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看取りを決めた高齢者は、救急車を呼んだらダメ?「終末期を家で過ごす」1

2016年2月5日

家で看取ることを決めたとき、大切なのはこれからどんな変化があり、それにどう対応すればよいかを知ることです。それを主治医に聞いておくことが大切です。それを知らないと、急変したときにあわてて救急車を呼んでしまい、そのまま入院となってしまうことも。結果的に、本人も家族も希望しなかった事態になる可能性もあります。
家での看取りに必要な知識、心構えなどについて、4回シリーズで考えていきます。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:星野美穂>

 

 

【質問 末期大腸がんで、家で看取ることにした父について ~83歳・要介護2】

末期がんのため自宅で最期を迎えることにした父。ある日、救急車を呼んだら医師に叱られました。救急車を使ったらいけないのでしょうか?
(相談者:息子)

 

1大腸がんで闘病していた父が末期となり、家で最期を過ごしたいと退院してきました。
母の「家で看取りたい」という強い希望もありました。

 

ですが、昨夜までは普通に会話もしていたのに、退院から1週後の今朝、意識がもうろうとして起き上がれなくなりました。びっくりしてあわてた母が救急車を呼んでしまいました。

 

病院では、入院していたときとは別の医師が対応してくれましたが、医師から「家で看取ることを選んだのだから、このくらいで救急車を呼ばないで欲しい」というニュアンスのことを言われました。家で看取ることを決めたら、救急車を使ってはいけないのでしょうか。また、他にも終末期の過ごし方で気を付けることがあれば、教えてください。

 

 

【 上條先生の回答 】

なぜ医師は「救急車を呼ばないで」と言ったのか

2在宅で患者さんが急変した場合、家族はやはり動転して救急車を呼んでしまうでしょう。それは仕方がないことだと考えます。それではなぜ、お父さんを診た医師は「このくらいで救急車を呼ばないで欲しい」と話したのでしょうか。

 

家で看取ると決めて退院するということは、それまで以上の医療を病院で受けないということが前提となります。お父さんを受け入れた医師は、救急車で病院に来たとしても、これ以上できることがないと判断して上記のような言葉を発したのだと推察されます。

 

ただ、この場合大切なのは、在宅で急変した場合の対処を医療機関側がきちんと家族に伝えていたかどうかです。家で看取ると家族が覚悟していたとしても、看取るまでにどんな変化があるのか、その変化にどのように対応して行ったらよいかを家族が理解していなければ、患者さんに変化があったときに不安になり救急車を呼んでしまうことになりかねません。

 

24時間対応可能な主治医を持ちましょう

在宅で患者さんを看ていくと決めた場合、24時間対応してくれる主治医を持つことが重要です。今は、在宅医療を行っている医師のネットワークを作っている地域もあるので、退院のときに病院の医師や地域連携室などに相談すれば、紹介してもらえます。地域の医師会に連絡しても紹介してもらうことができます。

 

そして、主治医に、これからどんな変化が起こる可能性があるか、その場合の対処法について聞いておくことです。急変があった場合は、まず主治医に判断を仰ぎます。そうすることで、その患者さんには必要のない救急車を呼んでしまうという事態が避けられます。

 

自宅でも必要に応じた医療を受けることができます

3では、「家で看取ること」を決めたら、病院で医療を受けることはできないのでしょうか。そんなことはありません。
「家で看取る」場合、たとえばこれ以上の抗がん剤治療はやらない、呼吸が止まったときに心配蘇生術は施さないなど、どこまで医療を受けるかを患者さんや家族、医療従事者と話し合って決めておきます。

 

でも、痛みを抑えるためのモルヒネ投与や、脱水を防ぐための輸液など、患者さんのからだを楽にする医療は、必要に応じて行います。
また、ベッドから落ちて骨折した、脳梗塞が起きたなど、新たなケアが必要な場合は、もちろん病院での医療を受けることができます。
ただ、自宅でそうした突発的な事態が起きた場合も、主治医に連絡したほうが、より適切な対処ができるでしょう。

 

家で看取ることを決めたからといって、救急車が呼べない、適切な医療が受けられないということはありません。ただ、家で看取るときには、どこまで医療を受け入れるかなど話し合っておかなければいけないことがあります。今回のシリーズでは、家で看取るときに予め考えておかなければいけないことについてお話ししていきます。

 

次回は、患者の意思を尊重する「ACP」という取り組みについて紹介します。

 

●「終末期を家で過ごす」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る

 

●こちらの記事も参考に
→「家で亡くなるということ」

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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