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糖尿病を持つ人の介護で気をつけること~高齢者の糖尿病3

2017年8月4日

糖尿病を持っている方を介護する場合、特に気をつけておきたいのが、急激な高血糖や低血糖です。介護の際のちょっとしたこと、ごく日常的なことで誘発してしまうことがあります。
施設では、糖尿病に詳しくない介護者が担当することもありえます。糖尿病を持つ人の安全を守るために必要なことを考えます。

 

<監修:上條内科クリニック 院長・医学博士 上條武雄 / 文:椎崎亮子、星野美穂>

 

糖尿病では、食事が摂れないときに薬だけ服用すると危険

1糖尿病の人は、食事によって摂取し吸収したブドウ糖をエネルギーに変えるインスリンの働きが悪くなっています。そのため、インスリンの働きを良くする薬を服用したり、体外からインスリンを注射で補う治療を受けています。

 

健康な体は、食事に含まれる糖分の量に応じてインスリンを出す精巧な仕組みを持っています。内服薬やインスリン注射は生体の仕組みにできるだけ近づく方法ではありますが、やはり健康な人と同じように血糖をコントロールするのは大変難しいのです。

 

介護の現場(特にデイケアやデイサービスなどの施設)で起こりがちなのが、「糖尿病患者さんが食事をちゃんと摂れていないのに、薬だけ飲ませてしまう」という「間違い」です。
糖尿病薬は、種類によってインスリン分泌を促す、糖分の吸収を抑えるなどさまざまな作用がありますが、あくまでも「食事によって糖分を摂取する」ことを前提としています。

 

そのため、食欲不振や体調不良によって十分な食事が摂れていないのに、薬だけを服用してしまうと、低血糖を起こす危険性が高くなります。食事が摂れていない場合は、薬を飲ませない、あるいは減量することや、場合によってはブドウ糖などで糖分を補うなどの調節が必要です。
食前に薬を飲んだのに食事が摂れなかった場合は、医師、看護師などに確認を取り、必要な処置の指示を受けるようにしましょう。

 

またインスリン注射を行っている人では、インスリンの種類や量、打つ回数は生活スタイルや食事量、病状に応じて予め決められているので、食前に打ったインスリンの量と食事量が釣り合わない場合は、同様に医療者などの指示を受ける必要があります。

 

糖尿病患者が他の病気にかかる「シックデイ」

2糖尿病患者が他の病気にかかることを、特に「シックデイ」と呼びます。
たとえば風邪などの感染症の発熱や、下痢や嘔吐があるなど体調が悪いと、血糖コントロールが乱れ、高血糖になりやすくなります。もともと生体には、体調が悪くなると血糖値を上げて体を守ろうとする仕組みがあるからです。
さらに、熱や消化器症状があると、脱水しやすくなります。脱水も、血糖値を上げる原因となります。

 

また、シックデイは、きちんと食事を摂れなくなるなど、低血糖の危険も背中合わせです。
特に、インスリン製剤や、スルホニル尿素薬(SU剤:グリメピリド、グリベンクラミドなど)や速効型食後血糖降下薬(ナテグリニド、ミチグリニドCaなど)は重篤な低血糖を引き起こす恐れがあります。

 

内服薬は、食事量が1/2なら半量、1/3以下なら投薬中止が原則ですが、患者さんの状況で対応が変わることもあるため、具合が悪いときには、必ずかかりつけ医に連絡を取って指示を仰ぎましょう。
また、インスリンは食事がまったく摂れていない場合でも、注射をする必要があることがあります。食事が摂れていないからとインスリンの量を減らしたり中止してしまうと、血糖値が上昇してしまいます。

 

シックデイなどで食事が摂れていない場合は血糖値を測定して投与する量を決めるため、インスリンを使っている場合も、かかりつけ医に必ず連絡を取りましょう。

 

介護をする家族や介護関係者にとっては負担が重くなりますが、事前にシックデイの対応をどうするかについて、かかりつけ医や糖尿病療養指導士から情報を得ておき、関係者で共有するのが望ましいでしょう。

 

合併症の早期発見とケア

糖尿病の三大合併症のうち、足病変や目の異常は、普段接している人が見つけやすいものです。
特に、神経障害(ピリピリとしたしびれや指や足の感覚が鈍ること)や血行障害(血の流れが滞り栄養や酸素が行き渡らなくなること)から足潰瘍や足壊疽といった足病変を起こすと、悪化して重い感染症になりやすくなります。

 

痛みやしびれなどの自覚症状がない(感覚が鈍っている)場合もありますので、裸足になる機会があれば足を注意して観察することが早期発見につながります。
巻爪、白癬(みずむし)、角化(ひび割れなど)で傷口ができていないか、しもやけなどにかかっていないかなどを点検します。
また感覚異常があると、けがをしてもご本人が気付かないときもあります。爪切り、足浴などで清潔を保つことも大切です。

 

神経障害のある方では、足の感覚が鈍ったりしびれがあったりするため、転倒の危険も高くなります。転倒予防などにも注意が必要です。

 

 

プロフィール

kami上條内科クリニック院長・医学博士 上條武雄先生
1992年慈恵会医科大学卒業後、2003~2007年まで上野原市立病院内科勤務。2007年から横浜市内の在宅療養支援診療所3ヶ所に勤務の後、2011年に上野原市に上條内科クリニックを開業。地域を支える在宅医として、認知症ケア・緩和ケアなどにも力を入れる一方、アニマルセラピーの普及や、医療・介護が連携しやすい仕組みづくりにも取り組む。忙しく飛び回る毎日の癒しは愛犬のチワワたち(花音、鈴音ともに7歳)。自身でアニマルセラピーの効果を感じる日々。

 

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