有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

“単なるあざ”と軽視は禁物。適切に皮膚を保護して治す「高齢者のあざ」2|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

とある日のじーちゃんとの思い出~漫画★孫娘のガチンコ介護

4月25日

とある日のじーちゃんとの思い出~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

“単なるあざ”と軽視は禁物。適切に皮膚を保護して治す「高齢者のあざ」2

2016年1月15日

皮膚や血管が老化によりもろくなり、ほんのちょっとした刺激で簡単に皮下出血がおこり、それがあざとして見える「老人性紫斑」。痛みはないのですが、放っておくと表皮もめくれ、そこから感染を起こすこともあります。老人性紫斑の治療について上條先生にお聞きします。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:椎崎亮子>

 

 

【質問 あざがたびたびできる母について ~85歳・要介護3】

認知症があり足腰が弱く介護施設に住んでいる母。ある日腕にいくつものあざがあるのをみつけました。虐待ではないかと心配です。
(相談者:娘)

 

85歳の母は、認知症があり足腰が弱っていることもあり施設にいます。先日会いに行くと、両腕に赤黒いあざができていました。施設の職員からは、「介助を強く拒否されることがあり、転倒防止のために職員がとっさに腕をつかんだところ、皮下出血してあざになりました」と伝えられました。見るも痛々しい…続きはこちら

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(1回目)はこちら

時には皮下で血液が盛り上がる「血腫」になることも

1前回は、老人性紫斑(ろうじんせい しはん)になりやすい、老化した皮膚と血管についてみていきました。
本当にちょっとした刺激、たとえば、ベッドから起き上がるときに布団に擦れたとか、そのぐらいの刺激でも、紫斑が発生することはままあります。

 

転倒しかかった人を支えようと、強めに手を握ったなどということで紫斑になることはある意味「日常茶飯事」で、介護の現場でも介護職のみなさんを悩ませることになっています。痛みはほぼないことがほとんどですが、やはり見た目は痛々しく、高齢者ご本人もそれを気にされることがあります。

 

表皮の下で起こった出血は、その後徐々に吸収されていきます。赤黒い大きなあざは、次第に黄色みがかった紫になり、やがて消えていきます。ただ、これも若い人のように1週間や10日では消えず、時間がかかります。
特に、出血の量が多く、皮膚が盛り上がるような血腫になってしまうと、完全に吸収されるには数ヶ月単位で時間がかかることもあります。

 

表皮が剥離すると感染を起こすので注意

さて、老人性紫斑の治療ですが、それほど大きくなく、色も比較的薄いものであれば、ほうっておいても吸収されて治っていきます。ご質問者のお母さまのような、指でつかんだ跡のようなものであれば、治療は特に必要ないかもしれません。
ですが、比較的広い範囲で紫斑ができてしまっていたり、手の甲のような特に皮膚の薄い場所であったり、何度も紫斑を繰り返す場所(紫斑になるような刺激を受けやすい場所)では、適切な保護をする必要があります。

 

薄くなった表皮は、実は簡単にめくれて、表皮剥離という状態になります。こうなると外への出血も起こりますし、傷口から感染を起こすこともあります。
特に出血の層が厚い血腫の状態だと、表皮と真皮の間をつなぐ組織が断ち切られ、表皮が浮いたような状態になって、よりいっそう剥離しやすくなっています。

 

大切なのは皮膚の保護

2皮膚の剥離を予防する際には、患部をきちんと保護して、血液の吸収を待つことが治療として行われます。保護するには、患部にフィルム状の保護材を張ったり、ガーゼを当てたりする方法があります。また手の甲であれば、保護用の布手袋をはめる方法もあります。

 

フィルムの保護は手軽ですが、はがすときに薄くなった表皮にくっついてしまい、かえって皮膚剥離を起こしてしまう原因になることもあります。たとえば表皮に傷がついている場合は、そこから感染した菌を中に閉じ込め、感染を広げることもありますので、フィルムを使う場合は、皮膚の状態をよく評価して行う必要があります。
皮膚を保護する保湿作用のある塗り薬を塗り、その上から布手袋やガーゼ、ネット包帯などで保護するのも有効です。ただし、手袋を嫌がって脱いでしまったり、ガーゼや包帯を外してしまうような方の場合は注意が必要です。

 

次回は、紫斑の治療にも大切な保湿と、栄養面の改善についてみていきます。

 

●「高齢者はあざができやすい?」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内

テーマで記事を探す

高齢者の病気

高齢者のケガ

高齢者のかかりやすい主な病気

<症状別>病気との付き合い方

高齢者に起こりやすい事故

在宅医 ドクター上條に聞く

この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す