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食欲不振の観察ポイント(1)~高齢者の食欲不振

2014年7月25日

syokuyokuhushin2「年のせい」と見過ごされがちな食欲不振ですが、家族が変化に気づくことで早めに対処できる場合があります。

 

いくつかの観察のポイントを踏まえることで、かかりつけ医に相談する際に大きく役立ちます。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>

 

●「高齢者の食欲不振」をすべて見る

 

 

家族はどこを観察すればよいか

食欲不振は、脳の視床下部にある食欲中枢に何らかの異常があって、摂食しようという命令と、満腹を感じて摂食をやめようという命令のバランスが崩れてしまっている状態と言えます。食欲中枢は、心身の状態をよく反映します。そのため、病気や心配事など、さまざまな理由で簡単に食欲が減退してしまいます。高齢者では特に顕著にその傾向がみられます。

 

高齢者が急に食事をとらなくなったり、食事の量がどんどん減ってきたりした場合、まずご家族が注意すべきなのは、大きく分けて下記の4つです。

 

(1)体調に変化、異常がないか
(2)飲んでいる薬や、受けている持病の治療などに変化がないか
(3)精神的に変化、異常がないか
(4)生活習慣に変化、異常がないか

 

今回は(1)と(2)を、次回に(3)と(4)を見ていきます。

 

(1)体調に変化、異常がないか

高齢者、特に介護を受けている認知症高齢者では、食欲不振の原因を自分ではうまく表現できないことがあります。食べたくないだけなのか、体に異常があるのかをまずは見極める必要があります。

 

●口腔内(歯、義歯を含む)や嚥下の異常がないか
前回登場したナツさんのように、歯や義歯に異常があって食欲が低下する例は比較的多いようです。歯周病だけでなく、口内炎や舌苔の付着による痛み、違和感、唾液の分泌低下による口腔内の乾燥も原因となります。唾液の分泌低下は加齢現象でもあり、また普段服用している薬の副作用でおきている場合もあります(後述)。

 

口腔内が乾燥すると味がわかりにくくなるだけでなく、口の中で食物をうまくまとめて、飲み込むことができなくなります。いつまでも口の中に食べ物をためているような場合、一度乾燥を疑ってみましょう。
口腔内や嚥下の異常は歯科医に相談するとよい場合があります。また、言語聴覚士がリハビリなどをサポートしてくれます。

 

●吐き気や下痢、胸やけなど消化器のほかの症状がないか
感染性の胃腸炎(食中毒ノロウイルスなど)がないかは十分注意しましょう。
また逆流性食道炎をはじめ、膵炎、潰瘍、がんなどの慢性的な疾患の兆候という場合もあります。食欲不振以外の胃腸症状があるようなら、かかりつけ医に報告する必要があります。

 

●便秘をしていないか
これも、高齢者では少なくない食欲不振の原因です。一見、便が出ているように見えても実は直腸内に便の塊が滞っている場合もあります。特に、普段から便秘のある方は注意してみましょう。

 

●どこかに痛みや発熱がないか(頭、胸部、腹部、四肢、その他の部位)
胃腸ではなくても、痛みは食欲を減退させます。胸部の痛みの場合は、心疾患などが隠れている場合もあります。また、手足の小さな傷が原因で蜂窩織炎(感染症)を起こしている場合もあります。特に糖尿病を持っている方では、足をチェックしてみてください。

 

●持病の悪化はないか
糖尿病からの腎機能低下、肝炎から肝機能の低下なども食欲不振の大きな原因です。ご家族が見てよくわからない、でも体調が悪そうである場合は、かかりつけ医に適切に診断してもらうことが必要です。

 

(2)飲んでいる薬や、受けている持病の治療などに変化がないか

食欲不振が、普段服用している薬の副作用である場合があります。抗がん剤の一部に吐き気の副作用があるものがありますが、たいていの場合は制吐剤(吐き気止め)が同時に処方されているはずです。

 

口の中を乾燥させてしまう(唾液の分泌を低下させる)作用のある薬はかなりたくさんあります。抗うつ剤や精神安定剤などの抗精神薬では10~30%前後の高い頻度で口の渇きがおきるものがあります。また、抗パーキンソン薬、血圧降下薬、頻尿の改善薬(膀胱の過活動を止める薬)などでもそのような副作用があるものがあります。

 

アルツハイマーの治療薬で食欲不振や消化器症状が副作用としておきる場合があります。

 

また、骨粗鬆症の治療薬としてビタミンDを処方されている場合、通常の量でもビタミンDの副作用として高カルシウム血症が起き、それが原因で食欲不振になる場合があります。栄養補助食品などを摂っている場合も注意が必要です。

 

最近になってお薬が変わったというような場合、処方している医師または薬剤師に問い合わせてみましょう。

 

次回は、精神的に変化・異常がないか、生活習慣に変化・異常がないかについてみていきます。

 

 
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「食事をほとんど食べない高齢の父。無理に食べさせるべき?」 の先生の回答を見る(4回完結)

 

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