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家で看取るなら、“突然の死”にも慌てない準備を「終末期を家で過ごす」3

2016年2月19日

前回、終末期までを自分の希望通り過ごすためのツールとして、「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」を紹介しました。
では、ACPなどで意思表示をしておらず、自宅や施設で急死してしまった場合、どのような事態となることが考えられるのでしょうか。
上條先生が遭遇した事例をもとに、見ていきましょう。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:星野美穂>

 

 

【質問 末期大腸がんで、家で看取ることにした父について ~83歳・要介護2】

末期がんのため自宅で最期を迎えることにした父。ある日、救急車を呼んだら医師に叱られました。救急車を使ったらいけないのでしょうか?
(相談者:息子)

 

大腸がんで闘病していた父が末期となり、家で最期を過ごしたいと退院してきました。
母の「家で看取りたい」という強い希望もありました。
ですが、昨夜までは普通に会話もしていたのに、退院から1週後の今朝、意識がもうろうとして起き上がれなくなりました。びっくりしてあわてた母が…(続きはこちら)

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(2回目)1回目はこちら

内縁の妻が急死、警察までがやってきた

1これは私がまだ在宅医療に従事して間もないころの話しです。

 

Sさん(70歳)は、長く患っていた心臓の病気が悪化、喘息や糖尿病もあり、1日の大半は寝て過ごす生活でした。私は2週間に一度、訪問診療していました。
Sさんは15年前に夫と死に別れ、ずっと一人で暮らしていましたが、3年ほど前に趣味の書道のサークルで出会ったMさんと交際。住居は別々ですが、内縁の夫と妻として互いの家の鍵を持ち、日々のSさんの生活はMさんがお世話していました。

 

数日前よりSさんは、心臓病が悪化し息切れがあり、脈も乱れていました。在宅で治療を受けていましたが、改善がなく突然死の可能性もあることを告げ入院を勧めましたが、どうしても入院はしたくないとの希望でした。その翌日の朝、Mさんが訪問すると、Sさんが布団のなかで冷たくなっていました。
驚いたMさんは、急いで救急車を呼びましたが、すでに息を引き取っているため搬送は断られ、救急隊員は「規則だから」と警察に連絡。
Mさんが呆然とするなか、すぐに警察がやってきて事情聴取が始まりました。悲嘆にくれる間もありませんでした。内縁の夫という関係性もあり、財産や借金の有無など、「腹立たしく思うことも繰り返し聞かれた」と、のちにMさんが話していました。

 

「死亡診断書」と「死体検案書」

自宅や施設で療養中に亡くなった場合、死亡後にかかりつけ医が診断し「死亡診断書」を書いてもらえれば、問題はありません。
「死亡診断書」は、かかりつけ医に継続的に診察を受けていて、患者さんの死亡後、かかりつけ医がこれまで診療していた(それにより死亡すると推察されていた)疾患が原因で死亡したと確認できれば発行されます。

 

一方、死亡原因が不明の場合は、医師は死体を「検案(けんあん:死体を外表から検査し、死因等を判断すること)」しなければならないとされており、検案後に作成されるのが「死体検案書」です。
検案によって異状死(死因が明らかでない場合、あるいは死因は明らかであっても事件性がある場合)であると判断された場合は、医師法第21条「異状死体等の届出義務」に基づき、24時間以内に所轄警察署に届出をしなければならないと定められています。
その後、必要があると判断されれば、司法解剖・行政解剖に回される可能性もあります。

 

大切な人たちに迷惑をかけないために

2Sさんの死因は、心不全の悪化による肺水腫でした。Mさんが発見した段階でかかりつけ医である私に連絡をもらえれば、私が行って死亡診断書を書けたはずです。そうすれば警察がきて事情聴取を受けることもなく、ただただ静かにSさんの死を悼み哀しむことができたでしょう。
急変の可能性は伝えながらも、このように、訪問したらすでに亡くなっているかもしれない場合の対処方法については、きちんと話し会っていませんでした。
そのため、救急車を呼び、警察までもが来ることになってしまったのです。

 

「いざ」というときのことは、なかなか話にくいものです。でも、それをしておかなかったために、自分の希望と異なる最期となったり、遺された家族や大切な人に迷惑をかけてしまう可能性があります。

 

どんなことを話し合っておけばいいのか。次回はそれを取り上げたいと思います。

 

●「終末期を家で過ごす」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る

 

●こちらの記事も参考に
→「家で亡くなるということ」

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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