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食事をしない終末期、家族にできることは?「無理に食べさせるべき?」3

2015年9月11日

高齢者を介護する家族の質問に答える「在宅医 ドクター上條に聞く」。今回は、「食事を食べない高齢者にどう対応するか?」の3回目です。
死という終着点に向かう人間の体は、食べ物(エネルギー)も飲み物(水分)も必要としなくなる。だから食べなくなり、おなかもすかない。自然の摂理として頭では理解できても、ご家族としては心から受け入れるのが難しいことです。食事のお世話が必要なくなり、医療の介入が減るからこそ、家族ができること、してあげたいことがたくさんあります。
<回答:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 構成・文:椎崎亮子>

 

 

【質問 父親の食欲について ~85歳・要介護度5】

高齢の父がほとんど食事を摂らなくなりました。無理にでも食べさせたほうがよいのでしょうか。

高齢の父が、ほとんど食事を摂ってくれなくなりました。1年ほど前までは自力で食事ができ、出したものはほぼ全量食べられていましたが、その後どんどん食が細くなってきました。病院で調べてもらいましたが、特に大きな病気はないと… 続きはこちら

 

 

【上條先生の回答】前回からのつづき   *前回(2回目)1回目はこちら

では、もう「何もしてあげられない」のでしょうか?

3_1いくら「もう食べることは必要ない」と言われても、ご家族は「では餓死を待つのか」「何もしてあげられないのか」と苦悩されます。

 

再び元気になるためにしてあげることは、ないかもしれません。しかし、これまで医療が介在していたためにその方にしてあげられなかったことが、たくさんあるのではないでしょうか。

 

医療とは、その人が病気のために本来あるべき生き方ができない場合に行なって、その方の人生を取り戻すためのものです。しかし、点滴やチューブがついていることで、その人が本当にしたいこと、あるいは家族が本当にしてあげたいことができない場合があります。

たとえば、点滴の針が刺さっている腕には、全体を撫でさすってあげたくてもできなかったのではないでしょうか。鼻や口にチューブが入っていたり、点滴があるために、おだやかな顔の写真が撮ってあげられなかったのではないでしょうか。

 

ゆっくり話をしていたくても、医療者が入ってきて処置をするので中断してしまったことも、あったのではないかと思います。

 

医療の邪魔がなくなった今こそ、たっぷり時間をつかい、できるだけそばにいて、手を握り、写真を撮り、長い人生の折々の話を尽きることなくしてあげてほしいと思います。

 

食にかかわることでご本人が喜ぶことは、他にもあります

3_2相談者のお父様は、今まだ、ジュースやゼリーのようなものなら、召し上がるということですね。それがほんの少しであっても、そのことはお父様の楽しみとして残っているのですね。大事にしてあげていただきたいと思います。

 

食欲がほとんどなくなってしまったら、あとは栄養ではなく、「おいしい」と感じることが大事です。それは、必ずしもご本人の好物を買ってきて食べさせるということではありません。その時にご本人が欲するものがおいしいもの、ということになります。

 

水も、おいしいものになるということをよく聞きます。名水などではなく、ご本人が飲みなれてきた、その人の体をつくってきた水です。水道水でもよいのです。

 

唇や口の中の渇きは、やはり不快なものです。湿らせる程度でもいいので、その人が必要とする分だけ水を飲ませてあげることも、大事なことのひとつです。

 

家族で食卓を囲み、団らんの中にいることも重要なことです

食べられなくなったご本人の前で、おいしそうに食事をするのは気が引けるかもしれません。しかし、ご本人が気分よく過ごせるのならば、家族団らんの食卓のそばに、ご本人にいていただくことはとても大事なことです。大切な家族が楽しそうに、おいしそうにしている姿は、何よりの「ごちそう」になるかもしれません。

 

かえって、好物を買ってきたのにご本人が食べられず、家族が悲しそうな顔を見せてしまうなどということは、ご本人を「食べられなくてごめんね」というつらい気持ちにさせてしまいます。それならば、ご家族でおいしく食べるほうが、よほどご本人の気持ちに沿うものです。

 

次回は、締めくくりとして、実際に上條先生の臨床の場で体験をご紹介します。看取られる方本人の気持ちが垣間見える、貴重なお話です。

 

●「無理に食べさせるべき?」の記事をすべて見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る
 

●こちらの記事も参考に
→高齢者の病気・ケガ「高齢者の食欲不振」

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

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