有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

胃ろうを付けて口から食べていたHさんの場合「胃ろうは、はずせるの?」2|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

元健康優良児のばーちゃんが認知症になると…?~漫画★孫娘のガチンコ介護

5月23日

元健康優良児のばーちゃんが認知症になると…?~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

胃ろうを付けて口から食べていたHさんの場合「胃ろうは、はずせるの?」2

2015年10月2日

上條先生に、高齢者の医療や介護についてお聞きする新連載「在宅医 ドクター上條に聞く」。
今回のテーマは、前回に引き続き、「胃ろうは外せるの?」です。
前回、口から食べられるようになっても、胃ろうを付けたままにしておけるというお話をしました。
今回は、胃ろう設置後、長期間胃ろうを使っていなかった患者さんが、再度胃ろうを使い出した例を紹介します。この患者さんは、胃ろうを再開したことで、体調が回復しました。しかし、近い将来、胃ろうでの栄養も受け付けなくなる日がやってきます。そのとき、家族はどうしたら良いのでしょうか。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:星野美穂>

 

 

【質問 胃ろうについて ~78歳・要介護度5】

口から食事が摂れなくなり、胃ろうを勧められました。胃ろうは一度作ると、もう外せないのでしょうか。

父が脳梗塞を起こし入院。食事が飲み込めなくなりました。主治医からは胃ろうを勧められています。美味しいものを食べることが何より好きだった父が、もう食べることができないのかと思うとかわいそうでなりません。胃ろうは一度作ったら… 続きはこちら

 

 

【 上條先生の回答 】前回からの続き  *前回(1回目)はこちら

胃ろう設置後、経口摂取が可能になった患者さん

image1私の患者さんのお話しです。Hさんは、5年ほどまえに脳梗塞を発症しました。また、同時期に右足の太い血管が詰まってしまい右足を切断したこともあり、急激にからだが衰弱し、口から食事を摂れなくなりました。そのため、入院した病院で胃ろうを造設しました。

 

しばらくして回復し、胃ろうをつけたまま退院、もともと入居していた老人ホームに戻ってきました。当初、ホームでも胃ろうから栄養を入れていましたが、Hさんが食事を食べたそうされていたため、試しにおかゆを口に運んだところ、ぱくぱくとおいしそうに食べ始めました。むせることもほとんどなかったため、少しずつ口から食べる量を増やしていき、ほどなく胃ろうからの栄養注入はまったく必要なくなりました。

 

それでも、ご家族と相談し、「また食べられなくなったときのために」と、胃ろうは残しておきました。

 

水分が飲めなくなり、胃ろう再開

そのまま、約4年ほどが経過した今年7月、Hさんは急に口から水が飲めなくなりました。食事は摂れるのですが、水分はむせこんでしまい、必要な量が摂取できないのです。梅雨明けから急激に気温があがっており、脱水が心配されました。

 

そこで、それまで使っていなかった胃ろうを使うことにしました。食事は口から摂れるのでそのまま口から、水分だけを胃ろうから入れることにしたのです。

 

今年も「酷暑」と呼ばれる暑い日が続きましたが、胃ろうから必要な水分を摂ることができたHさんは、無事にこの夏を乗り切ることができました。ただ、涼しくなった現在でも、水分は胃ろうから摂取しています。

 

やがて来る日のための準備を

image2Hさんが口から水分を摂ることができなくなったのは、やはり年齢によるものでしょう。加齢によりからだ全体の機能が下がってきたのです。やがて、食事も口から食べられなくなる日がやってくるでしょう。

 

そして、さらに時間が経過すれば、胃ろうから入れた栄養を、からだが吸収し利用できなくなる時がやってきます。前回のテーマ「無理に食べさせるべき?」で紹介したように、死という終着点へ向け、人間のからだは、だんだん食べられなくなり水分も必要としなくなるなど、自然に最期を迎える準備をします。

 

一方、胃ろうはからだが必要としていなくても栄養が注ぎこまれてしまうため、必要のない栄養は、痰やむくみなどとして表れ、患者さんを苦しめることになります。

 

そうなったとき、胃ろうの中止を決断するのは、ご家族です。決断を下すまでに、非常に苦しまれることも少なくありません。

 

ただ、そうしたことがあるということを認識し、そこまで見据えた上で、今、患者さんに生きていただける意味を見いだせるなら、胃ろうを作る価値はあると思います。

 

次回は、胃ろうを作ったことで直面する出来事、考えておくべきことを取り上げます。

 

●「胃ろうは、はずせるの?」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内

テーマで記事を探す

高齢者の病気

高齢者のケガ

高齢者のかかりやすい主な病気

<症状別>病気との付き合い方

高齢者に起こりやすい事故

在宅医 ドクター上條に聞く

この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す