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薬の効きすぎで体調悪化することも「高齢者の薬管理、どうしたらいい?」2

2015年11月27日

前回、薬が余っていたら、主治医に話すか薬局の薬剤師に相談することをお勧めしました。薬局では、包装シートから出されていない薬は消費期限を調べ、消費期限が切れていない薬は再度、処方してくれる場合もあります。使用できない薬は、適切に廃棄されます。
家庭で薬をごみとして出すと、種類によっては拾われて不正使用されてしまうこともあるため、廃棄の際には薬局にお願いしたほうが良いようです。
廃棄の問題だけでなく、薬が余っていたら、これから先の薬の管理について考える必要があります。薬が余っているということは、薬が適切に管理されていないために起こってしまうことだからです。
問題は薬が余ることだけではありません。薬が余らない、つまりきちんと服用できていたとしても、薬が適切に管理されていないと問題が起こることがあります。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:星野美穂>

 

 

【質問 父の飲み残しの薬を発見 ~85歳・要介護2】

久しぶりに実家に帰ったら、押し入れから大量の薬が出てきました。どうしたら良いでしょう。
(相談者:娘)

 

先日、久しぶりに実家に帰りました。部屋の掃除を始めたところ、台所から大量の薬が出てきました。さらに押し入れの中からも、段ボールに入れられた数年前の薬が出てきました。父は高血圧と糖尿病を患っています。この薬…続きはこちら

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  前回(1回目)はこちら

大腸がん手術のあと、衰弱して寝たきりとなった患者さん

1toubyou_enmei以前、大腸がんの手術をして退院したあと、からだが衰弱して通院ができなくなってしまった患者さんの訪問診療を相談されたことがあります。
相談者は、地域包括支援センターのケアマネジャーです。患者さんはずっと、自宅近くのクリニックにかかっていました。そのクリニックで大腸がんが発見され、大学病院で大腸がんの切除手術を受けたとのことでした。

 

ケアマネジャーから寝たきりで動けず、食欲もないと聞いていましたが、訪問診療に行くまでその患者さんの医療情報はそれだけしかわかりませんでした。以前クリニックにかかっていた理由や、大腸がんが全部切除できたのか、それとも切除できなかったのかもわからず、衰弱している理由も不明でした。
がん末期ならそのまま看取りを考えるべきか、それとも積極的に治療していくべきか、情報が乏しいため判断が付かず迷ってしまう例でした。

 

以前から服用していた薬が、衰弱の原因?

患者さんのご自宅を訪問して、枕元に置かれた薬を調べてみて、原因がわかりました。
患者さんはもともと狭心症があり、自宅近くのクリニックでは狭心症の治療薬である「ジゴキシン」という薬が処方されていたのです。
大腸がんの手術のために入院した大学病院でも、「ジゴキシン」はそのまま服用されていました。実は、クリニックの医師は“循環器”の専門医、大学病院で大腸がんの手術をしたのは“消化器外科”の専門医でした。消化器外科医は循環器の薬のことは専門外だったので、循環器の専門医が処方した薬をそのまま受け継ぎ、処方していました。

 

原因は薬の効き過ぎ

1monshin_doctor_serious大腸がんの手術は大成功で、がんはすべて取ることができていました。本来なら、手術の傷の回復とともに元気になっていくはずですが、この患者さんは、加齢と手術の影響で腎機能が低下していました。
「ジゴキシン」は腎臓で代謝(分解)される薬で、腎臓の働きが低下すると濃度が高くなって薬の効き目が強く出てしまうことがあります。「ジゴキシン」の濃度が高くなりすぎたときに出る症状が、食欲不振や気持ちの悪さ、頭痛、動悸といったものです。
つまり、この患者さんは「ジゴキシン」が効き過ぎて具合が悪くなっていたのです。

 

誰がどのように薬を管理するか

手術などを受けるためかかりつけでない医療機関に入院すると、以前から服用している薬がそのまま引き継がれることはよくあることです。
手術後、体調の変化に合わせて薬の調整がしっかりとなされて、更に医療情報がきちんと申し送られていれば問題はありません。しかし、残念ながらこの患者さんはそれがなされていなかったために薬の弊害が出てしまったのです。

 

この患者さんは、「ジゴキシン」を減らすことで元気になり、かかりつけだったクリニックにも通院できるようになりました。薬をきちんと服用していたのがかえって仇になり体調不良に繋がってしまった例です。
医療者の目の届かない在宅において、薬を誰が、どのように管理するかは非常に重要な問題です。

 

次回は、こうした在宅における薬の管理と、チーム医療の必要性について考えます。

 

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プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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