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薬の治療~高齢者の逆流性食道炎

2013年9月20日

逆流性食道炎(胃食道逆流症)の辛い症状は、(1)胃から食道に内容物が逆流しやすくなっている、(2)胃から分泌される強い酸(胃酸)が食道を刺激している、(3)食道の粘膜が傷つき、過敏になっている、の3つの原因から起こります。これらの原因を解決していくのが治療です。主に、薬の治療と、生活習慣などの患者を取り巻く環境を整えることの、2つの方向があります。今回は薬の治療についてみていきます。
<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄/文:椎崎亮子>

 

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強い胃酸を抑える薬が治療の主流

胃酸が出るのを抑える薬は、ヒスタミン受容体拮抗薬(H2ブロッカー)と呼ばれるものと、PPI(プロトンポンプ阻害剤)と呼ばれるものとがあります。

 

胃壁には、胃酸(塩酸を主成分とする)を含む胃液を分泌する分泌腺があります。この分泌腺の細胞に、さまざまな物質が働きかけることによって胃酸の分泌が起こります。その物質のうちのひとつが、ヒスタミンです。このヒスタミンの働きを抑えて胃酸分泌を止めようとするのがH2ブロッカーです。

 

プロトンポンプとは、分泌腺の細胞の胃酸を分泌する部分の構造です。この働きを止めることで、胃酸分泌を止めるのがPPIです。

 

H2ブロッカーとPPIでは、PPIのほうが効果的に胃酸分泌を止めることがわかっています。そこで、逆流性食道炎では、PPIをメインに使います。

 

食道の粘膜は、逆流を繰り返すことでびらん(ただれを起こすこと)しています。そのため、焼けつく感じや強い痛みが起こるのです。これらの薬で胃酸の分泌を抑え、傷ついた食道粘膜が治るのを待ちます。

 

 

食道の粘膜を保護する薬を補助的に使う

胃酸の出るのを抑えるともに、食道の粘膜を保護する薬(制酸剤、アルギン酸)が使われます。

 

制酸剤は、分泌された胃酸を中和し、逆流しても食道粘膜を刺激しないようにする薬です。アルギン酸は、食道粘膜を覆って逆流する胃液から守る働きを持ちます。どちらの薬も、効果は一時的なものなので、症状を和らげるために補助的に使われます。

 

 

逆流しやすいという問題に対しては?

高齢者では、胃と食道の境目(胃食道接合部=噴門(ふんもん)と呼ばれる)付近の筋肉が衰え、逆流を防止しにくくなっています。また、胃腸の働き全般が衰えてきているため、食物がいつまでも腸に流れていかなかったりします。

 

胃腸の働きを活発にする薬を投与することで、食物の流れを良くし、逆流しにくくする方法がありますが、これも薬の治療では補助的な役割のものです。

 

肥満のために腹圧がかかる人、骨粗鬆症で腰が曲がっている人、寝ていることが多い人も、逆流しやすいという問題があります。脂肪の多い食事、アルコールや喫煙も原因となりますが、これらは、生活習慣を改善することで症状の軽減に寄与しますので、次回に取り上げます。

 

 

薬はいつまで使えばいい?

PPIやH2ブロッカーには、「薬を飲むのをやめると症状が再発する」という問題があります。胃酸が出るのを抑えることはできますが、逆流することを止められるわけではないので、薬を飲まなければ胃酸が出るようになり、せっかく治った食道粘膜がまた傷ついてしまうからです。

 

そのため薬は、長期にわたって飲む必要があります。

 

PPIは副作用がほとんどなく、長期間安全に使えることがわかっています。ただし、体質的に効きにくい人がいるようです。この場合はH2ブロッカーも選択肢に入りますが、高齢者では、H2ブロッカーの副作用による認知機能の低下や、せん妄が問題になりやすいので、医師も慎重に処方します。

 

逆流性食道炎は、生活習慣の改善と併せ、薬を気長に使うことで、上手に付き合っていくことが必要な病気といえます。

 

 

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