対しては、心肺蘇生という救急処置を行います)。その後、経過を見て自発呼吸(自分で呼吸ができること)が起こらなければ、のどに気管に通じる穴をあけ、そこに空気を送るためのチューブを取り付ける「気管切開」を勧められることが多いでしょう。

 

これらの行為はもちろん、生命を維持していくために必要なことですが、難点もあります。
たとえば、一度人工呼吸器をつけて自発呼吸が起こらなかった場合は、外すことが難しいという点です。人工呼吸器を外すことは、死を意味するからです。
人工呼吸器をつけたけれど、意識が戻らない患者さんを前に、人工呼吸器を外すタイミングを悩むご家族は少なくありません。

 

1つひとつの行為に対して、利点と難点の双方から考えていく必要があります。

 

老人ホームなどの介護施設では、受けられる医療の確認も重要

2急変時に心肺蘇生を行うかどうかという問題は、ACPにおいてとても重要な部分ではありますが、ほんの一部に過ぎません。これから起きるかも知れない病気や、現在進行中の病気が悪化した場合、病気でなくても年齢による衰えなどにより様々な問題に直面する可能性があります。その場合の治療に関しても、それを理解した上で、どういう状態なら受ける、受けないということを家族と一緒に話し合っておくことが大切です。

 

特に、老人ホームなどの施設に入所している場合、その施設に入所しながら受けられる医療は限られているため、注意が必要です。

 

たとえば、口から食べられなくなってきたときに、施設によっては、できる処置は脱水を予防するための点滴だけということもあります。
風邪をこじらせて肺炎が疑われても、内服薬だけで経過をみるという施設もあります。
食べられなくなったら胃ろうを作ってほしい、レントゲンを撮って肺炎になっていないかどうかを調べてほしいなど、それ以上の医療を望む場合は、家族が医療機関へ連れて行かなければなりません。また、胃ろうを作ってもらったとしても、施設が胃ろうを受け入れてくれなければ、施設へ戻ることは出来ません。

 

本人がどこまでの医療を望むかの確認はもちろんのこと、入所している施設がどこまでの医療に対応できるかも確認しておくことが、最期まで穏やかな老後を過ごすためには大切なのです。

 

看取り期に救急車を呼ぶことの意味を考える

「家で看取ることを決めたら、救急車を呼んではいけないの?」という相談者さんへの答えは、もちろん「No」です。看取り期においても、救急車が必要なときはあります。
ですが、看取りの時期に救急車を呼ぶことの意味、呼んだら何が起こるかは理解をしておくことが肝要です。

 

まず、どのような最期を迎えたいのか、そのためにはどんな準備が必要なのか、本人、ご家族と関わる介護や医療の人たちとともにきちんと話し合っておくことが大切なのです。

 

●「終末期を家で過ごす」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る

 

●こちらの記事も参考に
→「家で亡くなるということ」

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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