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高齢者のてんかん治療と生活上の注意 ~高齢者のてんかん(癲癇)4

2015年5月1日

高齢者のてんかんの治療では、少量の薬で発作が抑え込めることが多いですが、さまざまな副作用が出ることもあります。薬の調整をこまやかに行い、患者さんのQOL(生活の質)が落ちないような配慮も必要です。薬の治療やそれ以外の選択肢、生活上の注意点などについてまとめました。
<監修:上條内科クリニック 院長 上條武雄 / 文:椎崎亮子>

 

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抗てんかん薬を調整する

てんかん1一郎さんの、抗てんかん薬の治療が開始されて2カ月ほどが過ぎました。2週間に1度の血液検査で、血中濃度が安定しているかを調べ、同時に肝臓や腎臓に負担がかかっていないかを確かめてきました。娘さんは、自宅でも注意深く、一郎さんの様子を見守りました。

 

動きが止まってしまう部分発作は、それ以降起きなくなりました。けれども、娘さんから見て、どうも一郎さんが普段より生き生きした感じではない気がしました。一郎さん本人は、あまり自覚がないようでしたが、娘さんは、その次の診察の際に、てんかん治療の主治医にこの話をしてみました。

 

「そうでしたか。一郎さんに処方している抗てんかん薬は、神経細胞の過剰な興奮が起きないよう、全体的に脳神経の働きを抑える薬です。
お年もあり、若い方より薬の作用が強く出ているのかもしれません。若干薬を減らしてみましょう」
薬を減らしてしばらくしてから、一郎さんの表情が豊かになり、娘さんも安心しました。

 

他の病気の薬との相互作用が問題になる

てんかん2一郎さんのように、高齢者では、薬の治療で発作を抑え、通常通りの生活ができる方がほとんどです。しかし一方で、高齢者特有のてんかん治療の課題があります。

 

(1)若い人と違い、代謝の力が落ちているため、薬の作用(副作用を含む)が強く出がちであること

 

(2)ほかの病気で投薬を受けている場合、抗てんかん薬との相互作用で、互いに薬の効き目が変わってしまうこと

 

(3)認知症のある方の場合、治療に難しい点が出る
-などです。

 

(2)では、血栓ができにくくなる薬であるワルファリン、痛風の薬であるアロプリノール、胃薬のシメチジン、抗炎症剤として良く使われるステロイド、高血圧の薬であるジルチアゼムなど、高齢者でよく処方される多くの薬が問題となってしまいます。
かかりつけ医とてんかんの治療医が異なる場合には、できるだけ情報共有をしてもらえるようにしましょう。また、薬をもらう薬局を1か所にまとめ、おくすり手帳を活用して、薬剤師に薬の相互作用などについて相談することで、治療がよりスムーズになります。

 

(3)の認知症との関連ですが、脳卒中などと並び、アルツハイマー病を持っている方では、てんかんの発症が多くなります。また、記憶障害などの症状が認知症と見分けづらいため、てんかんの発見が遅れることがあります。また薬の効き目がわかりづらく、副作用が強く出て認知症の増悪につながることもあり得ます。本人が病気について自覚できないため、ご家族や介護者の観察がよりいっそう大切になってきます。

 

観察のポイントは、

<1> 症状の重いときと軽いときの差が激しいかどうか
<2> 意識が途切れているときがあるか
<3> 睡眠中に痙攣を起こしていないか

-などがあります。

主治医に、個々の症状に合ったポイントを確認しておくとよいでしょう。

 

てんかんの外科的な治療

てんかんは、薬の治療(内科的治療)がほとんどですが、どうしても薬の効き目が出ず、QOLが大きく低下する場合は、外科的な治療が選択肢としてあります。具体的には、2~3種類の薬による治療を行いながら、2年間、発作が抑えられない場合に選択肢として上がってきます。
さらに、脳の発作の起こる場所が特定されており、また全身状態が良く、手術によって後遺障害が残らないと判断される、など、いくつかクリアしなければならない基準があります。このため、介護を受ける高齢者では、手術が適応になることは非常に少ないようです。

 

日常生活上の注意点

抗てんかん薬を使用している場合、眠気やふらつきなどの副作用が出る場合があります。このため、高齢者では転倒とそれに伴う骨折に注意が必要です。もちろん、発作そのものでも、意識を失っても体が動き続けていることがあり、事故には十分な注意が必要です。
デイサービスやショートステイなどの介護サービスを利用している場合は、てんかんについて施設の職員とも情報共有を行い、理解をお願いすることが大切です。

 

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