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脱水を防ぐ「飲食以外の」ポイントとは?<高齢者は脱水になりやすい4>

2015年3月6日

高齢者が脱水になりやすい原因のひとつに、水分を摂りたがらないことがあげられます。食事等で水分を摂ってもらう工夫を、ご家庭・施設では日々重ねていらっしゃるでしょう。「飲食で水分を摂る」以外にも、脱水を防ぐ日常のポイントがあります
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>。

 

高齢者の脱水を防ぐポイント

byoki1脱水を防ぐには、以下のようなポイントがあります。

 

(1)飲食で摂取する水分量を確保する
(2)薬の副作用(尿の量の増加)に注意する
(3)下痢・嘔吐などの消化器の病気にかからないようにする
(4)皮膚や吐く息からの水分蒸発(不感蒸泄)の増加を防ぐ

 

それぞれについてみていきましょう。

 

 

 

 

(1)飲食で摂取する水分量を確保する

まずは、1日に排出される水分と摂取する水分を知る必要があります。
体から排出される水分は、だいたい次のような量です。

 

●尿                   約1500cc
●便                    約100cc
●不感蒸泄                 約900cc

  ・皮膚表面からの微量の汗       約300cc
  ・吐く息に含まれる水分        約600cc

————————————————————————-

計                     約2500cc

 

対して、1日に摂取している水分量は、以下のような配分です。

 

●飲料水(お茶などの飲み物・味噌汁・スープ等)  約1300cc
●固形の食物(ごはん・おかず・おやつなど)    約900cc
●代謝水(体内で栄養素が使われる際に生じる水)  約300cc

————————————————————————————–
計                        約2500cc

 

この数字は健常な成人(体重50~60キログラム)を基にしています。高齢者ではもっと少ないでしょう。体格によっても違います。

 

大切なのは、「その方が普段、脱水ではない状態の水分量(=摂取と排出がつりあっている量)を知っておくこと」です。1日に摂取する水分・食事の平均的な量がわかっていれば、それでOKです。
どうしてもその方の厳密な水分排出の量を知らなければならない場合は、医師の指示で尿を容器にためて24時間の測定を行うこともあります。

 

高齢者の水分摂取については、少量(ひとくち)ずつこまめに飲むよう促す、水分を「飲む」形で摂取したがらない高齢者には、ゼリーや寒天を使って水分を保持した食品で抵抗感を薄めて摂っていただくなどの方法があります。すでによく知られているので、実践している人も多いと思います。

 

こちらの記事をご参照ください→寒い季節もご用心「高齢者の脱水症状」~高齢者の食事・介護食 豆知識

 

(2)薬の副作用(尿の量の増加)に注意する

byoki2高血圧等の治療のための利尿薬で尿の量が増えてしまうことがあります。本来は、体内に不必要に溜め込まれた水分を排出させるための薬ですが、効き目が強すぎると、必要な水分・ミネラルまで排出してしまうことがあります。

 

利尿薬を処方されている方は、以下のタイミングで、脱水を起こしやすいので、家族・介護者は十分に様子を見るようにします。また水分摂取量を制限されている場合も、注意が必要です。

 

<利尿薬で注意が必要なタイミング>

 

・最初に処方されたとき
・処方の量が増えたとき
・ほかの薬が追加で処方されたとき
・風邪など体調の変化があったとき

 
薬の副作用のほか、腎臓の疾患や糖尿病による尿崩症(腎臓で尿を濃縮できず、薄い尿を多量に排泄する症状)のある方は、自分で飲食できなくなった場合には特に脱水になりやすくなります。普段からかかりつけ医と対策を相談しておくとよいでしょう。

 

(3)下痢・嘔吐などの消化器の病気にかからないようにする

下痢や嘔吐の症状によってもっとも急激な脱水を起こすのが、胃腸炎などの消化器の病気です。かからないように予防に努めることと、かかってしまった場合は適切な治療で脱水を防ぐことが大切です。

 

これらの病気の予防と治療について、詳しくは、以下の記事をぜひご参照ください。

・家庭でのノロウイルスの感染予防法~高齢者の感染症~
・高齢者の食中毒
・高齢者の下痢・便秘

 

(4)皮膚や吐く息からの水分蒸発(不感蒸泄)の増加を防ぐ

byoki3皮膚表面の角層や吐く息(気道)からの水分蒸発は、本人の気づかない間に自然に起こっている現象なので、専門的には不感蒸泄(ふかんじょうせつ)と呼ばれます。体温の変化や環境の温度や湿度の変化で、この水分蒸発の量も変わってきます。

 

発熱やこもり熱(体温調節機能が働かず、厚着などで体温が上がる)がある場合、体温が1度上昇するごとに、15%前後不感蒸泄が増加するといわれます。たとえば平熱が36.5度で900ccの不感蒸泄がある方が、37.5度の発熱があったとしたら、15%増しで1035ccの不感蒸泄になることになります。つまり少なくとも135cc分上乗せして水分を摂る必要があるということです。

 

また、環境の温度も、28度より高い場合は、1度上昇するごとに同じく15%程度不感蒸泄が増えます。高齢者では目に見える発汗が少なくても、不感蒸泄の増加を意識する必要があるのです。
これに加え、冬は暖房の使用などで室内の湿度が下がりがちです。空気が乾燥していればそれだけ不感蒸泄は増えます。第1回目で、上條先生が、空気の乾燥によって気道に痰がこびりついて窒息しかけた患者さんを診たということに触れていますが、これも気道からの不感蒸泄が増加した結果です。

 

また、高齢者は皮膚の角層が薄くなってバリア機能を失うことで水分の保持が難しくなっています。皮膚の乾燥はかゆみなどの原因になるだけでなく、不感蒸泄の調節機能も衰える(不感蒸泄が増加しやすい)のです。

 

不感蒸泄の増加を防ぐ工夫も大切

乾燥する冬には、水分のこまめな摂取と同時に、
【1】室内の湿度を高めに保つ(50%を切らないように)
【2】こもり熱を防止する
【3】スキンケアを行い、皮膚のバリア機能を保つ
【4】可能であれば、マスクを活用する

など、不感蒸泄の増加を防ぐことも脱水防止対策に付け加えたいものです。

 

【2】のこもり熱防止は、室温を適度に保ち、「厚着をしすぎない」「コタツに入りっぱなしにならない」などが大切です。就寝時も、暖房を切らず室温を保って布団を薄めにするほうが、こもり熱防止になります。

 

【3】のについては、皮膚の乾燥による不感蒸泄の増加は、微々たるものかもしれませんが、「皮膚は最大の臓器」でもあります。普段からスキンケアの習慣をつけることで、脱水時の皮膚の異常にも早く気づくことができます。具体的な方法は、高齢者のかゆみの記事をご参照ください。

 

【4】のマスクは、うっとうしく思う方も多いと思いますが、気道を保湿することで痰の切れもよくなり、なにより風邪の予防になるのです。

 
 

●熱中症による脱水にも気をつけてください →「高齢者の熱中症」

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