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選択肢が広がる薬の治療~高齢者のリウマチ

2013年11月8日

リュウマチ2

関節リウマチは、薬による治療が時代を追って発達してきた病気とも言えます。もともとこの治療には大きく分けて薬の治療と手術があり、必要に応じて組み合わせて治療してきました。そこに2003年から分子生物学から生まれた生物学的製剤と呼ばれる薬が使えるようになり、治療の幅がさらに広がっています。

 

今回は薬の治療を中心に、関節リウマチの治療をみていきます。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>

 

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関節リウマチの薬の歴史

薬の進歩により、関節リウマチの治療は時代ごとに変化してきました。それまでNSAIDs(非ステロイド性消炎鎮痛薬)やステロイドといった消炎鎮痛薬で痛みを抑えることだけが治療でしたが、今から40年ほど前に、免疫を調節して炎症を鎮める薬であるサラゾスルファピリジンが開発され、1999年からは現在の治療の中心となっている、メトトレキサートという、もともと抗がん剤として開発された薬が使われるようになりました。

 

さらに進んで、生物学的製剤*と呼ばれる一連の薬が使われるようになってきています。これらは、炎症を起こした滑膜から出される炎症性の物質(TNFα、IL6など)を抑制する働きを持っています。

 

サラゾスルファピリジンなどの免疫抑制作用のある薬、メトトレキサート、生物学的製剤を合わせて「抗リウマチ薬」と呼びます。NSAIDsやステロイドなどの消炎鎮痛薬も、症状やその人の体質等に応じて「抗リウマチ薬」と組み合わせて使われます。

 

生物学的製剤*=生体がつくりだす物質を薬剤としたもので、バイオテクノロジーによって生産が可能となった。リウマチに使われる薬では、インフリキシマブ、エタネルセプト、アダリムマブ、ゴリムマブ、セルトリズマブ、トシリズマブの7つの薬がある。

 

 

薬の治療の目的

薬の治療は、滑膜(かつまく)の炎症を抑え、関節の変形を防いで寛解(かんかい:症状のない状態)に導くことを目標にします。適切な薬の治療を行うことは、関節の動きを保ってQOL(生活の質)、ADL(生活動作)が低下するのを防ぎ、寿命にも寄与するといわれています。

 

基本的に関節リウマチの薬の治療は、一生涯続けなければなりません。しかし、発症のごく初期に適切な薬を使って治療ができた場合には、薬を中止しても良い状態にまで回復させることも可能になってきています。

 

 

治療の要となるメトトレキサート

メトトレキサートは、関節リウマチの診断後最初に選択され、治療の中心となる薬です。毎日飲む薬ではなく1週間に1~2日だけ飲む薬ですので、飲み忘れに注意します。薬を飲んだあと決まった日数だけ休薬期間(薬を服用しない期間)が必要ですので、飲み忘れた場合どうするか、医師からの説明を必ず守るようにします。患者ご本人では服薬管理が難しい場合は、ご家族など介護者が代わって管理する必要もあるでしょう。

 

副作用を抑える葉酸*を、メトトレキサートを服用した翌日と翌々日に服用することがあります。これも、医師の指示通りに服用するようにしてください。メトトレキサートの副作用には、白血球や血小板の減少とそれに伴う感染症、および間質性肺炎があります。定期的な血液検査などを行いますが、発熱、咳や息苦しさなどの呼吸の症状が出る場合は、すぐに主治医に連絡が必要です。

 

葉酸*=ビタミンB群に分類される水溶性ビタミン。細胞内のDNAやRNAを構成する核酸の合成に重要な働きをする。メトトレキサートの服用で壊されるため、薬で補う必要がある。

 

 

関節リウマチの検査と診断

生物学的製剤は、メトトレキサートの効果が十分出ない方、もしくは使えない方に選択されます。7種類の薬それぞれに特徴があり、病状に応じて選択されます。

 

通院で注射あるいは点滴で投与しますが、患者が医師の指導のもと自己注射することが可能な薬もあります。効果が出るのが早く、関節破壊の進行を劇的に止めることが期待されています。

 

ただ、薬価が非常に高いこと、免疫を強く抑制するので副作用として重篤な感染症(細菌性肺炎、結核等)の可能性があることが注意点です。治療費については高額療養費制度を利用するなど、医療機関と相談することができます。また副作用を起こしにくくするために、関節リウマチの治療中は、肺炎球菌ワクチン、インフルエンザ予防ワクチンの接種を受けることが望ましいとされています。

 

 

治療効果の判定のための指標

治療の効果は、痛みや腫れのある関節の数と、患者自身による体調の評価、血液検査による炎症反応などを総合的に見る「疾患活動性」を調べることで判断します。SDAI、CDAI、DAS28の3つの指標がありますが、どれも数値によって「高疾患活動性」「中等度疾患活動性」「低疾患活動性」「寛解」の4段階にわけられます。治療の目標は寛解ですが、できる限り数値を低く保つよう、場合によっては薬の種類や量を変更していきます。

 

次回は、手術とリハビリについて見ていきます。

 

<参考>日本リウマチ学会「メトトレキサートを服用する患者さんへ」(PDF)

 

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