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排泄・入浴・着替え・食事・口腔ケア…8つのシーン別 介護方法・心得

2016年5月12日

始めて家で介護を行う場合、誰しも、何をどうしたらよいかわからず困ってしまうものです。以下、基本的な日常生活での介護について、心得や介護方法をまとめました。参考にしながら、徐々に自分流の介護方法を見つけてください。

 

●知りたい介護シーンを選んでください。

→失禁・排泄
→入浴・清拭
→着替え
→食事・栄養管理
→口腔ケア
→介護予防
→リハビリ
→徘徊

 

失禁・排泄

toilet_benki在宅介護を考えるとき、多くの要介護者が悩むポイントが「排泄」です。できれば自力でなんとかしたいとは思うものの、介護が必要な状態ではどうにもなりません。
「下の世話を受けるようになったらおしまいだ」
そんな言葉がよく口にされるように、排泄がうまくいかなくなるということは、その人の尊厳にまで関わることなのです。排泄の介助は、複雑な気持ちを抱えている要介護者に配慮しながら、慎重に行うようにしましょう。

 

→介護福祉士の失禁・排泄に関するアドバイスを見る

 

 

 

できればトイレで排泄を

自分でトイレで排泄できるのが一番です。尿意があり、自分でなんとか歩けるのであれば、手すりを取り付けるなどして伝い歩きができるようにしましょう。また、車イスなどで自分で移動できるのであれば、車イスでそのまま入れるようトイレの改修をすることも考えてみましょう。自力では難しくても、誰かに介助してもらうことでベッドから車イスやトイレへと移動することが可能な状態であれば、なるべくおむつではなく、トイレで排泄したいところです。ただしその場合、要介護者は排泄のたびに声をかけることになります。排尿は一日に数回ありますので、そのたびに声をかけることを気兼ねしてしまい、ギリギリまで我慢してしまう要介護者も多くいます。ギリギリの状態では途中で間に合わずに失禁してしまったり、焦って転倒してしまったりする可能性もあります。そのため、遠慮する必要はないことを事前によく話しておくことも大切です。

 

万が一、失禁してしまった場合にも、責めたり叱ったりせず素早く片付けや着替えを行うようにしましょう。
また、「トイレまで移動することはできないが、起き上がったり座ったりはできる」という場合、ベッドのそばにポータブルトイレを置くという方法もあります。家具調デザインで使いやすいものもありますので、おむつを使う前に考えてみましょう。

 

→介護を助ける便利な 排泄・トイレ用品 を見る

 

寝たきりでおむつを使用する

おむつを使用するときには、いくつか注意するポイントがあります。
まず、サイズが合ったおむつを使用すること。サイズが小さすぎると、腹部を圧迫して苦痛を与えてしまいます。また、テープやふちの部分でかぶれてしまうこともあります。逆にサイズが大きすぎると、排泄物が漏れ出てしまうこともあります。

 

また、排尿・排便した感覚がわかる場合は声をかけてもらうようにしますが、感覚がない場合は、2時間おきなど定期的にチェックをする必要があります。おむつ交換時には、陰部や臀部の皮膚の状態も確認するようにしましょう。かぶれが気になれば、医師に相談して軟膏などを処方してもらいます。尿漏れが頻繁に起こる場合には、おむつのサイズやパッドのあて方を再検討したり、おむつを確認する間隔を短くしたりすることが必要です。あらかじめ、ベッドに防水マットを敷いておくのもオススメです。

 

→「大人用おむつの選び方」を確認しよう

 

排泄から異変に気づく

「最近便秘がち」「今日はおしっこの頻度が少ない気がする」など、毎日排泄の介助をしていると、ちょっとした変化に気づくようになります。この変化が、体調不良のサインになっていることもあります。自分から不調を訴えられないような要介護者の場合、介護者によるこうした排泄のチェックはとても大切です。
排泄状況をはじめ、日々の様子をメモする習慣をつけておくと、何かあったときもすぐに振り返ることができるでしょう。

 

入浴・清拭

ofuro介護が必要となると、それまであたり前に行っていた手洗いや洗顔、洗髪や入浴が思うようにできなくなります。介護者は、できるだけ以前の習慣に近くなるよう介護していく必要があります。ただし、中でも入浴介助は体力を必要とするため、毎日行うのは難しい場合も。
ときには、訪問入浴や訪問介護、デイサービスといった介護サービスを利用し、無理のない範囲で介護していきましょう。要介護者が日常生活で意欲や活力を失うことなく生活するためには、身体の清潔を保つことが大切です。何日も入浴していないような状態が続くと、次第にベッドから出ること が億劫になってしまうこともあるのです。

