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食事療法と運動療法で生活習慣の改善を~高齢者の糖尿病4

2017年8月11日

生活習慣病である2型糖尿病の治療の柱は、大きく分けて2本あります。生活習慣の改善を目的とした「食事療法・運動療法」と、内服薬・インスリン注射などの「薬物療法」です。
ここ数年で、内服薬もインスリンも格段に進化していますが、「食事療法・運動療法」をしなくてよくなったわけではありません。高齢者でも「食事療法・運動療法」は有効です。とはいえ、無理をしないことも大切です。

 

<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:椎崎亮子、星野美穂>

 

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栄養バランスが崩れがちな高齢者

1糖尿病の食事療法は、必要十分なカロリーを摂取することと同時に、食品交換表(*)などをもとに、栄養バランスの良い食事を心がけることが中心となっています。
高齢者では、比較的若い患者とは違う意味で、これを守ることが難しいことがあります。

 

*食品交換表:一日に摂取する食品を、栄養素別の6群と調味料に分け、それぞれの食品の1単位=80キロカロリーの重量を表示し、栄養バランスの良いカロリー配分で献立を考えるためのもの。日本糖尿病学会などから本として発売されているほか、簡易なものはインターネットでも入手可。

 

最近では、自分で調理しなくても、コンビニやスーパーの総菜で食事を賄うことができます。
特に独居の方、高齢のご夫婦二人だけの方など、生鮮食品の買い出しが大変などの理由で、調理済み品やインスタント食品に頼ってしまうために、栄養のバランスが極端に乱れ、高血糖の原因になっている場合があります。

 

また、歯の具合が悪い、入れ歯である、食欲がないなどの理由で、柔らかく食べやすい食品ばかりを選ぶこともあるでしょう。その結果、必要カロリーが取れていない場合は、低血糖の危険につながります。

 

糖尿病性腎症を発症している場合は、程度によっては塩分、タンパク質、リンを制限した食事や水分摂取制限が勧められる場合があります(腎臓病用の食品交換表があります)。

 

しかし「もう年だから、好きなものを好きなように食べたい」「食品交換表など面倒なことは避けたい」など、高齢者特有の心理もあります。また認知症によって、自己管理そのものが無理な場合もあるでしょう。
家族が栄養バランスを考えた食事を提供できれば理想的ですが、若い家族と別の献立を立て調理することは、大きな負担となります。

 

食事の宅配サービスの利用も考える

栄養バランスについては、かかりつけ医療機関の医師や糖尿病療養指導士、管理栄養士に家族が相談することもできます。
現在の食事内容、食事の問題点、家族の援助の状況などを話し、少しでも改善するヒントを一緒に考えてもらうとよいでしょう。場合によっては、食事内容に従って、投薬やインスリンの調節を行うことも可能かもしれません。

 

糖尿病の食事療法に沿ったメニューを提供してくれる、食事の宅配サービスを利用するのもよい手かもしれません。
すべての食事をサービスで賄うのが無理であれば、たとえば夕食だけお願いするようにするなどといった、栄養バランスを補う使い方も考えられます。

 

食欲がないなどで1日3食では必要カロリーが摂れていない場合は、補食を摂ったり、食事の回数を増やすなどの工夫も必要かもしれません。
デイサービス・ショートステイなどを利用する場合は、施設側と食事内容や補食について相談してみるとよいでしょう。

 

嗜好品(甘いもの、アルコール類)については、一律に禁止することでQOL(生活の質)を下げてしまうようなら、種類や量を一緒に考え、できれば介護者が管理することも一案です。
糖尿病患者用に作られた、低カロリー・低糖質のデザートなども豊富になってきました。

 

炭水化物を制限する「低糖質ダイエット」のような糖質制限食は、短期的には高血糖やインスリン抵抗性の改善に効果があると言われています。
しかし、タンパク質の摂取量の増加は腎症に影響しますし、長期的に見て健康を害さないかなどの科学的な根拠がはっきりしていません。くれぐれも自己判断で開始せず、必ず主治医や糖尿病療養指導士、栄養士と相談してください。

 

運動療法は体調を考え慎重に

2食事療法と並んで、運動療法は糖尿病の改善に効果が期待できます。
運動には、血糖値を下げ、インスリン抵抗性(*)を改善する作用があります。それだけでなく、血圧や脂質代謝異常の改善、心臓や肺の働きを高めて運動能力を改善するなど、さまざまな効果が期待できます。

 

*インスリン抵抗性:インスリンが分泌されているにも関わらず、肝臓や筋肉、脂肪細胞などでインスリンが正常に働かなくなった状態

 

しかし高齢者、要介護者では、運動そのものが無理な場合も少なくありません。心肺機能が落ちていたり、関節疾患や糖尿病の合併症による障害などで歩行が困難な場合もあります。
無理に運動しようとして、心臓に負担をかけたり、ふらついて転倒してしまっては本末転倒です。

 

まずは、主治医と「どの程度の運動が可能なのか、必要なのか」についてしっかり話し合うことが大切です。

 

外に出て歩くだけが運動ではありません。配膳や掃除などの家事も立派な運動ですし、床についていることの多い高齢者では、ベッドの上で半身を起こし、肩や首を回すこと、脚や腕の屈伸、上げ下げなども運動になります。

 

日課として散歩などを取り入れる場合は、運動を始めることによって血糖値の変動があることも考慮に入れます。
運動中や運動後に低血糖を起こす可能性もありますので、ブドウ糖を携帯するなどの低血糖対策もあらかじめ取っておく必要があるでしょう。

 

また、天候や体調によっては、無理をせず運動を中止しましょう。
「運動で血糖値を下げる」ことだけでなく、QOLやADL(日常生活動作)の維持を目標にすることも必要です。

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

 

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