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認知症や、脳・神経の病気で歩けなくなることも~高齢者の歩行障害3

2015年6月19日

高齢者が歩けなくなる原因では、足腰に目が行きがちですが、もうひとつ大切なのが、「歩く」という動作や行動をつかさどっている脳、神経の状態です。これもさまざまな原因で障害されることがあり、時には「歩きたい」という意欲を失わせてしまっていることもあります。どのようなことが起きるのでしょうか。
<監修:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 文:椎崎亮子>

 

歩き方に脳・神経の状態が反映される?

1前回、Aさんはお父さんの大吉さんの歩行の状態を見るために、高齢者の歩き方の特徴に注目していました。

 

・すり足歩行
・小刻みな小股
・両足を左右に広げ、よろけながら歩く
・歩くと痛みが出て、休むとまた歩ける
…といった特徴がありました。そしてこの歩き方には、さまざまな病気の症状の表れの可能性がありました。

 

すり足歩行は、筋力の衰えでもよく見られますし、脳卒中後でも見られます。痛みが出て、休むとまた歩けるのは、動脈硬化や脊柱管狭窄症でよく見られる症状です。
脳神経に関係する代表的な歩き方が、小刻みな小股の歩行。普通に歩いていて突然小きざみな歩き方になったり、つんのめるように前かがみになったりすることがあれば、パーキンソン病あるいはパーキンソン症候群の可能性があります。

両足を広げてよろけるのは、小脳になんらかの病変がある可能性があります。

 

脳の黒質からドーパミンが出なくなる病気 パーキンソン病

2パーキンソン病は、中脳の底のほうにある黒質という神経細胞が密に集まった場所が障害され、そこで作られるドーパミンという神経伝達物質が出なくなり、脳から手足への運動せよという命令がうまく働かなくなる病気です。

 

動作が緩慢になり表情がなくなる、安静にしているのに手足が震える、筋肉や関節がこわばったように固まる、体のバランスが極端に取りづらくなるといった症状が特徴的です。
このため歩行全般に障害が出ますが、つんのめるように前かがみで、突然小股で早足になる「突進歩行」と呼ばれる症状が出ることがあり、転倒の原因になります。

 

パーキンソン症候群は、パーキンソン病以外の原因(脳梗塞などの脳血管疾患、薬の副作用、ウイルス性脳炎)などで、パーキンソン病と同じ症状がでる場合を指します。
パーキンソン病は徐々に進行する、完治しない病気ですが、症状を緩和する治療を行うことで、QOLを上げることが可能です。またパーキンソン症状は、それぞれの原因に由来した一過性のものが多く、治療次第で元に戻る可能性が大きいのです。

 

認知症で歩けなくなる場合

認知症とは、物忘れをしたり、時間や場所がわからなくなる見当識障害が出たりする病気と思われがちですが、脳の機能全体がさまざまな原因で衰える病気なのです。歩けなくなる、動けなくなる、または行動する意欲が失われることも、認知症の症状の一つです。

 

ただし、アルツハイマー型認知症では、歩行障害があらわれるのはかなり進行してからで、それ以前に他のさまざまな認知症の症状がたくさん出ているはずです。

 

逆に、レビー小体型認知症では、パーキンソン病と似た病態で歩行障害が出ます。パーキンソン病に用いるさまざまなお薬で症状の軽減をはかります。
レビー小体型認知症では、認知症の症状が出る前にパーキンソン症状が出ることがありますので注意が必要です。

 

脳脊髄液がたまっておこる正常圧水頭症

3急に認知症の症状が出た、あるいはもともと認知症のある方では症状が突然進んだという場合があります。それとともに、足元が突然おぼつかなくなったり、階段の上がり降りが苦手になったときには、正常圧水頭症が疑わることもあります。

 

正常圧水頭症は、脳を包むくも膜の内側、脳表面のしわの部分や脳室と呼ばれる部分を満たし循環している脳脊髄液が、なんらかの理由で循環しなくなり、たまってきて脳を圧迫することによって起こる病気です。認知症の症状や運動障害が見られます。

 

くも膜下出血などが原因でおこることもありますが、加齢にともなって、はっきりした原因がなく起こることも少なくありません。

 

たまった脳脊髄液を体内に排出する「シャント術」で症状は改善されます。歩行障害なども元に戻る可能性があります。

 

歩行障害だけに注目しない

脳や神経の病気や変性によっておこる歩行障害では、必ずそれ以外の神経的な症状が出ているはずです。「歩けない」「歩きたがらない」だけに注目せず、顔の表情はどうか、ほかの日常動作に支障はないかといったことや、「いつから起きているか」「いつでもその症状はあるか」などにも注目し、書き留めておく、あるいは歩き方などの動画をスマートフォンなどで記録しておくことも大切です。

 

これらは、医療機関で診察をうけるときに、非常に役立ちます。症状によっては、医療機関では観察できないこともあり、高齢者ご本人が「症状を隠す」ことも考えられるからです。

 

次回は、体のほかの機能に問題がある場合について見ていきます。

 
●こちらの記事も参考にしてください
→ガニ股、背中が丸まる…「高齢者の歩き方」はどう変わる?

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