 

→介護福祉士の入浴・清拭に関するアドバイスを見る

 

また、入浴には清潔を保つだけでなく、心身をリラックスさせる効果もあります。温泉めぐりやお風呂が好きだった方にとって、お風呂に自由に入れなくなるのは想像するよりも辛いものです。
できるかぎり、入浴できるようサポートしましょう。

 

できないところだけ援助する

入浴で、要介護者にとって難易度の高いポイントは「洋服の脱ぎ着」、「浴槽への出入り」、「体を洗うこと」です。
骨折やケガをしてお風呂に入るのに苦労した経験を持つ人は多少想像がつくと思いますが、どれも手足が自由に動かないとスムーズに行うことができず、時間もかかりとても疲れます。
座りながら服を脱着できるイスを置いたり、お風呂の中に手すりをつけたりと環境を整え、少しでもラクにできるようにしましょう。介助する場合には、いきなり、すべてを手伝うのではなく、できない部分だけを手伝うようにしましょう。
入浴は裸で行いますから、排泄同様に本人が介助されることを嫌がったり遠慮したりする場合があります。体を洗うのを介助する場合でも、たとえば洗髪や背中は介護者が行い、それ以外の部分は要介護者が洗うなど、必要最低限にできた方がよいでしょう。また、洗う際には力加減などは、本人の好みを聞きながら行ってください。

 

転倒防止の工夫

洗い場や浴槽は滑って転倒しやすい場所です。普通の大人でも滑ることがありますから、バランスのとりにくい要介護者ならなおさらです。特に浴槽内は要注意。滑って転倒しないよう十分注意しながら介助しましょう。転倒防止マットを利用するのもおすすめです。浴槽に入る時、浴槽から立ち上がる時には、手すりがないとバランスを崩しやすいですから、是非つけるようにしてください。
また、洗い場で体を洗うときには、シャワーチェアがあると良いでしょう。普通のお風呂用のイスよりも高機能で、背もたれや手すりがあったり、座面が回転したりするため、自分で体を洗う時も誰かに洗ってもらうときも、ラクになります。
なお、あまり長く入浴していると要介護者の疲労につながりますが、本人のペースにあわせながら、気持ちよく入浴ができるようにすることが肝心です。

 

→介護を助ける便利な 入浴用品 を見る

 

皮膚の状態は大丈夫?

入浴が難しい場合は、清拭という方法もあります。清拭とは、タオルで身体を拭いて清潔を保つ方法です。しかし、ただなでるだけでは汚れは十分に落ちません。要介護者に確認しながら、程よい力加減で拭いていきます。石鹸を使ったり、熱めのタオルを使ったり、 状態にあわせて選択していきます。拭くだけではサッパリ感が得られないと感じる人も多いですが、清拭には血行促進やマッサージ効果もあるため、入浴には及ばないもののリフレッシュにもつながります。タオル以外にも、清拭用の使い捨ての大判ウェットティッシュを使う方法もあります。
なお、清拭や入浴介助を行うときは、全身の皮膚の状態を観察することも大切です。特に寝たきりの場合には、床ずれの早期発見につながるでしょう。床ずれは早めの対処が重要ですから、少し赤くなって いるだけでも、見つけたらケアマネジャーや主治医などに相談するようにしましょう。また、皮膚に乾燥やむくみがないかなど、注意して見る習慣を作りましょう。

 

着替え

sentakumono身体の状態によって、着替えの際に自分でできること・できないことは異なります。手先の細かい動作が難しい場合には、ボタンの留め外しの介助をしましょう。上着は何とか自力で着脱できるけれど下半身を動かすことが難しい場合には、ズボンの着脱を介助します。自分でできることまで介助してしまうと、要介助者の自立につながりません。
着替えは朝と夜、毎日行いましょう。手足を動かすことはリハビリにもなるため、無理のない範囲でできることを見つけ、支えていくことが大切です。

 

→介護福祉士の着替えに関するアドバイスを見る

 

