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家族もお年寄りも、かぜを引かない、引かせない

2014年1月31日

風邪4

この項目を書いている最中に、かぜを引いてしまいました。ライターとして読者の皆様に恥ずかしいですね。かぜのウイルスはどこにでもあり、完全に避けることは本当に難しいものです。そこで今回は在宅医の立場から、監修の上條武雄先生に改めて「家族ぐるみのかぜ予防」について伺いました。かぜを悪化させない=早く治すためにも役立ちます。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>

 

●「高齢者のかぜ」をすべて見る

 

かぜ予防は、かぜを引くメカニズムを考えて

かぜは、次の3つのステップで発症します。

 

(1)体にウイルスが侵入
(2)ウイルスが上気道(鼻・のど)の粘膜に付着
(3)ウイルスが粘膜の細胞内に入り込んで増殖

 

このどこかを断ち切れば、かぜを予防することができます。順番に見ていきましょう。

 

(1)ウイルスの侵入
かぜのウイルスは、かぜの感染者の鼻汁や痰に無数に含まれていて、主に2つの経路で侵入してきます。ひとつは、鼻汁などが付着した手→身の回りのあらゆるもの→他の人の手→口や鼻や目を触ることで侵入、という経路。もうひとつは咳やくしゃみでウイルスを含む鼻汁や痰が霧状になり、数メートル範囲で広がり、それを吸い込む経路です。
ウイルスを媒介させないよう、かぜを引いている人もいない人も、手洗い、うがいを行い、マスクを着用しましょう。

 

(2)ウイルスが粘膜に付着
粘膜に付着させないよう、また付着しても細胞内にもぐりこむ前に物理的に洗い流します。うがいはもちろん効果的です。粘膜は分泌物によって守られていますので、その働きを助ける意味で、マスクも効果を発揮します。

 

(3)ウイルスが粘膜の細胞内に入り込む
ウイルスは、ヒトの細胞の中でなければ増殖できません。細胞内で増殖をさせないためには、ウイルスを殺す免疫力(=白血球の働き)を最大限に引き出し、下げないようにすることが大切だと第2回目に書きました。普段から十分に免疫力を高めておけば、ウイルスが増殖してかぜを発症する前に、やっつけてしまうことができるのです。「十分な睡眠・バランスのとれた栄養・体を保温」の3つが免疫力を高めるコツです。

 

十分な睡眠
バランスのとれた栄養
体を保温する

 

の3つが免疫力を高めるコツです。

 

お年寄りで特に大切な「体を温める」

上條先生は、高齢者では特に、体を温めることが大切だと話します。「高齢者は加齢によって、体の機能とバランス=恒常性を保つことが難しくなっています。外界の温度変化に体温が影響されて体温が下がりやすくなっています」。

 

特に、首を冷やさないよう、適宜マフラーなどを使うと良いそうです。太い血管から体温が逃げるのを防ぐと同時に、気道の粘膜を温めて、その部分の免疫力(=白血球の働き)を下げないことに役立ちます。また、マスクをすると、吸う空気を温めるので、口腔内や鼻・のどの粘膜を保温・保湿し、バリア機能を保ちます。

 

運動やお風呂もよいが、冷えないよう注意

運動やお風呂で汗をかく程度に体温を上げることも、免疫力維持に役立ちます。汗を冷やさず着替えをすること、湯冷めをしないことが大切です。

 

よく足を冷やさないようにと熱々のままあわてて靴下を履きがちですが、足の皮膚表面近くの血管が開いたままになり、よけいに体温がそこから逃げることになります。あわてて靴下を履かずに一呼吸置くか、絞ったタオルで一度軽く足を包んで表面の温度を少しだけ下げ、血管をひきしめてから靴下を履くと、内部の熱が逃げず、湯冷めしません。

 

口腔ケアはかぜ予防にも大切

うがいはウイルスを洗い流し、粘膜に潤いを与えます。上條先生によると、最近では医療機関でもポピドンヨードなどのうがい薬を処方しなくなってきているとのことです。その代わり、普通の水や白湯、また口腔内をさっぱりさせる作用があるので、緑茶でのうがいを勧めることもあるそうです。静岡県などで小学生のかぜ予防にお茶でうがいすることを推進しています。

 

誤飲などがありうがいができない人の場合は、緑茶を口腔ケアスポンジなどに含ませ、口腔内を拭くことも効果があるそうです。

 

唾液が少なくなっている人では粘膜が乾燥しやすく、バリア機能も落ちていることから、ジェルタイプの口腔潤滑剤なども保湿のために役立ちます。口腔内を清潔に保つことは、肺炎などの二次感染予防の意味もあります。

 

マスクを上手に利用

マスクは、上述したように、吸う空気を温め、鼻やのどの粘膜を保温・保湿します。高齢者施設などでも、利用者にマスクを勧めていますが、中にはマスクをうっとうしがってしまう方もいます。

 

上條先生はマスクについて「保温と保湿には、ゆるく適当につけているだけでも効果がでます。隙間が多くなるのでウイルス防御には実はあまり役立たないのですが、嫌がる方には、嫌にならない程度につけることもいいですね」と話します。

 

手洗いはできるだけ流水で

外からウイルスを持ち込まないよう、手洗いは家族全員で励行します。できるだけ流水で、ウイルスを物理的に洗い流します。

 

手にすり込むタイプのアルコール除菌剤は、手洗いの代わりにはなりません。かぜのウイルスは、アルコールだけでは死なない種類も多く(インフルエンザウイルスには有効)万能ではないからです。除菌剤は、流水での手洗いにプラスすることで、効果を高めるものと考えてください。

 

何より、笑ってすごすこと

最後に、上條先生からは「ご家族で、笑って過ごしてください」というメッセージがありました。

 

かぜの流行時期には、かぜを引きやすい小さなお子さんをお年寄りから遠ざける方もいるようですが、お子さんに発熱やひどい症状がなければ、おじいさん、おばあさんにとってはお孫さんと楽しんで交流することで、むしろ免疫力アップにつながります。笑うこと、楽しく過ごすことは、免疫力を上げるのに何より役立つのです。

 

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●「高齢者のかかりやすい病気・疾患」の一覧を見る
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