有料老人ホーム・介護施設の資料請求ならオアシスナビ

広告掲載をご検討の方

オアシスナビ×ハートページ

吐き気・嘔吐がさまざまな病気であらわれる理由は? ~高齢者の嘔吐・吐き気3|オアシスナビ 介護の知恵袋では、お役立ち情報を毎日配信!

目的別に記事を探す

連載スタート!認知症★ドタバタ介護日記

W認知症・じーちゃんばーちゃんと暮らす、ゆず子の介護奮闘記!

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

7月25日

【最終回】ゆずこ家の介護はまだまだ続く!~漫画★孫娘のガチンコ介護

→続きはこちら

吐き気・嘔吐がさまざまな病気であらわれる理由は? ~高齢者の嘔吐・吐き気3

2014年6月13日

hakikeouto3前回まで、嘔気(吐き気)・嘔吐が起こる実例を見てきましたが、今回はなぜ吐き気・嘔吐がおこるのか、そのメカニズムについて見ていきます。

 

嘔気(吐き気)・嘔吐は、胃腸の病気以外でも起きます。脳のうち延髄・橋(きょう)・中脳・間脳で形成される脳幹に、「嘔吐中枢」と呼ばれる領域があって、さまざまな原因でここが刺激されることで、嘔吐の反射が起きます。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>

 

●「高齢者の嘔吐・吐き気」をすべて見る

 

吐き気・嘔吐を引き起こす4つの経路

嘔吐中枢が刺激されて嘔気・嘔吐が引き起こされるには、主に4つの経路があり、

 

(1)大脳皮質からの刺激
(2)脳の化学物質の受容器からの刺激
(3)前庭器からの刺激
(4)咽頭、心臓、肝臓、消化管、腹膜、その他の臓器からの刺激

 

―に大別されます。

 

(1)の大脳皮質は、脳の一番表面を覆う層で、人の思考や感情、随意運動など、高度な機能を司る場所です。感情と結びついた嘔気・嘔吐は、大脳皮質の刺激がもとで引き起こされます。たとえば、抗がん剤の治療を受けている人には「抗がん剤を打つと気分が悪くなる」と考えただけで吐き気が襲ってくる、いわゆる「予期嘔吐」というものがあります。「車に酔うかもしれない」といった不安や、極度の緊張・恐怖感、不快な匂いを嗅いだ、ほかの人が嘔吐するのを見てしまった、といった原因もこれに当てはまります。

 

(2)脳の化学物質の受容器とは、脳幹の最後部にあります。脳には「血液脳関門」といって、化学物質を通さない機構がありますが、化学物質受容器は血管に富んでいて、血液や脳脊髄液の中の代謝産物やホルモン、投与された薬、細菌や食物からの毒素といったさまざまな化学物質の影響を受ける部分です。つまり、吐き気の作用のある薬物、食中毒を起こす細菌の毒素、ホルモンバランスの乱れ、糖尿病のケトアシドーシス、尿毒症などが、この部分を刺激しておこる嘔気・嘔吐の原因となります。また、脳出血による頭蓋内圧亢進による刺激も、ここに関係します。

 

(3)の前庭器とは、耳の中の内耳にある機関で、体の平衡感覚を司る部分です。乗り物酔いや、内耳・中耳炎、めまいを起こす病気(メニエール病など)が、この部分に関係する嘔気・嘔吐の原因になります。

 

(4)咽頭、心臓、肝臓、消化管、腹膜、その他の臓器からの刺激によって嘔気・嘔吐が起こる場合、それぞれの内臓に分布する迷走神経か、交感神経を通り、嘔吐中枢を刺激します。たとえば消化管の病気では、過剰に腸が伸びることで神経が刺激され、嘔吐中枢に伝わります。

 

実際には、これらの原因が複合する場合もあります。前回までの記事で紹介した、Aさんの感染性の胃腸炎の場合は、(2)と(4)の経路が関係してきます。

 

神経の働きで、勝手に胃や食道が「吐く状況」をつくる

嘔吐中枢が刺激されると、嘔吐の反射がおこります。胃の出口(幽門)がギュッと閉じ、食道の筋肉(食道括約筋)がゆるみます。横隔膜や腹筋も収縮し、胃の内圧が上がり、胃の内容物が逆流します。

 

これらは神経の働きによって体が勝手に反応する「反射」なので、自分では止めようがありません。そのため、よりいっそう辛く感じるのです。

 

原因を取り除く治療で嘔気・嘔吐を止める

嘔気・嘔吐を止めるためには、原因となっているものを止めなければなりません。たとえばAさんの例のような感染性の胃腸炎では、原因となっている感染源の細菌やウイルスを退治する治療を行います。腸閉塞の場合は、腸の詰まりを解除しなければなりません。心筋梗塞や脳出血も、吐き気ではなく心臓・脳そのものの治療を行うことで嘔吐も止まります。

 

薬の副作用によるものは、薬の作用を軽減すると同時に、予期嘔吐を防ぐために、精神安定剤などを使って、不安や恐怖感を軽減することで、吐き気を押さえることができます。
すでに嘔気・嘔吐がある場合は、薬を飲むのが困難だったり、飲めても、吐いてしまって効かなかったりする場合がありますので、その場合は注射薬や点滴を使います。

 

高齢者の場合、吐き気だけで体力を消耗してしまう場合があるので、嘔吐を止めてしまうことがデメリットになる場合(感染性の胃腸炎や毒物の接種で、原因菌やウイルス・毒物を吐くことで排除しなければならないのに、吐くのを止めるとかえって毒素が体に残る)を除いては、薬を使って軽減する治療を行うことがあります。

 

次回は、家庭でできる嘔気・嘔吐を軽減する対処法について考えます。

 

●「高齢者の嘔吐・吐き気」をすべて見る
●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る
●「在宅医 ドクター上條に聞く」のコーナーをすべて見る

関連する記事
コメントを書く
ユーザー名:40文字以内
コメント:200文字以内

テーマで記事を探す

高齢者の病気

高齢者のケガ

高齢者のかかりやすい主な病気

<症状別>病気との付き合い方

高齢者に起こりやすい事故

在宅医 ドクター上條に聞く

この条件で検索

このページのトップに戻る

都道府県から老人ホームを探す