自分で着替えやすいように工夫しよう

着替えをできるだけスムーズに行えるようにするには、衣服選びも重要です。たとえば寝たきりの人には、頭からかぶるタイプではなく、前開きタイプや浴衣が適しています。ある程度自分で着替えができる場合には、ボタンをかけやすいものや、伸縮性があって着替えやすいものがオススメ。どんな衣服が着やすいか、本人と 相談しながら選んでいくと良いでしょう。
着替えの介助をするときには、あらかじめ上着の袖やズボンの裾などをたぐっておきます。それから腕や脚を通すようにすると、途中で手首や爪などが引っ掛かることなく楽に着ることができるでしょう。
衣服によっては、襟部分やズボンに入れた上着部分が、ゴロゴロしてしまうこともあります。必ず最後に、着心地を確認するようにしてください。麻痺がある場合には、着衣は麻痺側から、脱衣は逆に麻痺のない方から行うようにします。

 

→介護を助ける 着替えやすい服・便利グッズ を見る

 

寝たきりの人の着替え

寝たきりの人の着替えには、コツがいります。方法は様々ありますが、ここではそのひとつとして、「浴衣式寝巻きの着脱方法」を紹介します。
まず要介護者を手前側に横向きにして、上になった側の浴衣を脱がせます。脱いだ衣服は、内側に丸めるようにして巻いておきましょう。上になった側の腕に浴衣の袖を通し、背中を新しい浴衣で覆います。反対側の着衣部分は、扇子折りにするようにして置いておきます。このときに、浴衣の背縫い部分をあわせておくのがポイントです。
また、上になっている側から手前にかけて帯をあて、反対側の分は丸めてベッドに置いておきます。古い浴衣と新しい浴衣、帯のそれぞれ半身分がベッド上に置 かれていますので、それらを下になっている身体の下に挟み込むようにします。そして要介護者を仰向けにし、背中でゴロゴロしている浴衣や帯を引き出します。
古い浴衣の半身も脱がせたら、新しい浴衣の袖を通して前をあわせます。そして浴衣のしわを伸ばすように軽く引っ張り、帯を結んで着替え終了です。最後に着心地が悪くないか、背中がゴロゴロして不快ではないかを確認するようにしましょう。
介護は、要介護者の負担が最小になるようにすることが大切です。それぞれにあった介護方法を見つけていくようにしましょう。

 

ときにはお洒落に

外出するときやデイサービスに行くときなどは、いつもと同じ服装ではなく、ちょっとしたおしゃれを取り入れると良いでしょう。たとえばカーディガンを明るい色にしてみたり、帽子をかぶってみたり。髪型にも気を配り、女性であれば少しお化粧してあげるのもオススメです。些細なことではありますが、本人の気分転換となり外出を楽しく前向きにとらえられるようになります。外出やデイサービスを楽しめるようになれば、生活にもハリが出るでしょう。

 

食事・栄養管理

roujin_food_woman食事は誰にとっても、毎日の楽しみの一つ。食事を楽しめると毎日にハリが出ます。また、人間の生命活動の源ですから、栄養面でもとても重要です。状態が良くないと体力が落ちて感染症などにかかりやすい状態になります。そればかりか、寝たきりやうつ状態、認知症を引き起こしてしまうこともあるのです。 要介護状態になっても食事の楽しみを忘れてしまうことがないよう、献立や盛り付け、食事の時間の雰囲気作りを考えながら、介護をしていきましょう。

→介護福祉士の食事・栄養管理に関するアドバイスを見る

 

食べやすいようメニューや調理を工夫する

うまく噛めない場合も、食べ物の形態を工夫することで、要介護者も家族と同じ献立を楽しむことができます。たとえばさんまの塩焼きを丸々そのまま出されたら、自力では食べること ができない要介護者がいるとします。しかし骨が除かれて一口サイズになっていれば、苦労せずに最後まで食べることができる人は多いでしょう。同様に、硬いステーキ肉は食べられなくても、肉団子であれば食べられる場合もあるでしょう。
また、飲み込む力の低下が原因で、すぐにむせてしまう場合もあります。そのような場合は、料理にとろみをつけたり、ゼリー状にしたりするなどの工夫が必要です。たとえば、ほうれん草のおひたしやキンピラゴボウをそのまま口に運ぶのではなく、食べやすいように刻んで、ゼラチンや片栗粉、市販のとろみ剤などでとろみをつけます。食事以外の飲み水やお茶にもとろみをつけるようにしましょう。
食器の位置や盛り付け方によっても、食べやすさは変わってきます。思うように食事ができないと、食欲の減退につながってしまいますから、とにかく要介護者が食べやすいよう工夫していくことが大切です。

