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呼びかけに反応が無くなった祖母「どうコミュニケーションしたらいい?」1

2015年10月23日

脳梗塞や脳卒中の発作後、あるいは認知症の進行で、ほとんどご家族の呼びかけに反応がなくなってしまう方がいます。介護する家族は、どのように本人の意思確認をしたらよいか、途方に暮れてしまいます。
このような状態の方は、本当に意思表示がもうできないのでしょうか。家族はどのように接していけばよいのでしょうか。4回連載でお伝えします。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:椎崎亮子>

 

 

【質問 呼びかけに反応しなくなった祖母について ~92歳・要介護5】

アルツハイマー型認知症に脳梗塞を併発した祖母。家族が話しかけてもほとんど答えなくなりました。どうすればよいのでしょう?
(質問者は孫)

 

1祖母は2か月前、脳梗塞と診断され入院、処置で一命はとりとめました。しかし家族が話しかけても聞こえているのかどうか…ほとんど言葉を返してくれなくなりました。数年前からアルツハイマー病が徐々に進行しており、単語を忘れて出てこなかったり言い間違いや思い違いは多かったですが、会話はできていました。かかりつけ医は「アルツハイマーの進行か脳梗塞の影響かどちらかわからないけれども、この状態がもとに戻ることはないだろう」と話しています。
祖母と言葉のコミュニケーションがとれないまま介護することになり、家族みなが困惑しています。本当にこの状態は改善しないのでしょうか。また今後どのように祖母の意思確認をしていけばよいのでしょうか。

 

 

【 上條先生の回答 】

耳は聞こえていても反応できない状態だと考えられます

2話しかけても答えてくれないお祖母さまに、きっとご家族全員が戸惑い、悲しんでいらっしゃることでしょう。ご年齢や経過を考えると、かかりつけ医が言うように、なんらかの治療やリハビリを行うことで元通りに会話ができる状態になるということは、望みが薄いかもしれません。

 

アルツハイマー病の中核症状として、脳の機能低下にともない、理解力・判断力の低下、実行機能(ものごとをやり遂げる力)の低下が起こります。これはたとえば、耳から言葉を聞いても、それがどのような意味かを理解したり、どう返事をするか判断したり、また「返事をする」という行動を実行する力が失われてしまったりするということを指しています。

 

また、失語といって、言語にかかわる能力そのものが次第に失われていきます。人やモノの名前が出てこなくなるだけでなく、言葉とその意味を結び付けて考えることができなくなります。言い間違いや思い出せない単語が増えると、本人も不安に思い、発語することが減っていくこともあります。

 

相談者のお祖母さまの場合、脳梗塞を発症する前までは会話ができていたとのことですから、脳の言語をつかさどる部分が、脳梗塞によって大きく障害されてしまった可能性も否定できないですね。

 

しかし、それまでに重度の聴覚障害などがなければ、みずから話すことが難しくなったとしても、聞こえそのものは残っている可能性が十分にあります。お祖母さまも、「耳は聞こえている」「でも言葉での反応が返せない」状況になっているのではと考えられます。

 

残った機能や小さなサインを探して、コミュニケーションを図ることが大切です

3ですが、どうか落胆しないでください。多くの方が、認知症の進行などにより、お祖母さまと同じような状態になります。けれども、コミュニケーションは別の形でちゃんと取れるものなのです。

 

脳は、ある機能が失われたとしても、別の機能で補うようにできています。これは認知症のある方でも同様です。話しかけられたことに、音声と言葉をつかってアウトプットできなくても、代わりに表情やしぐさなどでアウトプットしていることもあります。

 

医療として何か手立てを探すというより、「その方の状態を理解して介護、接し方の工夫をする」ということになります。具体的には、お祖母さまに残された機能を見極め、お祖母さまの発信する小さなサインを探しながらケアを続けるということになります。

 

次回からは、実例を通して介護・看護のヒントを探してみましょう。

 

●「反応がなくても聞こえてる?」の記事をすべて見る
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プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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