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高齢者を悩ませる「咳」の対処法1<咳が出る原因とメカニズム>

2014年12月5日

寒くなるにつれ空気が乾き、のどがイガイガ、咳き込みやすい季節になりました。咳(せき)そのものは、鼻や口から呼吸とともに入ってくる異物(埃や病原体)などを体外に排出するための大事な生理的な働きですが、咳が続くと苦しく、体力も消耗します。このシリーズでは、特に高齢者の咳への対処法などを考えます。

 

<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文・椎崎亮子>

 

●「高齢者の咳(せき)」をすべて見る

 

咳はなぜ出るのか

roujin_museru_seki咳は、気道(鼻や喉、気管、肺)の内部にある咳受容体と呼ばれる器官が、なんらかの刺激を感じてその刺激を排除しようとして、筋肉を震わせ、肺の中の空気を急激に排出する反射運動のことです。

 

咳受容体を刺激するのは、呼吸時に空気とともに入ってくる異物(埃など)や、気道におきた炎症から過剰に分泌される浸出液(痰のこと)などです。咳受容体で感じた刺激は、延髄にある「咳中枢」に伝えられ、そこから迷走神経を伝って胸や腹など気道周辺の筋肉などに指令がいき、筋肉が急激に収縮して肺の中の空気を一気に押し出します。これが咳(咳反射)です。

 

咳として急激に押し出される空気は、時速数百キロメートルという高速になるといわれています。このとてつもない高速の空気が気道の粘膜を摩擦し、その力で異物や不要な分泌液などを外に吹き飛ばすのです。
異物や、それに混じった病原菌などを排除する大事な機能でもあるので、咳が出るからといって、やみくもに咳止めなどを服用して、無理やり咳を押さえ込むのは良いことではないといえます。

 

咳にも種類がある

咳は、大きく分けると、乾性(乾いた)の咳と、湿性(湿った)咳に分類できます。乾性の咳とは、いわゆる「から咳」で、痰がほとんど出ません。湿性の咳は、痰がからんだ咳のことです。痰とは、気道の粘膜から分泌される液体です。
また、急性の咳と慢性の咳に分類することができます。急性とは、おおむね2週間前後でおさまるもので、2~3週間以上続くと慢性の咳になっていると認められます。

 

下の表は、日本気管食道科学会で出している、咳の分類と、その原因になる疾患の表です。ただし、この表に当てはまるからこの病気、と決め付けることはできません。咳の原因は本当にさまざまですので、厳密には医師が診察が必要になります。

 

<表・咳の分類とその基礎疾患  日本気管食道科学会ホームページより>

急性 慢性
 乾 性  かぜ症候群 感染後咳嗽
自然気胸 後鼻漏症候群
肺塞栓血栓症 喘息(咳喘息)
非定型肺炎 アトピー咳嗽
ウイルス、マイコプラズマ、クラミジア、レジオネラ   慢性気管支炎(たばこ気管支炎)
過敏性肺炎 マイコプラズマ、クラミジア感染症
薬剤性肺炎 間質性肺炎
胸膜炎 肺癌
心内膜炎 放射線肺炎
気道異物 気管支結核
百日咳 胃食道逆流症
心不全
アンギオテンシン変換酵素阻害薬服用      
心因性咳嗽
百日咳
 湿 性  かぜ症候群 感染後咳嗽
急性気管支炎 後鼻漏症候群
細菌性肺炎 喘息
誤嚥性肺炎 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
肺化膿症 気管支拡張症
肺損傷 非定型抗酸菌症
急性呼吸促迫症候群 ARDS びまん性汎細気管支炎
肺水腫 肺癌
心不全 肺胞上皮癌
肺結核
胃食道逆流症
心不全
肺真菌症
誤嚥性肺炎

 

高齢者の咳で気をつけたいこと

body_hone_bad 咳の原因となる疾患の治療がまず大切なことですが、高齢者では、咳が続くことによる呼吸の苦しさ、それにともなう体力の低下なども問題になります。また、骨粗しょう症が進行している方では、咳のしすぎで肋骨や脊椎を骨折することがあります。

 

また逆に、筋力の衰えのために、必要な状況なのに咳をすることが難しく、異物を排出することができずに誤嚥性肺炎の原因になるといったこともあります。

 

つまり、咳は、必要最小限のところで収めることが必要なのです。

 

咳があっても、生活に大きな支障が出ていなければ、家庭でおおよそ対処が可能です。
もし、咳のために眠れない、食欲が出ない、咳をすると苦しい、咳ができなくて苦しいなどが見られたり、風邪のあとの咳がおおむね2週間を超えて長引くときには、医師に対処をお願いするのが良いと考えられます。

 

次回は、咳の治療や咳止めの薬について考えます。

 

●「高齢者の咳(せき)」をすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る
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