 

→自宅でラクに作れる介護食レシピを見る

 

使いやすい食器を用意してみよう

握力が弱って指や手に力が入らなくなったり、麻痺があると、思うように食事ができません。そのようなとき、介護者が食事を口まで運ぶこともありますが、食器を工夫することで、自力で食事できる場合もあります。たとえばお皿であれば、底に滑り止め防止加工がされているものや、底が斜めになっているもの。箸やスプーンであれば、スプーンの持つ部分が太く握りやすくなっていたり、手に固定できたり、口に入れやすいように形に工夫されているものもあります。
こうした食器を使って自力で食事をすることは、要介護者の自立や自信にもつながります。介護者に気を使わずに、自分のペースで食事が楽しむことができるようになるのです。

 

→介護を助ける 自分で持ちやすい食器・スプーン を見る

 

食事介助のポイント

寝たきりや自力では食事ができない場合には、食事介助が必要になります。食事介助をするときは、できるだけ時間に余裕を持って行うようにしましょう。急か してしまうと、食事がスムーズに進まなくなってしまうことが多々あります。場合によっては、食事の時間を家族とずらすことも必要かもしれません。
食事介助時のポイントは、要介護者が主体となるように配慮することです。食べる順番や一口分の量、噛んだり飲み込んだりする時間や間の取り方など、確認をしながら介助していきます。ときどき雑談なども交えながら、ゆったりとした雰囲気で行えることが理想です。
寝たきりの場合は、寝たままの状態で食事介助を行うことは絶対にやめましょう。むせて、誤嚥を起こしてしまう危険性が高くなります。必ず座った状態にして、ゆっくりと慎重に介助するようにしましょう。

 

→食事介助/食事の前の準備~写真でわかる高齢者介護
→食事介助/片麻痺の人の誤嚥を防ぐ介助の工夫~写真でわかる高齢者介護

 

口腔ケア

tooth_pikapika口腔ケアというと、歯磨きや歯石除去など、虫歯や口臭予防のための清掃が目的と思われがちです。しかしそれだけではなく、他にも重要な目的を持っています。それは、高齢者に多い誤嚥性肺炎の予防です。この誤嚥性肺炎とは、唾液や胃液と共に細菌が体内へと入り込んでしまうことで起こる肺炎です。
食べ物や飲み物は、通常のどを通って食道に入ります。しかし、嚥下機能が低下すると、食道ではなく気管に食べ物が入ってしまうことがあります。これが誤嚥です。誤嚥を起こすと、口腔内で繁殖した細菌も一緒に 気管に入り、その細菌が繁殖することで肺炎を引き起こしやすくなるのです。高齢になると、体力や免疫力が低下するため重症化することが多く、誤嚥性肺炎によって死亡してしまうケースもあります。正しい口腔ケアは、非常に大切なのです。

 

→介護福祉士の口腔ケアに関するアドバイスを見る

 

歯磨き・義歯の手入れはしっかりと

歯の手入れができていないと、虫歯が発生しやすくなります。「歯を失っても、義歯があるから大丈夫」などと思わずに、できるだけ自分の歯を残すように心がけましょう。歯ブラシだけでなく弱った歯や歯ぐきへのダメージを抑えて、優しく磨く道具を使ってみましょう。うがいが上手くできない場合には、歯磨き粉はつけないか、つけても極少量だけにします。
義歯を使用している場合は、毎日しっかり手入れを行い清潔に保ちましょう。また、義歯が外れやすくないか、あるいは食べたり話したりするときに痛みがないかもチェックするようにしましょう。義歯があっていないと、しっかりと噛むことができずに消 化不良を起こしたり、肩こりや頭痛、認知症などを引き起こしたりすることもあります。

 

→介護を助ける 口腔ケアグッズ を見る
→歯みがき介助/高齢者の口腔ケアの方法~写真でわかる高齢者介護
→口腔ケア/スポンジブラシで口の粘膜を清掃する方法~写真でわかる高齢者介護
→入れ歯の洗浄方法/ブラシで入れ歯を洗浄する方法~写真でわかる高齢者介護

 

寝たきりの人の口腔ケア

寝たきりや口から食事を摂取していない人の場合、歯を磨く以上に、口腔内をキレイにすることが重要となります。歯ぐき、舌、上あごをきれいに磨き、目に見えない細菌汚れを落とし、唾液分泌を促進させて誤嚥性肺炎を予防していきましょう。口を開けることが困難な場合には、無理をしない範囲で綿棒や脱脂綿、ガーゼなどを工夫して使います。
また口腔ケアの方法は、ケアマネジャーなどに相談してみるのも良いでしょう。訪問歯科などのサービスもありますので、状態にあわせて取り入れていくことも効果的です。

 

→高齢者の死因に多い『誤嚥性肺炎』の原因や予防法を見る
 

口腔ケアでトレーニング

食べ物を噛み砕く咀嚼や嚥下などに障害がある場合は、口腔のトレーニングを行うことで機能回復につなげることができます。口を動かして刺激を与えることで、唾液分泌の促進や脳の働きを活性化することになります。
具体的には、たとえば以下のようなトレーニングがあります。

・舌や唇を動かす運動
・コップに水を入れて、ストローでブクブクと吹く訓練
・頬を膨らませたり窄めたりする訓練
・「パ・タ・カ・ラ」と、ゆっくりはっきりくり返す訓練

またその他に、嚥下反射を起こしやすくするアイスマッサージというものもあります。これは大きめの綿棒(割箸に脱脂綿などを巻きつける)に水を含ませ、それを凍らせて口腔内をマッサージを行います。こうしたトレーニングは、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。口腔ケアとあわせて、毎日楽しみながら継続して 行くことが大切です。

 

→食事介助/誤嚥予防になる食事前の口腔体操~写真でわかる高齢者介護

 

介護予防

taisou_oldwoman元気に暮らしているうちは、身の回りのことをすべて自分で行っているため、体力も筋力もそれほど低下することはありません。しかし、風邪をひいて寝こんでしまったり、腰や関節に痛みを感じてあまり動かない生活をするようになると、それまでできていたことが徐々にできなくなり、気持ちも沈みがちになってしまいます。そうすると、ますます家に閉じこもることが増えて、筋力の低下を招くばかりか、外からの刺激を受ける機会も減ってしまいます。
老化のサインを早めにとらえ「介護」が必要な状態にならないように予防をしていく、また、既に要介護状態の場合は状態が改善したり、それ以上悪化しないようにする、それが介護予防です。

 

 

 

介護予防体操を実践

歳をとるとバランス感覚が衰えるため、転倒やつまづきをしやすくなります。一方で骨密度の低下により、骨折しやすくなっているためちょっとした転倒で骨折し寝たきりになってしまう方も多くいます。こういった高齢者特有の体の状態を考えると体操はとても有効です。バランス感覚を鍛えたり、ストレッチで体を柔軟にすることで、転倒防止の効果が期待できます。一般的なスポーツクラブなどのプログラムでは、動きが激しすぎてついていけなかったり、かえって危ない場合もありますが、高齢者の介護予防のために考えられた体操は安心です。「介護予防教室」は、地方自治体の「介護予防事業」のひとつとして各地で行われています。ぜひ参加してみましょう。

 

→介護予防体操を見て、実践する

 

転倒予防に手すりを付けよう

介護予防のために、ケガをしない体を作るのが介護予防体操ですが、ケガをしない家を作るのが介護リフォームです。家の中で転倒してケガをする高齢者はたくさんいます。以前であればなんともなかった家でも、年をとると転倒やケガを招く箇所がたくさんあるのです。すべりやすい階段、部屋と廊下の間の敷居や段差、家電製品のコード、床に散らばった物…自宅内のよく通るルートに手すりを付けたり、つまずきの危険のあるコードは部屋の真ん中を走らないように工夫するなどといったことも、介護予防として大切になってきます。

 

→介護を助ける 転倒・ケガ防止グッズ を見る
→介護リフォームについて詳しく知る

 

外出の機会を増やそう

無理のない範囲で、積極的に外出するのも介護予防につながります。歩くことに不安があるならば、杖やシルバ-カーを利用しましょう。またサンダルなどで出歩くことは控え、運動靴や転倒予防の靴などを着用すると安心です。
出かけたくてもそのきっかけや目的がなく、家にひきこもりがちになってしまっている場合もあります。そのようなときには、図書館通いや地域のクラブ活動に参加してみるなどして、活動の幅を広げていきましょう。そういった場所に顔を出していると、知り合いが増えて交流も広がり、いきいきとした生活が送れるようになっていきます。病は気から。気持ちが若々しくいられると、体も若々しさをキープしていられるでしょう。

 

→イキイキ暮らすコツ・若返りのヒントをみてみよう

 

地域包括支援センターに相談しよう

日々の体力づくりや機能訓練などを行っていても、歳を重ねると共に心身は少しずつ廊下していきます。「階段の上り下りが辛くなってきた」「浴槽から出るときにバランスを崩しやすくなった」「いつも歩いている道なのに、帰り方がわからなくなってしまった」など、不安を感じるようになったら、かかりつけの主治医や市役所の窓口、あるいは地域包括支援センターなどに迷わず相談するようにしましょう。
地域包括支援センターというのは、高齢者の健康や福祉を支えるための機関です。介護保険や介護サービスについての相談にも乗ってくれるので、非常に心強い相談相手になるでしょう。

 

リハビリ

rehabilitationリハビリは、正式にはリハビリテーション(rehabilitation)といいます。「心身が再び適した状態になる」という意味を持った言葉です。リハビリは単なるトレーニングではなく、身体全体の機能回復を促すために行われます。
リハビリでもっとも大切になるのは、本人の意志です。その意志を持ち続けられるよう、介護者はサポートしていく必要があります。

 

 

 

 

 

 

リハビリにはどんな種類がある?

リハビリには、理学療法や作業療法、言語聴覚療法などがあります。それぞれ、以下のような内容・役割を持ちます。

 

・理学療法
関節可動域の増大や歩行訓練、マッサージなどを行います。例えば骨折や麻痺で起き上がりができない、あるいは歩行ができないような場合には、この理学療法を受けることになります。

 

・作業療法
指先などの訓練をはじめ、「作業すること」を通して身体的・精神的に回復をはかっていくものです。また日常生活が自立して行えるように、それぞれに適した指導を行います。

 

・言語聴覚療法
言語機能や、嚥下機能回復を目的としたリハビリです。検査や訓練を通じて、発声、発語、聴覚、摂食、嚥下などの機能を回復させます。

 

リハビリは楽しく!

リハビリは、その効果が目に見えて現れると、やる気や達成感が湧いてきます。しかしそこに到達するまでの期間は、辛く苦しい闘いでもあるでしょう。思ったようにできないもどかしさや情けなさから、投げ出してしまいたくなる高齢者は多くいます。
中には、リハビリをすること自体をかたくなに拒否し続けたり、「もうこのまま寝たきりになってもいい」などと弱音を吐いたりすることもあります。そのようなときはリハビリを一時休止して、気分転換を図ったり、気持ちを整理したりする時間を作ることも大切です。
また、リハビリは日常生活の中でもできます。着替えをしたり起き上がったりという何気ない動作も、意識的に行うことでリハビリに変化するのです。理学療法士や作業療法士に相談して、在宅用のメニューを立ててもらうのもよいでしょう。リハビリを受けている本人が、疲れ切って自信を失ってしまうことがないよう、適度に介助しながら自立を促していきましょう。できているところを言葉で伝え、自信がもてるように支えていくことが大切です。

 

→介護を助ける リハビリグッズ を見る

 

寝たきりでもリハビリは必要?

寝たきりになると、手足の関節や筋肉が拘縮を起こしやすくなります。拘縮が起こると、関節を動かせる範囲が狭くなってしまい、腕や脚を伸ばしたりするだけで痛みを感じるようになってしまいます。そのため、日頃から関節や筋肉をほぐし、マッサージなどによって血行をよくしておくことが大切になります。訪問リハビリテーションや訪問マッサージなどもありますので、一度主治医に相談してみることをおすすめします。

 

徘徊

house_1f「家に帰らなくちゃ!」
そう言って、突然家を飛び出していってしまったり、スーパーからの帰り道に、ここがどこだかわからなくなって道に迷ってしまったり・・・。認知症になると、こういったことがよく見られるようになります。
在宅で認知症の高齢者の介護をしていると、悩まされるのがこの「徘徊」という症状です。目を離した隙に外へ出て行ってしまうため、常に注意して見ていなければなりません。

 

→認知症について詳しく見る

 

認知症を理解する

認知症には、脳血管性認知症やアルツハイマー型認知症など、いくつかの種類があります。認知症になると、記憶の障害や見当識の障害が見られ、理解力・判断 力が低下して日常生活に支障をきたすようになります。見当識障害とは、年月や日時、今いる場所といった状況把握ができない状態です。同じ事を何度も聞いたり話したり、あるいは怒りっぽく興奮しやすくなってくるでしょう。中には、幻覚や幻聴、妄想などが現れることもあります。
認知症はタイプにもよりますが、薬などで進行を遅らせることができます。今までできていたことが急にできなくなったり、「どこかいつもと違う」と気づくことがあったりすれば、早めにかかりつけの主治医などへ相談するようにしましょう。

 

徘徊にどう対応したら良いか

ある日いきなり徘徊が始まったら、誰でも大慌てで「待った!」と声をかけてしまうことでしょう。しかしこれは、実は良い対応ではありません。
「行かなきゃ」という意志を否定することによって、むしろ認知症の人は頑なに家を出て行こうとします。無理に引き止めるのではなく、何気ないふりをして後をつけ、自然に合流して近所を一周して家に帰るようにすると、すんなり家に戻ってくることができます。
また、玄関で靴をはいて出て行こうとしているところで、「お茶を飲んでから出かけたら?」「この靴、汚れているからキレイにしてから出かけよう」などと声をかけると、出かけようとしていたことから意識がそれで徘徊が止まることもあります。もちろんその人や状況によって、必ずしも成功するとはいえません。し かし否定も肯定もせずに、自然と違うところへ意識を向かわせることは大切です。また、玄関を出て行ったことを教えるアラームなどを設置する方法もおすすめです。

 

→認知症介護の経験者から、介護の方法を学ぶ
→介護を助ける 認知症介護のサポートグッズ を見る

 

事故やトラブルを防ぐためには

徘徊によって心配なのは、行方不明や交通事故です。どんなに注意していても、知らない間に外へ出て行ってしまうことはあります。そのためもしものときのために、本人の名前や自宅の住所、電話番号などを書いた名札などを、服や鞄に付けておくと良いでしょう。
中には、そういったものを拒む認知症の人もいますから、本人が気づかないような場所や物に、さりげなく付けておくことがポイントです。
また、認知症の家族がいることを近所の人たちに話してしまうことで、徘徊していたら知らせてもらうこともできるようになります。介護する側も、気持ちが楽になるでしょう。高齢化している日本では、介護経験のある人が増えています。未経験の人にとっても、「明日は我が身、お互い様」と助け合う精神が必要です。
その他にも介護サービスなどを取り入れて、家族が介護疲れを起こさないようにすることが大切です。

 

→認知症の本人や家族、地域住民が集う『認知症カフェ』を知る

 

 

介護疲れ、介護うつ、虐待を起こさないために

介護保険制度ができるまでは、在宅介護は、家族にばかり大きな負担がかかっていました。
その反省を踏まえ、介護を社会全体で分かち合う目的から生まれたのが訪問介護や、デイサービスなど介護保険サービスです。

在宅介護は24時間365日休みなし。すべて家族で行うと、精神的にも肉体的にも負担が大きくなります。また家族といえど四六時中顔をつきあわせていると息が詰まるもの。
時々離れて、他の人に対応をまかせることはとても重要。また、プロの介護技術を見て、普段の介護に活かすこともできます。
ぜひ積極的に介護サービスを利用し、必要に応じ、老人ホームや介護施設も検討することをおすすめします。

 

→介護をする家族にも「休息」が必要。自分のために介護サービスを活用しよう
→家族と介護保険だけでは介護を支えきれない! そんな時に頼りになるのは…

 

訪問サービスやデイサービスを利用しよう

●日帰りで施設に通い、介護のプロにお世話をしてもらえる
→「デイサービス・ショートステイ」の基礎知識はこちら

 

●在宅介護中の家を訪問し、日常生活のお手伝いをしてくれる
→「訪問介護・訪問サービス」の基礎知識はこちら

 

 

老人ホーム・介護施設を検討する場合、以下を参考に

●老人ホーム・介護施設の種類や、それぞれの違いをご紹介 → 老人ホームの基礎知識

●ぴったりの老人ホーム探すヒントが満載 → 良い老人ホームの「見つけ方・選び方」
●さまざまな老人ホームを見学しリポートしています → 編集部の取材レポ <介護付き有料老人ホーム編>
●介護の専門家や介護経験者が、良い老人ホームの見極め方を伝授 → 私が思う「良い老人ホーム」

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